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受精前のマウスの卵子を凍結保存
4月1日 5時43分

受精前のマウスの卵子を凍結保存
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麻布大学獣医学部の研究グループが、受精前のマウスの卵子を受精率を下げずに凍結保存することに成功したと発表し、将来、生殖医療の研究にも役立つとしています。

国内では病気の遺伝子などがある数万種類のマウスの受精卵が研究施設などで凍結保存され、薬の実験などに使われています。
しかし、受精前の卵子は凍結保存すると受精の確率が大幅に下がるのが課題となっています。
麻布大学獣医学部の研究グループは、卵子の周囲を囲む「卵丘細胞」と呼ばれる細胞と卵子を一緒に保存するなどして、受精の確率を下げずに凍結保存することに成功したと発表しました。
研究グループは、これによってさまざまな用途の実験用のマウスの作製が容易になり、薬の開発などを効率的に進められるとともに、将来、生殖医療の研究にも役立つとしています。
麻布大学獣医学部の伊藤潤哉准教授は「精子、受精卵、未受精卵と、いろいろな形で生殖細胞の保存が可能になったのは大きな成果だ。将来的には、豚や牛などの家畜の受精卵の保存などや人の生殖医療の研究にも応用していきたい」と話していました。

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