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【プロ野球】

巨人 72年ぶり開幕7連勝 阿部 故木村コーチに捧ぐ逆転弾

2013年4月8日 紙面から

5回裏2死二、三塁、1号3ランを放った阿部(11)を笑顔で迎える原監督=東京ドーム

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◇巨人8−6中日

 中日は同一カード3連敗。5回にクラークの3ランで一時逆転したが、山内が6失点と崩れ、9回の追い上げも届かなかった。巨人は開幕7連勝。5回に阿部が1号3ランを放つなど3本塁打含む11安打8得点と打線が活発だった。内海は5イニング4失点で今季初勝利。

 待ってました!! 巨人・阿部が豪快な一発で歴史の扉をこじ開けた。1点を追う5回2死二、三塁。山内のチェンジアップをすくい上げた打球は右翼席へ。今季1号の逆転3ランだ。この一発が功を奏して、開幕から1引き分けを挟んで7連勝。水原茂や川上哲治、沢村栄治が活躍した1941年の球団最長記録に72年ぶりに肩を並べた。

 4安打3打点のヒーローは「最高です!!」。お立ち台で決めぜりふをさく裂させた。その後は感慨深げな表情。理由は本塁打直前のイニングで、クラークに逆転3ランを浴びていたから。「本塁打ではいけないケースで打たれて、責任を感じていた」。自らのリードミスをすぐに取り返す一発。その味をじっくりかみしめた。

 4月7日。この日付は巨人にとって特別な意味を持つ。2010年、くも膜下出血で亡くなった木村拓也内野守備走塁コーチ(当時)の命日。チーム誰もが慕った男のため、勝たなければいけない。阿部は試合前から闘志を燃やしていた。

 「大事な先輩だし、大事なコーチ。しっかり思っていくことは人間として大事。負けられないと思っていた」。その試合の重要な場面で魂の逆転弾。「どこかで見ていたんじゃないですかね」と語る阿部にとって、記憶に残る一発となった。

 7回には右前打を放って、通算1500安打も達成。「最初の試合は自分の鼓動が聞こえるくらい緊張したし、3日前に熱がでた。その経験があるから今の自分がいる」と振り返った阿部だが、目は前を向く。「一戦一戦頑張りたい」。不振から抜け出した今、上昇あるのみ。主砲はバットで独走の巨人を力強く引っ張っていく。 (川越亮太)

 

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