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被災建物改修し県民局分庁舎開所
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東日本大震災で津波被害を受けた八戸市河原木の旧「青森県新産都市会館」が県の「三八地域県民局みなと分庁舎」として利用を再開し3日、三村申吾知事が出席して開所式が行われた。同庁舎に入居する4機関の職員約30人と港湾関係団体、漁協など約20団体の関係者が、八戸港沿岸部の拠点の再生を祝うとともに、行政・企業が一体で復興を進めていこうと気持ちを新たにした。
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震災後、別の建物で業務をしていた八戸港管理所と県新産業都市建設事業団建設管理課が再び入居。さらに、これまで旧県立海洋学院(同市鮫町)内にあった八戸水産事務所、三八地方漁港漁場整備事務所も移転・入居し、同県民局の港湾関係3出先機関が1カ所に集約された。
三村知事が「被災を受けたこの場所が復興の一つの象徴として分庁舎になった。きょうをスタートとして、創造的復興の加速と、水産・港湾の未来を切り開くよう、力を合わせてください」と訓示した。
三村知事と中嶋和行・三八地域県民局長が、南部アカマツで作られた縦140センチ、横25センチの看板を1階玄関に設置すると、集まった関係者から大きな拍手が湧き起こった。
みなと分庁舎は4階建て。津波で1階部分が床上約1.2メートルまで浸水した。県は、県新産業都市建設事業団から土地・建物の無償譲渡を受け、約2億6千万円で修復した。変電設備と自家発電設備は建物の地下にあり壊れたため、屋外に新設した高さ約1.5メートルの土台上に設置した。自家発電で2日間は建物内の電力を賄えるという。
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