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厚い雲払う熱い舌戦 青森市長選スタート
 | 青森市長選が告示され、候補者の第一声に集まった市民ら |
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7日告示された青森市長選は、いずれも無所属で、再選を目指す現職の鹿内博氏(65)、新人で元青森県副知事の蝦名武氏(67)=自民・公明推薦=の一騎打ちとなった。政党に支援を求めない現職に、新人が組織戦で挑む構図。低気圧の影響で不安定な空の下、県都決戦の幕が開けた。
曇り空の午前8時45分ごろ、両陣営はそろって第一声に臨んだ。 国道4号沿いの鹿内氏の事務所前には、支持者や自主的に支援する県議、市議、元県議を含め約60人が集まった。
民主党の渋谷哲一県議は「自民系前市政は20年も続き、官製談合など残した問題の解消に追われた。改革はまだ道半ばだ」と呼び掛けた。
市議、県議時代から「市民派無所属」を掲げる鹿内氏は、市民による市政の継続を強調。反核燃運動で対決した蝦名氏を「(副知事時代に)青森を核のごみ捨て場にする中心にいた候補を選ぶのか」と強く批判した。
第一声を聞いた青森市、会社員八木橋正久さん(63)は「操車場跡地の利活用など、市民の声を聞く姿勢が評価できる。国政が自民だからといって投票するほど、市民は甘くない」と話した。
蝦名氏陣営は市役所駐車場で第一声。自民党の大島理森前副総裁、江渡聡徳衆院議員、山崎力参院議員、公明党の伊吹信一県議をはじめ県議、市議、支持者ら約250人が集まった。
選対本部長の津島淳衆院議員が「県都の市長は県と国に強いパイプを持っているかが大事だ。未来を託せるのは蝦名氏だけだ」とあいさつ。議員らが支援を呼び掛けた。
蝦名氏は「青森市を県と国と一直線に結び、青森市を元気づけたい」と県や中央との人脈を強調した。
第一声の聴衆の中にいた市内の無職葛西明さん(70)は「休日でもJR青森駅前はがらがら。鹿内市長は何も対策を取らなかった。蝦名氏には思い切った経済対策を期待している」と話した。
2013年04月08日月曜日
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