福島第1原発:漏水、今後も最大47トン…地下貯水槽
毎日新聞 2013年04月07日 08時12分(最終更新 04月07日 10時02分)
水位の低下などから推計した漏えい量は120立方メートル。含まれている放射性物質は約7100億ベクレルで、事故前の年間排出上限(2200億ベクレル)の3倍以上になる。11年12月に野田佳彦前首相が「冷温停止状態」を宣言して以来最多。
内側から2枚目と一番下のシートの間にたまっていた水から1立方センチ当たり約6000ベクレル、一番下のシートのすぐ外側の水からも微量の放射性物質が検出された。
このため、上のポリエチレン製の2枚は作業上のミスなどから破損した可能性が浮上。一方、一番下のシートでは継ぎ目などの隙間(すきま)から漏れたとみられる。粘土質のシートは塩分があると機能が低下することが知られている。【鳥井真平、大場あい】
◇福島第1原発の放射性汚染水◇
津波による海水のほか、雨水や地下水も原子炉建屋やタービン建屋地下へ流れ込み、大量の汚染水が発生している。東電は浄化して冷却水に再利用するシステムを導入、放射性セシウムや塩分を取り除いた一部の汚染水は、タンクなどに仮置きしている。