流氷の天使クリオネ

クリオネは流氷とともに北海道の知床半島の沿岸にやってくる。
 成熟したクリオネは体長が2〜3センチ。
カラダ全体がやや透明で中央に見える赤い部分は消化器官と肝臓だといわれている。巻き貝類の一種。
 両手と思われるものを翼のように広げて泳ぐ姿は優雅で、テレビコマーシャルに登場してたちまち人気者になった。和名をハダカカメガイという。
 クリオネはミジンウキマイマイや動物プランクトンを食べているようだ。
暖かくなり、流氷が北に去るとともに姿を消す謎の多い不思議な生物だとオホーツク水族館ではいっている。オホーツク水族館では平成3年から飼育・展示をはじめ、通年展示にこぎつけ、各方面から注目を集めている。平成8年には、ふるさと切手にも登場した。
 資料提供/(財)オホーツク水族館            撮影 藤泰人