10日の大分戦出場への意欲を口にしたグランパスのFWケネディ=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで(木村尚公撮影)
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腰痛でスロー調整を続けている名古屋グランパスのFWジョシュア・ケネディ(30)が、次戦のナビスコカップ・大分戦(10日・瑞穂陸)で復帰することが確実になった。既に練習ではチームメートと同じメニューをこなしており、「腰はよくなっている」とGOサイン。待望のエースストライカーがようやくピッチに帰ってくる。
待ちに待った男の帰還だ。昨年11月に持病の腰を手術し、その後は慎重にリハビリを進めてきたケネディがついに試合出場を決断した。
「次のナビスコカップではベンチに入りたいと思っている。痛みはない。状態はだいぶ上がってきているが、試合はまた別。徐々に出場時間をのばしていけたら」
スタメン出場こそ時期尚早との考えを示したものの、ベンチスタートから徐々にギアを上げていくと語った。
当初は開幕からの活躍が見込まれていた。思うように腰の状態が好転しないまま、復帰は遅れに遅れた。ケネディは「ジャンプするのが怖いんだ。チームの力になりたいが、無理はしたくはない」と語っていた。
昨季は不安を抱えたまま強行出場を繰り返し、中途半端なパフォーマンスに終始した。戻るなら腰が完璧に治ってからと決めていた。全体練習には約2週間前から合流。支障なく練習を続けられたことで、やっと回復の手応えを得られた。
ストイコビッチ監督は「復帰を決めるのは私ではない。彼自身のフィーリングが重要だ」と話しており、本人の意向を最大限尊重する考え。大分戦では途中出場で試運転させるとみられる。
ピッチに立てば昨年9月29日の新潟戦以来、約半年ぶり。欠場中は本来DFの闘莉王や新加入の矢野、若手の田中輝がワントップに入って急場をしのいできた。絶対エースの復帰は、最高の“補強”にもなりそうだ。 (木村尚公)
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