G大阪―東京V 後半、競り合うG大阪・今野(左)と東京V・金鐘必=万博
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◇J2第7節(7日)G大阪0−0東京V
首位の神戸は奥井のゴールで山形に1−0で勝ち、勝ち点を18に伸ばした。岡山が札幌を3−2で下して同13の2位に浮上し、千葉が群馬を2−0で退けて3位。G大阪−東京Vは0−0で引き分けた。
内容で東京Vを圧倒しながら、放った17本のシュートがことごとく決まらず、G大阪はホーム万博記念競技場でスコアレスドロー。長谷川監督は「ゼロに抑えると点が取れない。なかなか波にのれない」とガックリ。順位も3位から6位まで落ちた。
ボランチとして3試合目の出場となった今野は試合中、ファンから信じられない声を聞いた。「おい、おまえら。昨年の夏からホームで勝ってないんやで。しっかりせんかい」。自らもシュート4本を外した今野は「ファンに言われるまで気が付かなかった。シュートが1本でも入っていれば調子に乗れていたかもしれない…」と力なくうつむく。
昨年8月25日の札幌戦で勝って以来、J1からJ2にまたがりホームではリーグ戦で8戦連続引き分けという珍記録が続いている。これではJ1から降格するし、J2でも上位に上がることはできない。
「全体は悪くない。後はフィニッシュの1本だけ。これを続けていけばよくなる」と遠藤はこともなげに言うが、昨年も同じようなコメントを選手は口々に話しながらJ2に降格したのだ。
「攻めてはいるけど、まだ支配している感じはない」と今野は首をかしげた。指揮を執る長谷川監督、そして選手もいいしれない不安を抱えたままG大阪は苦しんでいる。
(荒川敬則)
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