首相はパフォーマンス=飯島勲元首相首席秘書官-論客に聞く
首相はパフォーマンス=飯島勲元首相首席秘書官-論客に聞く
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2011040800996
小泉内閣で首相秘書官を務めた飯島勲氏は時事通信のインタビューに応じ、東日本大震災での菅直人首相の対応を「パフォーマンス」と批判、「シンプルな組織で実動部隊を動かすのが大事だ」と語った。要旨は次の通り。
-首相の対応をどう思うか。
パフォーマンスだ。震災翌日に福島第1原発を視察したり、15日早朝に東京電力に乗り込んだりと、メディアを介して自分を見せることを意識して、きちんとした対応ができていない。視察先は準備に追われ、首相不在の間は官邸は何もできない。泰然として官邸で的確な指示を出すべきだ。節電担当相やボランティア担当の首相補佐官を置いたのもどうかと思う。
-震災対応の会議が乱立している。
これでは機能しない。首相と官房長官、内閣危機管理監、防災担当相が中枢になり、閣僚に指示を出して動かす。シンプルな組織で実動部隊を動かすのが大事だ。被災地に燃料が届いていないなど機能していないところを捕捉し、それをすぐに動かすのが政治の仕事。会議や本部を多くつくれば、指揮命令系統や責任の所在があいまいになる。
-省庁間の連携はどうか。
東京電力が福島第1原発の放射能汚染水を海に放出した際、経済産業省原子力安全・保安院は各省庁への十分な事前説明や了解を取り付けることはなかったと聞く。これはいけない。放出先は漁場であり、航路であり、外国につながっている。省庁間の連絡調整が不十分なのは、事務次官会議を廃止したのが響いているのかもしれない。
-体制強化に向けた民主、自民両党の大連立は。
反対だ。野党は譲歩すべきところは譲歩し、厳しく指摘すべきところは指摘するのが大事。大連立をやれば、国民から信頼を失った政治になる。
-復旧・復興で留意すべき点は。
がれき除去でも各省庁、地方自治体で押し付け合う可能性がある。市町村が扱う一般廃棄物なのか、警察庁が対応する遺失物なのか、事業者の東京電力と資源エネルギー庁が処理すべき放射能を帯びたものなのかなど、あいまいなものが多く、捨て場がないのも深刻だ。ある役所が他に押しつけようとするのをさせないのも政治の仕事だ。また、民主党の復興基本法案が報道されて与党幹部がすぐ否定したが、報道で期待した被災者が失望することになり失礼。情報管理の徹底も重要だ。
飯島 勲氏(いいじま・いさお)衆院議員秘書、首相首席秘書官。現在は松本歯科大特任教授、駒沢女子大客員教授。65歳。(2011/04/09-10:02)
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