幼少より絵を描いていて常々思ってきたことがあるのですが、ちょっと状況を整理してみよう。またその必要があると判断したのでまとめてみます。
まず、前提になるのが、子供時代。
子供時代は絵を描いていて楽しいので絵を沢山描く。
描いていて心より楽しかったのであろう。
評価の高い作品が多いのが、わたしの作品の特徴です。
なので、将来は画家かイラストレーターを志望するようになるのも子供時代からでしたね。
親に言わせると一番いい作品を描いていたと評価が高いのが14歳前後。
同人的には熱狂的なファンがついていたのは23歳前後で、中学生の頃とは全く絵柄と作風が違います。
中学生の頃は可愛い系の絵柄で、同人的に人気があった20歳前後の作風は綺麗系の絵柄です。
で、いつしかこの綺麗な絵柄に疑問を感じるようになったのが25歳くらいからだろうか。
やはり病に倒れてから強く疑問に思うようになりました。
というのも、綺麗に絵を描こうとすると、寿命がガリガリ削れて確実に早くに死ぬ。絶対長生きはできないと思ったからです。
それは間違いないと思います。綺麗に絵を描こうとすると、明らかに健康を犠牲にして絵を描くことになります。
当然、絵に対する情熱も冷めてきてしまうのは、このままだと死んでしまうかもしれないと思ったからです。
なら自分が楽しいと思える絵を描こう。身体に負担をかけない絵を描くようにしようって結論に至った結果……罵詈雑言の嵐になるんですよね。
もっと丁寧に描けって言われるようになるんですね。
健康を犠牲にしてまで丁寧に描いていた時代があるから言われるんです。
で、丁寧な絵って何なのか?って疑問に思うようになるんですね。
結論からわたしが言われたことを書きます。
「絵を観ている人にとって、作者の健康とかどうでもいい。ただその絵がいい絵かどうかの判断は観ている人に決められる。」
これはもう無理でしょう。そこまでして描く必要性なんて微塵も感じないです。
やはり描く側は、自分の健康とか気になるわけですよ。
結果として、いい絵が描けないのかもしれませんが、健康を害してまで描くほどの価値がもはやない。
描く側はやはり絵を描いていて死にたくないんですよ。
でも結論としてはまさしく答えが出ています。
確かに絵を観ている人にとって、作者の健康とかどうでもいいのは、答えです。
芸術に至っては名画の作者は存命中じゃないことの方が多いことを考えてもみたら、これは実に的を得た究極の答えです。
まあ、やはり絵は趣味の域で楽しむのが一番ですね。