弟の劣情
優奈(ゆうな)には三つ年下の弟がいた。
名前は蒼太(そうた)と言い、今年中学に上がったばかりの十三歳だ。
両親が共働きで姉弟二人きりで過ごすことが多かったせいか、仲はすこぶる良い。
弟は何かと自分に甘えてくることがあり、それをうざったく感じる事もあったが、慕われている事を嬉しく感じてもいた。
とはいえ、さすがに思春期に入ったせいか、最近ではそれほどでも無くなってきてはいたのだが。
以前は何かあるたびに抱きついてきて、こちらを上目使いで見つめながら「お姉ちゃん、お願ぁい」と可愛らしく言ってきたのが、今ではムスッとしたまま「お姉ちゃん、これやってよ」という感じになっている。
少し前までの態度を考えると、カッコ付けている感じが伝わってきて可笑しくなってしまうのだが、自分に対する態度が横柄になっているのを許すはずもなく、すかさず叩いて訂正をさせてはいた。
そうすると弟はすぐさま昔のように泣きそうな顔で謝ってくるのが何とも可愛らしかった。
体は大きくなってきてはいるものの、昔から上の立場として接してきた事が効いているに違いない。
しょせん即席のカッコ付けであり、長年従ってきた姉の権威に逆らうことなど出来ないのだ。
実際、口調以外の態度は昔ながらの甘えん坊な雰囲気が抜けておらず、カッコ良さが身につくにしても、相当先のことになるだろう。
そんな感じで、弟の態度には変化があったものの、姉弟としての関係は特に変わることは無かった。相変わらず二人きりで一緒に過ごしているせいかも知れない。
家に帰れば両親はおらず、二人だけで食事をし、テレビを観て楽しんでいるのだ。
このまま今後も仲の良い姉弟として暮らして行ければ幸せだろう。
などと思いながら過ごしていたある日、衝撃を受ける出来事が起きた。
ちょっとした用事があったため、弟の部屋へ入った時のことだ。
ドアをノックしても返事が無いので勝手に入ってみると、弟はベッドの上で寝ていた。
だらしのない格好で寝ている様は昔と変わらなかったが、ふと視線を下半身に向けたところ、ショートパンツが妙に膨らんでいるのが気になった。
それは股間の位置であったため、すぐさま何が原因なのかを察して顔が熱くなる。
弟は勃起していたのだ。
話には聞いていたが、まだ中学に上がったばかりで体も小さい弟にこのような現象が起きるとは驚きだった。
恥ずかしさを覚えつつも興味を惹かれた優奈は、股間に顔を近づけていった。
ショートパンツの股間部分を山のように押し上げている様子は、幼い頃に一緒に風呂に入って見たことのあるオチンチンからは想像できない大きさに思えた。
弟も成長しているのだからこの部分も大きくなっているのだろうと考えつつも、やはり想像するのは難しかった。
一体どうなっているのだろう。
強く興味を惹かれた優奈は、思わずショートパンツに手を伸ばしてしまった。
そのような事をすべきではない、と理性が告げてくるが、それ以上に男の性に対する興味が勝ったため、パンツごとショートパンツをゆっくりと引き下ろしていく。
自分は何をしているのだろうと思いつつ、弟は寝ているのだからバレない、だけどバレたらどうしよう、とするドキドキ感も相まって、行為を止められずに続けてしまった。
ある個所までショートパンツが進んだ瞬間、ブルンっといった感じで何かが起き上がった。
一瞬驚きに体を震わせるものの、それが目的のモノなのだと認識し、ゴクリと唾を飲みこみつつ視線を向ける。
(何……これ……?)
そこには自分の記憶にあった可愛い突起の面影などどこにもない、奇怪な形をした物体があった。
キノコに似たそれは小刻みに震えており、まるで単体の生き物のような印象を受けた。
動揺しつつ弟の顔を見ると、そこにはあどけない、幼い頃の雰囲気を残した寝顔があった。
それとこの物体とは違和感がありすぎて、どう受け入れたらいいのか分からなくなった。
弟の呼吸に合わせてビクン、ビクン、と小さく揺れるその物体は、見ているとどうにも落ち着かない衝動を呼び起こしてきた。
これをどうにかしなければならないような、そんな感覚が起きてきたのだ。
震える指を近づけ、軽く突いてみる。
特に何の反応もない事に安心しつつ、そのままゆっくりと人差し指と親指でつまんでみる。
思ったよりも柔らかさがあり、温かいのに驚く。もっと硬くて冷たい印象があったからだ。
しかし弟の体の一部なのだからそれも当然だろう。
少し力を入れてつまんでみると、突起がビクッと反応を示したのにギョッとなり、慌てて手を放しつつ弟の顔に視線を向けるが、起きた様子は無かった。
どうやら寝ていてもここは勝手に動くものらしい。
そう言えば、男のこれはそういうものだと聞いた事があるのを思い出した。エッチな事を考えると勝手に大きくなってしまうのだとか何とか。
つまり弟は、今エッチな夢でも見ているのだろうか。
そう考えると恥ずかしさを覚えると共に、ちょっとしたいたずら心が芽生えてきた。
エッチな夢を見ている状態で、ここに刺激を与えたらどうなるのかと思ったのだ。
先ほどよりも強く刺激を与えるのである。
ここを擦ると気持ち良くなるらしいから、そうすればアレが見られるのではないか。
アレ……。
つまり射精だ。
男が性を放つ瞬間を見てみたかったのである。
他の男が寝ていたのならこのような事は続ける気にはならなかっただろうが、相手は昔から知っている弟の蒼太だ。たとえ気づかれたとしても何とかなるだろう。
そんな安心感から、優奈の行動は大胆になっていった。
ゴクリと唾を飲みこんだ後、ゆっくりと手を伸ばし、突起を手のひら全体で掴んでみる。
ドクンドクンといった脈動が感じられ、これが弟の体の一部なのだという認識が強まった。
その事に違和感と共に安心感を覚えつつ、そのままゆっくりと上下に動かしていく。
すると突起が微妙に震え、弟の寝息が乱れたのに驚く。
だが起きる様子は無かったため、上下に動かすのを続けていった。
自分は何故こんな事をしているのだろうと思いつつ、止める理由も思いつかない優奈は、最後まで見てやるのだと呼吸を乱しながら続けていった。
擦る回数が多くなるにつれ、弟の寝息がさらに乱れ、体が震え始めているのが分かる。
突起も体積を増しているように思え、いよいよ射精が近いのだと理解した。
「!……」
不意に突起から何かが迸ったため、驚くと同時に放出されている部分を慌てて押さえる。
手のひらに勢いよく何かが当たっている感覚が何度かあり、しばらくすると治まっていった。
ヌルヌルした感触に気色の悪さを覚えつつ、近くにあったティッシュを取りながら手のひらを見てみると、白っぽい液体が付いており、すえた臭いがしてくるのに顔をしかめる。
どうやらこれが精液らしい。
その事に何とも言えない感覚と、こんな妙なものが弟の体から出たことに微妙な怖さを覚えた。
おしっことは異なる物体が放出されることに違和感を覚えたのだ。
気味の悪さと興味深さ半々といった感じで精液を見つめながら、ティッシュを何枚も使って手を拭きつつ、何やら凄いものを見てしまった、という感慨に浸る。
男の射精というのはこういうものだったのだ。
見れば、先ほどまで勢い良くそそり立っていた突起は力なく垂れ下がっており、形は違えど昔見た印象に近い状態になっていた。
突起の先が精液まみれになっていたため、これも拭いておかなければと指でつまんでティッシュで拭いていく。
するとムクムクと大きく硬くなっていったため驚きを覚える。どうやら刺激を与えてしまったらしい。
どうしたものかと思ったが、すでに「射精を見る」という目的を果たした訳だから、もう関わりを持つべきではないと思った優奈は、そのまま手を放そうとした。
「!……」
だがその瞬間、不意に手を掴まれたため体を硬直させる。
弟が目を覚ましたのだ。
視線を向けると、こちらをジッと見つめている瞳と目があった。
そこには自分が何をされていたのかを理解している光があったため、もしかしたら弟は先ほどから目を覚ましていたのかも知れない。さすがに眠ったまま射精をするというのはあり得ないように思えたからだ
「お姉ちゃん……」
弟はそう呟きながら、ハァハァといった息を吐いている。
凄く興奮しているのが分かった。
どうやら自分はやりすぎてしまったらしい。
何しろ弟の目には、今まで見たことのないギラギラしたものがあったからだ。
これが肉欲に染まった男の目なのだろう。
このままではマズい、と判断した優奈は、弟の手を振りほどき、部屋から逃げようとした。
しかし弟は勢い良く起き上がったかと思うと、強い力でベッドに押し倒してきた。
抗おうとするが、ビクともしない弟の力に愕然とする。
何度も押しのけようとしても動きもしないのだ。
この小さい体のどこにこれほどの力があるのだろう。
これまで弟に力で負けたことは無かったため、それは衝撃的なことだった。いつの間にか弟は、自分よりも力が強くなっていたのだ。
荒い鼻息が顔に当たり、こちらを見下ろす視線に怖さを覚える。
そこには自分の知らない、肉欲に染まった顔があった。
つい先ほどまであったあどけない表情など、どこにも無かったのである。
「!……」
不意に胸元に走った痛みに顔をしかめる。
弟が胸を掴んできたのだ。
見れば乳房に弟の手が食い込んでおり、そのまま強い力で揉みしだかれ、顔を押し付けられる。
弟の手が震えているのが分かり、落ち着きなく体を動かしていることから、相当興奮しているのが分かった。
それも当然だろう。姉とはいえ女に性器をいじられ、射精までしたのだから。
優奈はそこまでしてしまった己の軽率さ悔いた。
しかしあの時は、興味と興奮とで止めることが出来なかったのだから仕方なかった。
だがこのままでは、弟はさらなる行為をしようとしてくるだろう。
セックス。
中学生の弟がそこまでするか分からなかったが、年頃の男というのはその事で頭が一杯なんだと友人に聞いたことがあった。
まだ子供だと思っていた弟にそれは当てはまらないと思っていたが、勃起し射精までしたのだから、その部分に関しては十分大人と言えるのかも知れない。
そう理解すると、途端に強い恐怖が湧き起こってきた。
「蒼太っ……駄目っ……駄目だよぉっ……」
どうにかしようと抗うが、弟の束縛から逃れることが出来ない。否定の言葉を発しながら、体をクネクネと動かすのが精一杯だ。
そしてそれは弟を益々興奮させたようで、鼻息が荒くなっているのが分かった。抵抗したことで興奮を高めてしまったのかも知れない。
かといって抵抗を止めてしまえば、弟は自由に自分の体を貪り始めるだろう。それは避けなければならなかった。
そうこうしている内にブラウスの前が開かれ、ブラジャーに覆われた乳房がさらされてしまった。
「お姉ちゃんの……オッパイ……」
弟は感嘆の声を漏らすと、何とも言えない嬉しそうな表情を浮かべている。
それは幼い頃によく見た、欲しかったオモチャを買ってもらった時の様子を思い出させた。
唯一違っているのは、ギラギラとしている目だろう。
そこには今まで見たことのない、雄の雰囲気を感じさせる肉欲に満ちた光があった。
ゴクリと唾を飲み込むのが見え、手が伸びてきてブラジャーを引き下ろされる。
プルンっといった感じで乳房が露わになり、弟とはいえ男に見られていることに羞恥心が湧き起こった。
「おっきぃ……綺麗だ……」
素直な讃嘆の言葉に、このような状況であるにも関わらず嬉しさを覚えてしまう。
自分の乳房はかなり大きく、形も良かったため、密かに自慢に思っていたからだ。
だがそれも瞬間的なものであり、慌てて前を隠そうと体を動かすが、すぐさま強い力で押さえつけられてしまう。
続けて乳房を両手で掴まれ、回すようにして揉みしだかれると、微妙な刺激が発生し、思わず声を漏らしそうになった。
驚いたことに甘美な刺激が走ったのだ。
先ほどまでは痛みしかなかったのだが、今はそこに微妙な気持ちの良さが含まれていたのである。
自分で揉んだことはあるが、こんな感覚を受けたのは初めてだった。
一体これは何だろう。
(う……やだ、嘘……)
弟の手が動くたびに甘い刺激が走り抜け、指が食い込むたびに体がピクッと震えてしまう。
だが必死になって声を出すのだけは抑えた。
この気持ちの良さは性的なものであり、それによって発声するとなれば、エッチなものになると思えたからだ。
つまりそれは弟をさらに興奮させてしまう声になる訳で、状況をもっと悪化させることになるだろう。
そう理解した優奈は、必死になって声を抑えた。
しかし声は漏れずとも、呼吸はかなり乱れてしまっていた。
弟に乳房を掴まれると呼吸が途切れ、少ししてから息が漏れる、といった具合になっており、さらにはそれと同時に体が震えてしまっていたのだ。
それは弟の与える刺激に反応しているのが明らかな状態と言えただろう。
声は必死に抑えていたものの、呼吸と体の反応だけで、十分に弟を興奮させてしまっているように思えた。
何しろ徐々に弟の鼻息と手の動きが荒くなっていっており、強く乳房が揉みしだかれていたからである。
「あっ……やっ……」
そしてついに声を発してしまった。
何故ならそれまでとは比較にならない強い刺激が走り抜けたからだ。
弟が乳首に吸い付いてきたのである。
ぬめりを帯びた柔らかなザラザラしたものが乳首に触れており、引っ張られる感覚と共に、甘美な刺激が襲い掛かってくる。
チュパチュパという音と共に、乳首が吸われ、放され、弾くようにして舐められるのが繰り返され、断続的な気持ちの良さが胸から響いてくる。
そうされていると徐々に頭がボォッとしてきて、体が熱くなると共に、股間に何かが染み出してくるのが分かった。
(やだ、何で……)
自分は感じてしまっている。
弟に乳房を揉まれ、乳首に吸い付かれることで性的な快感を得てしまっているのだ。
その事に激しい羞恥心を覚え、実の弟に感じさせられているという現実に強い禁忌の想いを抱いた。
こんな事は許されない。弟の与える刺激で姉が快感を得るなど、あってはならない事だ。という嫌悪感が湧き起こるが、それ以上の気持ちの良さが胸から押し寄せ、流されてしまいそうになる。
何しろ今まで経験したことのない甘い刺激が押し寄せてきており、それは何とも言えず蕩けるように気持ち良かったからだ。
「あっ……んっ……あっ、あぁっ……」
耐え難い刺激にいやらしい声が何度も漏れてしまい、それに合わせるようにして弟の手と口の動きは激しさを増していった。
「お姉ちゃん……お姉ちゃんスゲ……お姉ちゃんのオッパイいいよぉ……」
弟は乳房の形を変えるのを楽しむようにして揉み続け、乳首を弾いては吸い、弾いては吸いを繰り返した。
そのたびに痺れるほどの快感が押し寄せたため、体をいやらしくくねらせ、甘い吐息を漏らしてしまう。
「あっ……蒼太、やっ……駄目、あんっ……駄目だってばぁ、やっ、やぁっ……」
必死に弟を押しのけようとするが、腕に力が入らなかった。
すでに体は弟の愛撫を受け入れ、さらなる刺激を求めてしまっているからだろう。
否定の言葉にしても、甘えているような感じになっており、鼻にかかったその声は、弟をさらに誘っているようにしか聞こえなかった。
実際弟はそう感じているに違いない。己の与える刺激に、姉が甘く喘ぎながら「駄目」と囁いているのだ。そんな様子を見せられては止めることなど出来るはずがないだろう。
本当に否定するのなら、もっと怒りや悲しみを感じさせる声でなければならないのだが、すでに優奈の肉体はそのような声を出せる状態ではなかった。
初めて経験する男からの愛撫による快感に、すっかり染められてしまっていたからだ。
(あっ、そこは……!)
弟の手が下腹部に伸びたのが見えた瞬間、強い恐怖が走り抜け、慌てて両脚を閉じる。
いくらなんでもこれ以上は許されなかった。
胸を触ったり舐めたりまでであれば、まだ受け入れることは出来たが、さすがに性器へ触れられることは女として強い恐怖があったし、何より相手が弟となれば禁忌の想いが強かったからである。
しかしすでに肉欲で頭が一杯になっているらしい弟は、そんな事では怯まなかった。
パンティに手をかけ、一気に引き下ろしてしまったのだ。
両脚を閉じることばかりに意識を向けていたせいで、下着を脱がされる事に抵抗できなかったのである。
そのまま両脚を開こうとして来たため、必死になって抗う。
何しろ股間を覆うものはもう何も無いのであり、開脚されてしまえば弟の目に自分の秘所がさらされることになったからだ。
あまりの恥ずかしさに暴れるようにして抵抗を示すが、その事で逆に興奮させてしまったようで、弟はそれまで以上に鼻息を荒くしながら、両脚を開こうとしてきた。
「嫌ぁっ……止めて、やぁっ……」
叫んだつもりが、か細い声にしかなっておらず、その囁くような否定の言葉は、やはり弟の劣情を高めてしまったらしい。さらに強い力が加えられ、ついには脚が左右に開かれてしまった。
「これが……お姉ちゃんの……」
弟の感嘆の声が鼻息と共に漏れ聞こえ、その事で弟に己の性器を見られている現実を認識した優奈は、恥ずかしさから目を背けた。
強い羞恥心が湧き起こり顔が熱くなる。
「ひゃぅっ……」
不意に与えられた刺激に声を上げてしまう。
一瞬何が起こったのか分からなかったが、すぐに弟が秘所に触れてきたのが分かった。
偶然敏感な部分に触れたらしく、少しの刺激にも関わらず、体は激しく震えてしまった。
その様子に弟は一瞬驚いたようにしていたが、すぐに再び指先を這わせてきた。
「あっ……駄目、やっ……蒼太やぁっ……」
恐る恐るといった感じで触れてくるのがこそばゆく、小刻みに反応を示してしまう。
断続的な鋭い快感が体に走り抜け、弟の指が動くたびにピクっ、ピクっ、と体を震わせながら甘い吐息を漏らすのを止められない。
「あんっ!……あっ、ああっ……」
突如起きた強烈な快感に体が跳ねる。
何やらぬめりを帯びた柔らかなモノが秘所に触れてきたのだ。
それは弟の舌だった。
弟に秘所を舐められたのだ。
探るようにして動き、ヌルヌルとした感触で敏感な箇所を何度も刺激されると、それまで以上のたまらない快感が湧き起こった。
「あっ、やぁっ……やんっ、やっ、やはぁっ……」
弟の舌が動くたびに強烈な気持ちの良さが走り抜け、いやらしい声を何度もあげてしまう。
このような甘美な刺激は初めてだった。
舐められるだけでどうしてこれほどの快感が得られるのだろう。
何しろ秘所に舌が触れ、舐め回されるだけで、経験したことのない甘美な刺激が体中に走り抜けるのだ。
(やだ……凄い……気持ち、いい……気持ちいぃ……)
体の全てが快感で満たされ、何もかもがどうでも良くなっていく。
頭の中が真っ白になっていき、今自分の置かれている状況が認識できなくなってくる。
ただ股間を舐めてくる舌の動きと、それによって生じる快感だけが全てであり、このままこの蕩けるような気持ちの良さに身を委ねていたかった。
(いぃ……そこもっと……そこをもっとぉ……あぁ……いぃ……いいよぉ……)
実の弟に股間を舐められている、といった異常な事態であるにも関わらず、あまりの気持ちの良さからもっとしてもらいたくてたまらなくなってくる。
思わず手が弟の頭に添えられ、股間に押し付けるような動きまでしてしまった。
すると弟の舌の動きが激しさを増したため、たまらない快感が体中に溢れた。
「やっ、あっ、やぁっ……あっ、あっ、ああっ……やぁ、そこぉっ、あっ、ああんっ……」
いやらしい声が何度も発せられ、弟に舐められるたびに体がビクンっ、ビクンっ、と震えてしまう。
鋭い甘美な刺激が絶え間なく押し寄せ、全てを捧げたくなるほどに気持ち良くてたまらなかった。
もっと舐めて欲しい。もっといじって欲しい。そうした欲求が心と体を包み込んでいった。
だがその刺激は、少しすると不意に終わりを告げた。
秘所への刺激が無くなったのだ。
(あぁ……終わっちゃったぁ……はぅ……)
その事に物足りなさを覚えつつ、体に残る甘美な感覚に身を委ねる。
思考がはっきりせず、一つの事を考えることができない。
そうしてボーっとしていると、ぼんやりとした視界に弟の姿が映り、何やら自身の股間に手をやっているのが見えた。
秘所に何かが当たっているのが感じられ、擦るようにして動いているのをぼんやりとしたまま認識する。
指とは異なる、少し太さのある何かが秘所を撫で、時折押し付けるようにしてくるのが分かった。
何をしているのだろうと考えた次の瞬間、弟の思惑に気が付いた優奈は恐怖に震えた。
弟は肉棒を入れようとしているのだ。
セックスしようとしているのである。
「駄目っ……それは駄目っ……」
急激に意識が覚醒し、慌てて起き上がろうとするが、体があまり動かないのに驚く。
甘美な刺激に浸っていたせいか鈍くなっているらしい。
それでも必死になって力を込め、体を捻って弟の肉棒をかわす。
そのまま押しのけようとするが、目の前の体はビクともしなかった。
それどころか逆にベッドに押し倒され、逃げられないようにされてしまう。
「いいでしょお姉ちゃんっ……僕、もう我慢できないんだよぉっ……」
弟は落ち着きのない声でそう告げると、再び肉棒を押し込もうとしてきた。
「何言ってるのっ。私たちは姉弟なんだよっ。こんなことしちゃ駄目なんだからっ……」
「でも僕したいんだもんっ……お姉ちゃんとしたいんだもんっ……」
「だから駄目ってっ……姉弟でしちゃ駄目なのっ……」
思い通りにならない体を叱咤し、肉棒をかわしながら逃げようともがく。
しかし少し動いてもすぐに引き戻され、弟に圧し掛かられてしまう。
「最初にしたのはお姉ちゃんじゃんかっ……お姉ちゃんがあんなことしたから僕っ……」
「!……」
その言葉に体が硬直する。
そうなのだ。最初に姉弟でしてはならない事をしたのは自分の方だった。
今の状況は自分が作ってしまったようなものなのである。
「だからいいでしょっ? 僕するからっ。するからねっ……?」
弟がそう叫びながら腰を強く押し付けてきた瞬間、肉棒の先が入ってはならない箇所へはまり込んだのが感じられた。
いけない、駄目、と思って体を捻るが間に合わず、弟の腰が前へ突き出された。
ズブリ……。
体内に異物の入り込む違和感が感じられ、それが弟の肉棒なのだと思うと嫌悪感が湧き起こった。
姉弟でありながら肉体を繋げてしまった。
弟の性器を受け入れてしまったのだ。
近親相姦の禁忌を犯してしまったことに強烈な恐怖が湧き起こる。
「お、お姉ちゃ、ふぁ……凄い、うぅ……凄いよぉっ……凄い気持ちいぃっ……」
弟はうっとりとした声を発しながら、だらしのない顔をして硬直している。
そのあどけなさを感じさせる様子と、そんな弟に犯されている現実のギャップに何とも言えない感覚を覚える。
「いぅっ……いっ、痛っ……」
だが次の瞬間起きた強烈な痛みに顔をしかめる。
弟の腰が前へ押し出された途端、信じられないほどの痛みが走り抜けたのだ。
処女膜を破られた。
そう認識すると、強い嫌悪感と悲しみが起こった。
いつか素敵な男の子と恋人同士になり、ロマンティックな雰囲気で無くすはずだった初めてが、強姦という形で奪われてしまったのだ。
しかもまだ中学生でしかない、子供の弟に……。
自分もまだ子供ではあったが、弟はほんの少し前まで小学生だったという事が幼さを感じさせ、そんな相手に処女を散らされたという事実は、激しい禁忌の想いを抱かせた。
自分たち姉弟は、何という事をしてしまったのだろう。
「ふぁ、気持ちいいっ……たまんないっ……お姉ちゃんの中、たまんないよぉっ……」
可愛らしい口調で快感の声を上げ、弟は体を震わせている。
幼児を思わせるその様子と、実際にしている行為とのギャップに、何か悪い夢でも見ているのではないかと思えてくる。
だが肉棒の突き刺さった股間からは、未だに鋭い痛みが発せられており、これが現実である事を認識させた。
自分は犯されているのだ。
血の繋がった弟に。
中学生の弟に。
「うっ……うぉっ……うぁっ……」
弟の腰が前後に動き出し、それと同時にだらしなく開いた口から情けない声が部屋に響く。
その様子から、初めて経験する女の体に、弟が強烈な気持ちの良さを得ているのが分かった。
一方、優奈は耐え難い痛みに歯を食いしばっていた。
弟が動くたびに全身に鋭い痛みが走り抜け、シーツを掴んで必死に耐えることしか出来ない。
顔を強くしかめていると、「あぐっ……いぅっ……」といった苦しみの吐息が自然に漏れていく。
「凄っ……締まる、うぅっ……お姉ちゃんの中、くっ……ヌルヌルしてザラザラしてて、おぅっ……凄い気持ちいひっ……」
気持ち良すぎてたまらない、といった様子で、弟はそれまで以上に腰を強く振り始めた。
男は初めてでもこれほど気持ち良さそうなのに、女はどうしてこんなに痛いのか。
その不公平な状態に怒りを覚えつつ、押し寄せる痛みに顔をしかめる。
自分も弟のように気持ち良くなれたら、この状況もまだ受け入れられただろうに。
慣れれば痛みがなくなって快感を得られるという話だが、早くそうなって欲しい。そうでなければ耐えられない。そうあるべきだ。なのに目の前のこの馬鹿は、こっちの気も知らず一人で気持ち良さそうにしている。
そう考えながら弟のだらしのない顔を見ていると、徐々に怒りが込み上げてきた。
「蒼太の馬鹿ぁっ……」
高まった感情のまま大きな声で叫ぶと、弟の動きが一瞬止まった。
だが止まっていたのは少しだけで、すぐさま今まで以上の強さで突き込みがズンっと行われた。
「ああっ……」
その瞬間、何かが体に走り抜けた。
それまでは痛みだけだったのが、違った感覚を得たのだ。
自分の中で何かが変わったのが分かった。
何か違ったものが感じられたからだ。
そう、これは気持ちの良さだった。
ずっと発生していた痛みが消え、何やら気持ちのいい感覚が起きてきたのである。
「あっ、あっ、ああっ……」
自然、口から甘い吐息が漏れ、体中に気持ちの良さが溢れてきた。
甘美な快感が、舌で秘所を舐められていた時の、いや、それ以上の気持ちの良さが押し寄せてきたのだ。
これはたまらない。素晴らしい感覚だった。
「やっ、やぅっ……あんっ、あんっ……やっ、ああんっ……」
弟の腰の動きに合わせていやらしい声が発せられてしまう。
何とも恥ずかしい声を上げていると思うものの、抑えることができずに喘いでしまう。
体もピクピクと震えを放ち、何も考えられなくなっていく。
(気持ちいい……気持ちいいよぉ……)
弟の肉棒が動き、膣内を擦りあげられるたびに、たまらない刺激が走り抜け脳天に響いてくる。
これほど気持ちのいい行為は初めてだった。
先ほど秘所を舐められた時も良かったが、今されているのにはそれ以上の良さがあった。
硬くて太い肉の棒に貫かれ、ズンズンとリズミカルに出し入れされる際の蕩けるような快感。
快楽の塊とも言うべき存在に支配されているような感覚が押し寄せ、全てを委ねたくなっていく。
「お姉ちゃん、くっ……お姉ちゃん、うぅっ……お姉ちゃぁんっ……」
目の前では弟がだらしない表情を浮かべながら、カクカクと必死に腰を動かしており、その様子に何とも言えない可愛らしさを覚える。
弟も気持ちいいのだ。
自分の体で気持ち良くなっているのである。
先ほどまでは痛みしかなかったため理不尽に思えた状況だったが、今や自分も気持ち良くなっているせいか、何やら楽しい感覚が起きてきた。
姉弟で一つの行為をし、お互い気持ち良くなっている事に喜びを覚えたのかも知れない。
幼い頃に一緒に遊んでいた時の楽しさが思い出されたのだ。
「蒼太、あんっ……蒼太、やぁっ……蒼太ぁっ……」
思わず弟の背中に手を回して引き寄せてしまう。
小さな、それでいて思っていた以上に逞しさを感じさせる肉体に驚きつつも抱き締めると、心地良い安堵感が湧き起こった。
ついこの間まで小学生だった弟は、知らない間に男になっていたのだ。
そして今、姉である自分を抱き、快楽をもたらしている。
こうして実際に抱かれていなければ想像すらしなかったであろう現実に、優奈は何とも言えない感慨を覚えた。
「あんっ、ああっ、あっ……やんっ、やっ、やぁっ……」
弟の腰が小刻みに動き、肉棒を強く叩き付けてくると、意識せずともいやらしい声が口から発せられ、体が弟を求めてしがみついていってしまう。
膣内を擦りあげる肉棒の感触は、たまらない気持ちの良さであり、体が蕩けてしまうような感覚をもたらした。
(凄い……蒼太のこれ凄い……おっきくって硬くって……こんなに気持ち良くって……凄いよぉ……)
涙が出そうなほどに気持ちのいい状態に、優奈は意識が朦朧としてきた。
このまま弟に抱き締められ、肉棒を出し入れされ続けたらどれほど幸せなことだろう。
こんな気持ちのいい状態など信じられなかった。
「蒼太、ああっ……いい、いいの、あぅっ……蒼太いいよぉっ……」
益々激しさを増す腰の動きに、もっとして欲しいとばかりに叫び返すと、弟は嬉しそうな表情を浮かべた。
その幼い頃を思い出させるあどけない笑顔は、弟に対する可愛らしさを感じさせ、快感を高めていく。
(可愛い……蒼太可愛い……蒼太可愛いよぉ……)
可愛い弟の全てを包み込みたい、愛したい、そうした想いが爆発し、快感と混じり合ってたまらない刺激となり脳天に響いていった。
最近はムスッとした顔ばかり見ていたせいか、こうした無邪気な表情は弟に対する愛情を強く感じさせ、何とも言えない幸福感を覚えさせた。
そしてそんな弟が叩き付けてくる肉棒の逞しさは、可愛らしさとのギャップとなり、また長年従わせてきた弟に支配されている今の状況は妙な興奮を誘った。
そう、自分は弟に支配されているのだ。
太くて硬い肉棒で貫かれ、自由にされてしまっているのである。
「やんっ、やっ、やぁっ……蒼太凄い、あんっ……蒼太凄いよ、ああっ……蒼太凄いのぉっ……やっ、やっ、やぁんっ……」
普段なら生意気と否定するはずの状況が、今は甘美なものとなって心に染み渡り、弟を賛美してしまう。
だがそのことに抵抗は無かった。
何故なら本当に弟は素晴らしかったからだ。
ここまで素直に弟を褒め称えられたのは初めてだろう。
心の底から弟は凄いと思っているのである。
「あんっ、あんっ、ああんっ……蒼太もっと、あんっ……もっとして、ああっ……お姉ちゃんにもっと、やぅっ……お姉ちゃんにもっとちょうだいぃっ……」
弟に示すにはあまりに可愛らしすぎる、甘えた口調で叫んでしまう。
自分はさらなる快楽をもっと与えて欲しいと、弟におねだりしているのだ。
普段であれば絶対にしないであろう、弟に対する媚びた態度。
本来は恥ずかしいはずのその言葉も、自然と口にすることが出来ている時点で自分はおかしくなっているに違いなかった。
何しろ意識は朦朧とし、思考は快楽で蕩けてしまっているのだから当然だろう。
今自分を支配しているのは、弟の与える淫靡な刺激だったのである。
「お姉ちゃん、僕もうっ……うぅっ……僕もう、出ちゃう、くっ……」
弟は切羽詰まった様子で叫びながら、それまで以上に腰の動きを早くしていっている。
そうされると甘美な刺激が増していき、何も考えられなくなった。
弟が何か言っており、それが凄く重要な事柄に思えるのだが、はっきりと何であるのか認識できなかった。
そんな事よりさらなる快楽を、さらなる気持ちの良さを与えて欲しい。
自分をもっともっと快楽で満たして欲しい。
弟に対する強烈な甘えの意識が湧き起こり、全てがどうでも良くなっていく。
そして徐々に何かが押し寄せてくる感覚が湧き起こり、自分がどうにかなってしまうような恐怖を覚えた。
「あんっ、あっ、ああっ……何かくる、ああっ……何かくるよ、あんっ……蒼太っ、蒼太っ、蒼太ぁっ……やっ、やっ、やぁああああああああああああんっ!」
「お姉ちゃん、くっ……うっ、うぁっ!」
その瞬間、膣内で何かが爆発したような感覚が起きると共に、強烈な快感が押し寄せ、意識が真っ白になった。
少ししてから意識が戻ると、ぼんやりとした視界の中に、弟が荒い呼吸を繰り返しながら小さな体を硬直させているのが見える。
時折ビクンっ、ビクンっ、と震えたかと思うと、自分の胎内に何かが放出されているのが分かった。
(これって……精液……?)
セックスをしていたのだから、最後に出されているのはそれだろう。
自分は今弟に射精されているのだ。
弟はよほど気持ちがいいのか、何ともだらしのない表情を浮かべ、まだ出すのかと思えるほどに射精を繰り返しており、その事に妙な可笑しさを覚える。
血の繋がった弟が自分の中に精を放っている姿を見て可笑しくなるなど、自分はどうかしているとしか思えなかったが、そう思ってしまったのだから仕方ないだろう。
(そっか……わたし、蒼太に出されちゃってるんだ……)
本来なら妊娠の恐怖を覚えるはずの状況も、まだ感覚が麻痺しているのか淡々と受け止めてしまっている。ドピュッ、ドピュッ、と精液が子宮に当たる感覚を、どこか他人事のように認識しているのだ。
しかし肉体の方は反応を示しており、弟の射精を感じると、子宮がキュウッと締まりあがるのを覚えた。
それが起きると弟が「うぅっ」と呻きながら再び精を放つのに苦笑する。何やら自分の体が、弟から精を搾り取っているように思えたからだ。
(でもそれだけ私の体が、気持ちいいってことなんだよね……)
自分の体に圧し掛かってきた時の弟の様子は普段とは全く違っていた。そうせずにはいられないとばかりに、夢中になってむしゃぶりついてきたのだ。
その様子を思い出すと、何とも言えない優越感を覚える。弟は自分に夢中なのだと思うと、強い嬉しさがあったのである。
本来は強姦されたのだから、その事に恐怖と怒りを覚えるべきなのだろうが、可愛い弟のしたことであるせいか、どこか許してしまっている部分があった。
そもそも自分が肉棒をいじったことから始まっているのだから、その事で怒ることは出来なかったのだ。
「お姉ちゃぁん……」
ようやく射精を終えたらしい弟が、小さく呟きながら倒れこんできた。
体重がかかったため重かったが、それ以上に心地良さが込み上げてくる。
自分は今、この体と繋がっていたのだと思うと、強い愛着を覚えたからだ。
目の前には弟の満足した顔があり、そのあどけない表情に愛らしさを覚える。
肉体を繋ぎ、快楽を与え合ったせいか、弟に対する愛情が高まっているようで、愛おしくてたまらなくなっているようだった。
(やだ、また大きくなってる……)
しばらくそうしていると、肉棒がムクムクと体積を増しているのが感じられた。
それと同時に弟が体を起こし、再び鼻息を荒くしながら股間の一物を掴んでいるのが見えた。
どうやらまたセックスをしようとしているらしい。
さすがにそれは許すわけにはいかなかった。
確かに愛おしさは覚えたが、それとこれとは問題が別だったからだ。
姉弟でセックスをしてはならないのである。
一度はしてしまったが、だからといって二度目をする必要はないだろう。
少し冷静さが出てきたのか、そう考えることができた。
「駄目っ……蒼太もう駄目だよっ……止めてっ……」
強く告げると、弟は一瞬躊躇したようにしたが、すぐさま呼吸を荒げながら圧し掛かってきた。
「もう一回だけっ……もう一回だけいいでしょっ?……お姉ちゃん、お願ぁいっ……」
昔から何かおねだりする時にしてきた、抱きつきながら上目使いで告げてくる様子に思わずほだされそうになるが、そのようなことで許して良い行為ではなかった。
「馬鹿、何言ってるのよっ……こんなこと一回だって駄目なんだからっ……二回なんて絶対駄目っ……」
「でもしたいんだっ……お願いだよぉっ……」
「私たちは姉弟なんだよっ……しちゃ駄目なのっ、駄目なんだってばぁっ……」
肉棒を押し込もうとしてくるのを慌ててかわしつつ抵抗するが、未だ快楽の余韻が残る体では上手く動かすことが出来ない。
「でも僕はお姉ちゃんだからしたいんだもんっ……お姉ちゃん大好きだよぉっ……」
「!……」
予想外の言葉に思わず力が抜けてしまう。
幼い頃は何度も聞いた「お姉ちゃん大好き」という言葉だったが、最近は全く聞くことが無かったため、突如言われたことに動揺してしまったのだ。
特に弟に対して強く愛おしさを感じていた時だけに、その衝撃は強烈だった。
「あっ……駄目よ入れちゃ……こら、駄目って、あっ、あぅんっ……」
「うぅっ……」
次の瞬間、弟の肉棒の先が膣穴にハマり、先ほどと違ってすぐに甘美な刺激が押し寄せてきた。
少し前に味わった快感の記憶が蘇り、再びそれを味わいたいという気持ちが高まっていく。
体も弟の肉棒を受け入れようとしているのか、自然と力が抜けていくのが分かった。
「お姉ちゃんの中、やっぱりいぃ……気持ちいいよぉ……」
弟はうっとりとした表情を浮かべながら、ゆっくりと肉棒を押し込んでくる。
膣襞をかき分け、擦りあげながら入り込んでくる存在感に、身も心も受け入れてしまうのが分かった。
もう自分は弟の肉棒の味を知ってしまった。
甘美な快楽の味を知ってしまったのだ。
これに逆らえるはずがなかった。
「蒼太の馬鹿ぁっ……」
最後の抵抗とばかりに叫ぶが、思っていた以上に声は大きくならず、口調も甘ったるいものになってしまっているのが分かる。
言葉とは裏腹に、悦んでいるのが声に出てしまっているのだろう。
弟もそれを感じているのか、嬉しそうな笑みを浮かべると、勢い良く腰を動かし始めた。
途端、蕩けるような快感が押し寄せてきたため、意識が朦朧としていくのを感じた優奈は、自分はこのまま弟に抱かれ続けてしまうのではないか、という恐怖と期待に震えるのだった。
「あっ、あっ、ああっ……」
耳に響いてくる自分の声を、どこか他人事のように感じながら優奈は快楽に浸っていた。
あれからどれくらい経ったのだろう。
弟は行為が終わるたびに「あと一回だけ」を繰り返し、もう何度も自分を抱いている。
姉の体を貪り、姉の胎内に精を放ち続ける弟。
それは何とも異常な状態だったのだが、快楽にぼんやりとした頭はまともな思考をさせてくれなかった。
押し寄せてくる気持ちの良さと、弟の小さいながらも熱く逞しい肉体の感触だけが今の全てであり、ズンッ、ズンっ、と突き込まれてくる肉棒の存在が、現実から意識を引き離していた。
「お姉ちゃんっ……気持ちいいよぉっ……」
そう叫びながら、弟は強く抱きついてくる。
包み込めてしまうほどに小さいこの体のどこに、高校生である自分を快楽に狂わす力があるのだろう。
未だ子供っぽさを残す弟の肉体は、可愛らしさを感じさせても、男としての魅力など皆無だった。
にも関わらず、自分は弟に魅了されてしまっている。
その肉棒に貫かれ、擦られることで支配されてしまっているのだ。
「あっ、はぅっ……あっ、ああんっ……」
密着した裸同士の肌が擦れ合い、その事で心地良い感覚が湧き起こる。
滑らかな弟の肌は触れているだけで気持ち良く、思わずもっと擦り合わせたくなった。
豊満な乳房は弟の胸板で潰れ、微妙な痛みを伝えてくるものの、もっとそうして欲しくなる欲求が湧き起こってくる。
スタイル抜群と友達に羨ましがられ、男にいやらしい視線を向けられていたこの肉体は、今や弟の物だった。
体中を舐め回され、好き放題触られ、揉みまくられ、肉棒で貫かれまくっているのだ。
これまでの人生で、弟にここまで好き放題されたことはなかった。
自分に対して勝手なことをしたら、すぐさま怒り、止めさせることが出来たからだ。
「あんっ、やっ……蒼太もう、あっ……もう止め、あんっ……止めてよぉ、あぅっ……」
制止の言葉を告げるものの、止まるどころか逆に加速した。
何しろ自分でもいやらしいと思うほどに甘ったるい声になってしまっているのだから、そんな声で止められるはずもなく、逆に興奮を高めるのは当然だったろう。
それに自分は本気で止めて欲しいなどと思っていないに違いなかった。
内心もっと弟に触られ、舐められ、貪り尽くされるのを期待しているからだ。
弟の言いなりになってしまっているのは、何も快楽で力が抜けてしまっているせいだけではなかった。
自分自身、この気持ちの良さをもっと味わいたくてたまらなくなっているのである。
相手が弟でなければそれも良かっただろう。
だが今自分を抱いているのは血の繋がった弟なのだ。
それは許されない、恐ろしい状況のはずだったが、逆に興奮してしまっている自分を感じて恥ずかしくなる。
自分は弟との近親相姦に悦びを見出してしまっているらしい。
許されない関係であるからこそ、そう意識することに快楽を覚えてしまっているのである。
弟に「お姉ちゃんっ」と呼び掛けられるたびに、自分が許されない事をしていると感じ、体が熱くなり、興奮が燃え上がってしまうのだ。
自分は何と歪んだ快楽を知ってしまったのか……。
「やっ、やっ、やぁっ……駄目、あっ……駄目だよ蒼太、あんっ……そんなにしちゃ駄目ぇっ……」
弟の突き込みが激しくなったため、逃げるようにして上へ体を動かすが、すぐさまグイと引き寄せられてしまう。
すると肉棒がさらに奥へと入り込んだため、強烈な快感が湧き起こった。
「あんっ、あっ、ああんっ……やだ、あっ……そんな、ああっ……そんなのやぁっ……」
こちらの反応に気を良くしたらしい弟は、それまで以上に強く大きく突き込んできたため、肉棒が膣内を擦る面積が増え、蕩けるような快感が押し寄せてくる。
頭が快楽で一杯になり、もう何も考えられなくなった。
「次は後ろからっ……後ろからいいよねっ……?」
弟が何か言いながら、体を起こしてこちらを四つん這いにさせているのが分かった。
どうやらいわゆる後背位というやつでしようとしているらしい。
犬のような体勢で交わることに抵抗を覚えるものの、すでに逆らう気力など起きないため、そのまま四つん這いにされてしまう。
「はぅんっ……あっ、あっ、ああっ……やっ、やっ、やぁっ……」
後ろからという初めての挿入感にゾクリとした快感を覚えつつ、続けて勢い良く叩き付けられる肉棒の刺激に小刻みに喘いでしまう。
正常位と違って突き込まれる衝撃が強く、奥まで届くこの体位には、強烈な気持ちの良さがあった。
(何これ……いい……凄くいい……後ろからされるの……いぃ……)
ズゥンと子宮に響き渡るような感覚があり、それが快感となってジワっと体全体に広がってくるのだ。
それを何度も繰り返されるのだから、たまったものではなかった。
「いいっ、いいっ、いいよぉっ……蒼太っ、蒼太っ、蒼太ぁっ……」
涙目になりながら、自らも腰を振って弟を求めてしまう。
振り返って見ると、弟は何とも嬉しそうな表情を浮かべ、こちらにいやらしい視線を向けてきた。
そこには今まで見たことのない、男としての、雄としての光があった。
「お姉ちゃんいいのっ?……僕のこれ、いいのっ……?」
そう尋ねてきながら、弟は腰をギュッと掴むと勢い良く肉棒を叩き付けてくる。
「ああんっ……いいよ、あっ……いいの、あぅっ……蒼太のいいっ……凄くいいの、やっ……凄くいいんだよぉっ……」
押し寄せる快感に腕が震え、ガクリと布団に肘をつく。
そのまま肉棒を突き込まれ続けると、耐えられずに腕を崩し、頭で支える体勢となった。
そうなると後ろから圧し掛かられるような状態となり、先ほどより肉棒が奥に入ってくるように思えた。
肉棒の先が子宮に当たり、その刺激にゾクゾクとした快感が走り抜けていく。
「やっ、やぁっ……あっ……あっ、凄、あっ……こんな、あんっ……蒼太、やぁんっ……」
肉棒を叩き付けられるたびに押し寄せてくる強烈な快感に頭が真っ白になっていく。
尻が背中に付くのではないかと思えるほどに押され、それによって肉棒が奥により入り込み、抜ける際に引っ張られる感触に、おかしくなるのではないかと思えるほどの気持ちの良さが湧き起こった。
「あっ、はぅっ……やぁっ、やっ……あんっ、やんっ……あっ、あっ、ああっ……」
突き込みに合わせて喘ぎが自然と発せられ、頭が何度も仰け反る。
たまらない刺激にシーツをギュッと掴み、強く引き寄せてしまう。
(何でこんな凄いの……こんな風にされたら私……おかしくなっちゃう……)
すでにおかしくなっているのかも知れない。
何しろ実の弟の肉棒を凄く欲しがっているのだから。
許されない行為を求めてしまっているのだから。
自分はもう弟に狂わされてしまっているのだ。
「お姉ちゃん僕もうっ……僕もうっ……」
弟が小さな体を震わせ、切羽詰まった声で告げてくる。
射精が近いのだ。
(また……出されちゃう……)
弟の精が自分の中に放たれる。
それはすでに何度も経験した事だったが、慣れることはなかった。
こうして肉体を擦り合わせて快楽を発生させるのとは異なり、胎内に異物を注ぎ込まれるというのが、特別な行為に思えるからだろう。
弟という存在が自分の中に染み込んでくるような、そんな感覚があるのだ。
そしてそれはより強い禁忌の想いを呼び起こすのである。
「あっ、あっ、ああっ……蒼太嫌ぁ、あっ、あっ……駄目、やぅっ……駄目よぉっ……やっ、やっ、やぁっ……」
頭を左右に振り、イヤイヤと激しく喘ぐ。
それは射精を拒むための動きのはずだったが、快楽に悶える女の動きにもなっていた。
実際弟はその様子に興奮したのか、さらに腰の動きを速く大きくしていっている。
肉棒がグンッと体積を増したように思え、いよいよ射精の瞬間が近づいているのが分かった。
「あんっ、あんっ、ああんっ……嫌っ、やっ、嫌ぁっ……駄目、はぅっ……駄目ぇっ……やっ、やっ、やぁあああああああああああんっ!」
「うぅっ、うぁっ!」
ドピュッ、ドピュッ、ドクドクドクドクドクドク……。
弟の精が放たれた。
そう認識した瞬間、強烈な快感が走り抜け、頭の中が真っ白になった。
ドクンドクンと肉棒が鼓動する音が聞こえ、それに合わせて大量の精液が注ぎ込まれてくるのが分かる。
子宮に精液が当たるたびに、体がビクッ、ビクッ、と反応を示し、蕩けるような気持ちの良さに「あ……あぁ……」と小さく喘いでしまう。
射精される前の禁忌の想いに比べ、実際されてしまうとその強烈な満足感にクラクラしてしまう。
恐ろしいまでの充実感が湧き起こり、弟の精液を受け入れている自分に嬉しくなってしまうのだ。
雌の本能が、雄の精液を受け入れることに悦びを示しているのだろう。
(蒼太の……いっぱい出てる……)
弟の精液を注ぎ込まれている現実に恐怖を覚えると共に、ゾクリとした快感を覚える。
大量に精液を出させた満足感が、雌の悦びとして心と体を包み込んでいた。
これはたまらない快楽であり、「許されない」という恐怖を感じさせる行為でもあった。
またもや近親相姦の禁忌を犯してしまったのだ。
弟の精を姉の自分が受け入れてしまったのである。
自分たち姉弟は、何と恐ろしい行為をしているのだろう。
そして、何と気持ちのいい行為をしているのだろう。
そんな相反する想いを抱きながらボーっとしていると、最後の精を放ち終えたらしい弟が、脱力した様子で倒れこんできた。
その重みに耐えかねて横にズレると、満足げな笑みを浮かべている弟の顔が見えた。
「お姉ちゃん……大好き……」
あどけない顔でそう告げてくるのは幼い頃と同じだったが、瞳だけは違っており、男としての強い光を放っていた。
その視線にさらされていると、弟に支配されてしまっている実感を覚える。
(わたし……蒼太のモノにされちゃった……)
長年従えてきた弟は、今や自分を従える存在に変わっていた。
そしてそれを自分は受け入れており、その事を悦んでいるのだと感じた優奈は、これから自分達はどうなるのだろうと不安になるのだった。
数日が経った。
あの日、結局夜遅くまで弟に抱かれ続けた優奈は、身も心も疲れ果てた。
経験したことのない快楽と、近親相姦の禁忌を犯しているという精神的な重圧が負担となったためだろう。
もう二度とあんな事はごめんだ、と思いつつも、あの蕩けるような気持ちの良さを思い出すと、体が疼いてたまらなかった。
体は求めてしまっているのだ、弟を。
いや、心もそうなのかも知れない。
何故なら、否定しつつも「もう一度くらいなら」などと思っていたりするからだ。
相手が弟ではなく、素敵な男の子であればこれほど悩みもしなかっただろう。
いや、素敵な男の子とまでいかなくとも、ある程度受け入れられる相手であれば、まだ良かったに違いない。
だが相手は実の弟だった。
血の繋がった、昔から可愛がってきた弟なのだ。
そのような相手と自分はセックスをしてしまった。
許されない、禁断の相手と結ばれてしまったのである。
それはどうにも受け入れがたい想いを抱かせた。
何より十三歳という幼さがさらに苦痛を感じさせた。
まだ判断能力の弱い弟を、自分は誘惑し、性に狂わせてしまったのだ。
何しろ自分が弟の性器をいじったのがことの始まりなのである。
三歳年上の高校生であり、姉である自分がするべきことではなかった。
だがあの時は、つい興味を惹かれてあのようなことをしてしまったのだ。
しかしそれは年長者としてするべきことではなかっただろう。
そうした引け目が、弟に犯されたことに怒りを覚えることができない要因になっていたのかも知れない。
あの日以来、弟は特に何もしてこなかった。
てっきり次の日も求めてくるかと思って身構えていたのだが、そういう事は無かったのだ。
少し気まずそうにはしていたものの、それ以外は普段と変わらない状態だったのである。
あまりにいつも通りであったため、あの日の出来事は夢だったのではないかと思う時もあった。
だが弟を見るたびに体の奥で何かが疼くのを感じ、夢ではないと確信を得ることが出来た。
自分は求めてしまっている。
弟に再び襲われ、あの太くて硬い肉棒を押し込まれ、喘がせられることを。
姉の権威を剥ぎ取られ、従わされる快楽を与えられることを。
望んではならないと思いつつ、求めてしまっているのだ。
弟の女にされる状況を欲していたのである。
そうした状態であったため、弟が何もしてこないのはありがたい事だった。
今の状態で求められたら、恐らく抵抗することなど出来ないだろう。
あのような事は二度としてはならないのだ。
弟も同じように考えているに違いなく、だからこそ何もしないでいてくれているに違いなかった。
この数日、ずっとそう考えてきた訳だが、今日それが間違いではなかったことが確信できた。
ただしそれは、弟も自分と同じく必死に我慢していた、ということであり、また、求めてしまっているという意味では、自分以上に強かったという点でだったのだが。
「蒼太っ……やめてっ……」
学校から帰宅し、制服を着替えようと自分の部屋へ入った瞬間、後からやって来た弟が背後から抱きついてきた。
強く抵抗を示すと、少し怯んだような様子を見せたが、すぐにまた抱きついてくる。
「お姉ちゃんっ……僕、もう我慢できないんだっ……ごめんっ、お願いっ……」
そう言いながら背後から手を回し、制服のブラウス越しに乳房をギュッと掴んでくる。
豊かな膨らみに弟の指が食い込んでいるのが見え、手を動かされることで痛みが起き、さらに甘美な刺激も走り抜けるのを感じた。
「駄目っ……やめてっ……こんなのはいけない事なんだからっ……分かってよっ……」
快感に流されそうになる自分を叱咤する意味も込めてそう叫びつつ、激しく体を動かす。
しかし弟の力は強く、逃げることが出来ない。
小さな体のどこにこれほどの力があるのだろう。
「分かってるよっ……分かってるから今まで我慢してたんじゃないかっ……でも僕っ、もう無理なんだっ……お姉ちゃんを抱かないなんてっ、そんなの耐えられないっ……」
弟はそう叫びながら乳房を回すようにして揉み、首筋に舌を這わせてきた。
「あんっ、やだ止めてっ……蒼太、そんなの駄目だってばっ……」
痺れるような快感が走ったため、思わず口調が甘えるようなものになってしまう。
先日味わった快感は、未だ優奈の体を縛りつけているのだ。
忘れたつもりになっていても、いざこうして実際に弟に愛撫されてしまえば、逆らえなくなってしまうのである。
「僕、ずっと我慢してたんだ……でも我慢できなくて、お姉ちゃんの事を想って自分でしてみたりしたけど……全然満足できなかった……逆に虚しくなって……お姉ちゃんを抱き締めないと、お姉ちゃんとしないと……僕、おかしくなっちゃうよっ……」
この数日間の鬱積を吐き出すように弟は叫んでいる。
手は休むことなく乳房を揉み続けており、その甘美な刺激は徐々に優奈の体から力を奪っていった。
首筋を舐め回され、吸いまくられ、舌でチロチロと擽るように触れられるのに腰が砕けそうになる。
「やっ……あんっ……駄目だってば、あっ……そんな風にしちゃ、やぁっ……それは、あっ……駄目、んんっ……」
唇に違和感を覚えたのにハッとなる。
(キス……してる……蒼太と……)
そう言えばこの間はキスはしていなかった。
そして今しているのが自分にとってファーストキスである事に気づいた優奈は愕然とした。
自分の初めてのキスは弟と。
その事に衝撃を受けるが、セックスまでしたのに、キスを気にするなど今更のような気もしてしまう。
だがこうして唇を接触させている行為は、セックスとは異なる何かを感じさせた。
「んんっ……んっ、んふぅっ……んんっ……」
弟はしがみつくようにしながら唇を激しく擦り付け、体を押し付けてくる。
すでに硬くなっている肉棒の感触が伝わり、その事で興奮してしまう。
あの日自分を快楽に浸らせた肉棒が、今そこにあるのだ。自分の中に入りたいと主張しているかのように硬く大きくなった状態で。
そう思うと、子宮がキュンッと反応を示すのを覚えた。
体は欲しがっていた。
弟の肉棒を。
(でも駄目よそんな……またあんな事するなんて……許されない……)
期待してしまうのを慌てて否定する。
だが肉棒をグイグイ押し付けられると、その想いも消えてしまいそうになった。
(あ……何?……これ、舌……?)
突然にゅるりと入り込んできた弟の舌の感触に、ゾクリとした快感を覚える。
こちらの舌に吸い付き、口内を舐め回すようにして動いてくるのに体が震え、思わず弟の小さな体に手を回し、抱きついてしまう。
これでは行為を受け入れたように思われても仕方がないだろう。
だがそうしなければ耐えられない快感が体に走り抜けていたのだ。
(気持ちいい……やだ、キスって気持ちいい……蒼太としてるのに、何でこんな……)
そこまで思って、すでにそれ以上の行為を弟とし、それによって気持ち良くなった経験がある事を思い出す。
弟とのセックスは凄く気持ち良かったのだから、キスが気持ち良くても当然だろう。
そう考えると、キスくらい大したことではないように思えてくる。
「んっ……んんっ、んっ、んっ……んんぅっ……んはぁ……ふぁ……ふぅ……」
しばらくして唇が離れると、呼吸が乱れ、意識がぼんやりとした状態になっていた。
体が熱く、これをどうにかして欲しくてたまらなくなっている。
弟に触れられていると心地良さが起きたため、思わず体を擦り付けるようにしてしまった。
目の前にある弟の顔は上気しており、目はギラギラとしていて早く肉棒を入れたくてたまらないといった雰囲気を醸し出していた。
「お姉ちゃん……いいよね……?」
硬くなった一物をこちらに押し付けて動かすようにしながら、そう尋ねてくるのにどう答えればいいのか分からなかった。
本来ならば即座に否定すべきことだった。
しかし今の自分にはそれが出来なかった。
何故なら心の片隅で「入れて欲しい」と思ってしまっていたからだ。
「僕、もう我慢できない……いいでしょ……?」
再び尋ねてくるのを、視線を逸らすことで応じる。
だがそれはこちらの躊躇を知らせたのと同じだった。
姉はそれほど嫌がっていない。弟はそう確信したに違いない。
嬉しそうな表情を浮かべ、机に押し倒そうとしてくるのに抗うが、すでにかなり力が抜けてしまっていたため、全く逆らう事が出来なかった。
「駄目、駄目だよぉ……」
小さく叫ぶが、弟は聞こえなかったようにして制服のブラウスのボタンを外していっている。
白いブラジャーに包まれた乳房が露わになると、弟の鼻から大きな息が漏れた。
そのままブラジャーが引き下ろされ、プルンッと言った感じで生の乳房がさらされてしまう。
「やっぱり綺麗……お姉ちゃんのオッパイ綺麗……」
弟は感動したようにそう呟くと、ヤワヤワと揉んできた。
そうされると心地いい快感が押し寄せ、思わず身を委ねたくなった。
「あっ……やぁっ……」
続けて乳首に吸い付いてきたため、思わずいやらしい声が漏れてしまい、その事に恥ずかしさが強まる。
この間もそうだったが、弟相手にいやらしい声を出してしまうのは、何とも言えない羞恥心を感じさせた。
弟に対しては常に上の立場で接してきたせいか、それが崩されるように思えるせいかも知れない。
それと同時にゾクリとした快感も覚えていた。
弟に支配される事への歪んだ悦びを覚えているのだろう。
弟も同じなのか、先ほどより鼻息が荒くなっており、乳房への愛撫が勢いを増しているように思えた。
「あっ……やっ、そんな、やんっ……蒼太やぁっ……蒼太駄目ぇっ……」
豊満な乳房を回すようにして揉まれ、乳首を弾くようにして舐められた後、チュウっと強く吸い付かれると、体がビクビクと震えてしまう。
可愛らしい喘ぎと、否定の言葉ながら甘ったるい声が漏れるのに恥ずかしさが強まっていく。
(わたし……気持ち良くなっちゃってる……蒼太に気持ち良くされちゃってる……このままだとこの間みたいに……いっぱいされちゃう……)
流され始めているのを感じながら、先日の弟とセックスをしまくった記憶が蘇り、再び同じことをしてしまうのではないかという恐れと期待が湧き起こっているのを感じた。
「お姉ちゃんのオッパイ……オッパイ……んふぅ……オッパイ……」
弟は夢中になって乳房を揉み、乳首に吸い付いている。
大きめの乳房は弟の手が動くたびに形を変え、指が食い込むたびにジンワリとした快感を起こしており、桜色の乳首は愛撫によって勃起し、触れられるだけで鋭い快感を伝えてきた。
自分で見てもその状態は何ともいやらしさを感じさせ、己の乳房が弟を虜にしているのだと思うと妙な誇らしさを覚えた。
「あんっ、あっ……やぅっ……あっ、蒼太やぁんっ……そんな、あっ……やっ、やぁっ……」
繰り返される乳房への愛撫に、体から力が抜け、意識がぼんやりとしてきた。
己の甘えるような声が遠くに聞こえ、その何とも言えないいやらしさに恥ずかしさを覚える。
体を起こされて後ろ向きにされ、スカートが捲り上げられてパンティを脱がされているのが分かったが逆らう気力が起きない。
「馬鹿、駄目……それは駄目、入れるのは駄目だって……」
小さな声で告げるが、そのような事で弟が止めるはずもなかった。
少しすると太い肉棒の先が膣穴にハマってくるのが分かった。
ズブリ……。
「あっ……」
「うぅっ……」
姉弟の声が重なると同時に、肉棒が押し込まれてきた。
膣襞をかき分けながらゾリゾリといった感じで入ってくるのに思わずうっとりしてしまう。
(あぁ……おっきぃ……太い……蒼太のいぃ……)
許されないはずの弟の肉棒の感触は、姉である自分を蕩けさせる存在だった。
禁忌の相手であるのに、どうしてここまで気持ちがいいのだろう。
いや、気持ち良すぎるがゆえに禁忌とされているのかも知れない。
何しろ入れられただけでおかしくなりそうなほどに気持ちいいのだから。
「うぅ……お姉ちゃん、くっ……お姉ちゃんいいよ……お姉ちゃんの中、あったかくて締めつけてきて、うぅ……たまんないぃっ……」
弟は頭を仰け反らせながら何とも情けない声をあげている。
脳裏に先日見た弟のだらしのない顔が浮かび、きっと今も同じ顔になっているのだろうと思うと、強い愛おしさを覚えた。
だが自分たちがしているのは許されないことなのだ。
年長者である自分が、姉である自分がそう諭し、止めさせなければならないはずだった。
「蒼太、あっ、あっ、ああっ……駄目、やっ、あっ、やぁっ……」
しかし動き出した腰の動きに、瞬間、頭が真っ白になり、制止の言葉が途切れ途切れになった。
さらに肉棒と膣襞が擦れるたびにたまらない快感が走り抜けたため、どうでも良くなっていってしまう。
(ああ……いい……駄目なのに、いい……蒼太のオチンチン……すっごくいいよぉ……)
ズンッ、ズンッ、と背後から肉棒を強く叩き付けられると頭が跳ね上がり、押し寄せてくる気持ちの良さに机の端をギュッと掴んで耐える。
立った状態でしているせいか、この間と微妙に感覚が違う感じがし、その事がまた新鮮な想いとなって快感を促進しているように思えた。
制服をはだけられ、立ったまま背後から弟に肉棒を突き込まれている姉。
それが自分だと思うと、何ということをしてしまっているのだと思うのと同時に、ゾクゾクするような快感も覚えた。
禁忌を破っている行為に興奮しているのだろう。
許されないゆえに欲情してしまうのだ。
「あんっ、あんっ、ああんっ……蒼太駄目、やっ……こんなの駄目、やぁっ……蒼太そこ駄目ぇっ……」
否定の言葉を発しつつも、誘うようにして叫んでいる己に恥ずかしさを覚える。
駄目と言いつつ、己の腰は自ら動き、肉棒からより快感を得られるようにしているのだ。
それが弟にも分かっているらしく、肉棒の突き込みが激しさを増し、こちらがさらに気持ち良くなれるように動いているのが感じられた。
「あっ、あんっ、やっ、やぁっ……いい、あっ……それいい、あんっ……それいいの、いぃっ……」
あまりにたまらない刺激を与えられたため、思わず受け入れる言葉を発してしまう。
そうなると止まらず、さらに激しく腰を振ってしまった。
「僕もいいっ……僕もいいよっ……お姉ちゃんの中、すっごく気持ちいぃっ……」
弟は嬉しそうな声でそう告げてくると、グイと腰を引き寄せ、それまで以上の勢いで強く突き込んできた。
お互いの腰の動きが加速したため、性器同士の擦れ合いが強まり、たまらない気持ちの良さが体中に走り抜けていく。
「あんっ、あっ、やぅっ……凄い、あっ……蒼太凄い、ああっ……蒼太凄いよぉっ……駄目、やっ……そんなにしたら、あぅっ……おかしくなっちゃうぅっ……」
すでに自分はおかしくなっているのだろう。
何しろ弟とセックスすることに悦びを覚えているのだから。
許されない、してはならない行為を、もっとしたいと思ってしまっているのだ。
「お姉ちゃん大好きっ……僕、お姉ちゃんが大好きだよぉっ……お姉ちゃんっ、お姉ちゃぁんっ……」
(!……)
弟の言葉に心臓がキュンッと締め付けられる。
こうしてセックスしている状態で言われると、強烈に愛情が高まった。
自分も弟が大好きだった。
こんなに自分を気持ち良くしてくれる弟が大好きだった。
「お姉ちゃんも、あっ、あぁっ……お姉ちゃんも大好き、あんっ……蒼太のことが大好きだよぉっ……」
そう叫び返すと、子宮がキュウキュウと反応を示すのが感じられた。
愛の告白をしたことで、精子を得るべき相手だという事を肉体が認識したのかも知れない。
そう、自分は欲している、弟の精子を。
あの白い液体を、勢い良く、大量に、ドクドクドクと注ぎ込まれることを望んでいるのだ。
「僕っ……僕もうっ……出すよっ、出すからねっ……お姉ちゃんの中にっ……」
まるでこちらの考えが伝わったかのように、弟は限界を知らせる言葉を発してきた。
肉棒が膨張し、腰の動きが大きく激しくなっていくのに絶頂が近づいているのが分かる。
「あっ、あんっ……私ももう、あっ、ああっ……もうイっちゃう、あんっ……蒼太っ、蒼太ぁっ……イくっ、イくっ、イくぅっ……やっ、やっ、やぁああああああああああんっ!」
「お姉ちゃぁんっ!」
ドピュッ、ドピュッ、ドクドクドクドクドクドク……。
姉弟の叫びが重なると共に、精液が放出された。
その瞬間、頭が真っ白になり、何も考えられなくなっていく。
少しして意識が戻ると、己の胎内に精液が注ぎ込まれているのが分かり、その事にゾクリとした想いを抱く。
(蒼太の……蒼太の精液……いっぱい出されちゃってるぅ……)
実の弟の精液を大量に浴びている姉。
そのような背徳的な行為をしている自分たち姉弟は一体何なのだろう。
だが、弟とするセックスはたまらなかった。
いけないと思うがゆえに余計に興奮してしまうのだ。
おそらくもう、他の男とのセックスでは満足できないに違いない。
何故なら可愛らしくて愛おしい弟とのセックスを味わった後では、絶対に物足りなくなってしまうからだ。
「うぅ……お姉ちゃぁん……ふぁ……き、気持ち良かったよぉ……」
力を抜いて覆いかぶさってくる小さな肉体を感じながら、これから自分は弟に何度も抱かれるのだろうと思った。
弟はそうせずにはいられないだろうし、自分もしたくてたまらないからだ。
「蒼太ぁ……お姉ちゃん、蒼太のこと、大好き……」
「僕も……僕もお姉ちゃんのこと、大好き……」
振り返って抱き締めると、弟は嬉しそうに微笑みながら応じてきた。
これから自分たちは誰にも告げることの出来ない関係を続けていくことになるだろう。
それは辛いことかも知れなかったが、愛する弟と二人だけの秘密を得られたことに、優奈は喜びを感じてもいるのだった。
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