森鴎外『高瀬舟』の題材にもなった京都高瀬川の高瀬舟。
角倉了以が開削したこの運河を往来する船が復元されて以降、
ここは桜の名所としても愛されて。
【写真は昨春撮影したもの】
昨年の秋、老朽化により船は撤去。この春景はまさに幻に。昨年にここで撮影した際、あまりの美しさに今でも大好きな写真。老朽化した船を動かすには桜を切らねばならない、景観を優先した結果。
高瀬川開削400年にあたる2014年、保存会は新たに船を造る計画。
常に美(景観)と向き合う京都。
舞い散る桜の花弁が高瀬舟を覆う絶景。
私の大好きな場所でもあります。
因みに今年はこんな感じ。
高瀬舟の余白。中心を欠いたようなこの構図。
舟があった方が好きだったかな。