(cache) 「七つの罪と、四つの終わり」プロローグ~第三話〔まとめ〕:ライトノベル・ゲームノベルポータル「みらい図書館」:みらい図書館 - ニコニコチャンネル :エンタメ

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「七つの罪と、四つの終わり」プロローグ~第三話〔まとめ〕

2013-04-08 15:00

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七つの罪と四つの終わり プロローグ~第三話〔まとめ〕

―――――――――――――――――――――――――――
プロローグ
―――――――――――――――――――――――――――

 ――上へ。天蓋を越え、その向こうへ。
 誰かが言った。雄々しい声で。
 ――其処が私たちの帰る場所。あなたのいるべき世界。
 誰かが言った。優しい声で。
 私は疑問を抱く。〝上〟にはいったい何があるのだろうかと。
 ――此処にはない多くのものがある。此処にあって上にないものは一つだけ。
 それは何?
 ――果て。上には果てのない〝ソラ〟がある。


 ソラ……。
 あらゆるものが不確かで、ぼんやりとした世界。ゆらゆらと薄い影が揺れ、誰かの声が響き、私の疑問が反響する。それが繰り返される。何度も、何度も。
 その中で私は呟く。
ソラ……ソラ……ソラ……――。
声も、想いも、すぐに滲んで消えてしまう茫漠の中で、それだけは手放さないように。失くしてしまわないように、言葉にする。
そんな風にして、ずっと漂い続けた。何となく、いつまでもこうした時間が続くのだろうと思っていた。
けれど――。
「――――」
 何か、別の音が耳に届いた。
 世界が大きく揺れる。風に揺らぐ。何もかもを曖昧に覆い隠していた霧が流され、薄れていく。
「――――!」
 音は響き続ける。どこから……?
 はっとして顔を上げる。
 上……っ!

7tsumi_00

 
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更新頻度: 不定期
最終更新日:2013-04-08 12:16
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