2013.4.8 05:04

原巨人、守りもスキなし!松本哲が決死ダイブ

捕った! 勝った! 7連勝だ!! 松本哲は九回二死満塁のピンチで堂上直の飛球をダイビングキャッチ(撮影・古厩正樹)

捕った! 勝った! 7連勝だ!! 松本哲は九回二死満塁のピンチで堂上直の飛球をダイビングキャッチ(撮影・古厩正樹)【拡大】

 (セ・リーグ、巨人8-6中日、3回戦、巨人3勝、7日、東京ドーム)白球を、白星をつかみ取った。身長1メートル68の松本哲が、体を張ってピンチを救った。

 「ゲームセットだったのでほっとした。球際の強さを追い求めてきた。そういった部分があのプレーにつながった」

 観衆4万4194人をうならせた。2点リードの九回二死満塁で、堂上直の中前へのライナーに飛び込んだ。九回の守備から途中出場。「1歩目で反応して3、4歩目くらいでいこうと。極意? 1歩目が大事」と自信のプレーだった。川相ヘッドコーチも「松本しか捕れない。あのプレーをするために今日来たんだろう。そらしても仕方がない」と絶賛した。

 中日は野手を使い切っていた。次打者は投手の田島で、堂上直に打たれて同点にされても、巨人はまだ優位だった。それでも陣形の指示は前進守備。あえて堂上直との勝負を決断した原監督の意思表示に、松本哲が応えた。原監督は「まさにチャージしてくれた」ともうなずいた。

 本塁打の阿部、村田を差し置いて、真っ先にお立ち台に駆け上がった。松本哲はちょうど3年前の2010年4月7日、木村拓也コーチが亡くなった当日の阪神戦(甲子園)でも、平野恵(現オリックス)の左中間への打球をダイビングキャッチ。開幕7連勝を陰で支えるのは、木村さんの代名詞だった全力での守備-。それを印象付けたビッグプレーだった。(上野亮治)

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