常識破壊を意識しよう
小説は、基本的には自分たちの生活から離れて、自分たちの知らない世界を体感するためにあるものだと思います。
もちろん、世界観に入ってもらうために、読者が普段行っている世界観や行動パターンなどは取り入れる必要がありますが、それでも、読者は自分が体験したことない世界を求めているはずです。
体感したことがない世界、というのは人それぞれですが、その一つに挙げられるのが「常識では考えられない状況」です。
普通の生活では体験できない、常識を覆す現象、登場人物の行動。こういったものは、読者の心を動かすものです。
よくある「VRMMORPG」や「異世界転生」なんかも、常識では考えられない世界に当たるでしょう。
世界観もそうですが、ファンタジーやSFに限らず、恋愛やコメディ、推理小説でもよく知っている常識をうまく壊すことで、面白い話が出来上がってきます。
通常では見られない登場人物、普段なら考えられない返答、自分では言えないセリフ……。
読者はそういうものを期待しているのではないかと思います。
簡単な例を出すと、状況とそれを解決するための方向が間違っているパターン、といった感じです。
例:のどが渇いたからクッキー焼いて食べよう
普通はのどが渇いたなら、何か飲み物でも……と思うでしょうが、問題とは真逆の行動をとらせたり、無関係な行動をとらせたりすることで、笑いを取ることができます。
常識を破壊するということは、つまりは常識をしっかりと知っていなければなりません。
普段から「どんなことが常識なのか」「この常識をどう壊したら面白くなるか」ということを考えておく必要があります。
この場合の返答の常識は何か。では非常識な返答はどうか。
いろんなパターンを考えてみる必要があります。
また、常識破壊は経験から得られることもあります。
周りに非常識な人はいませんか? 非常識だったことはありませんか?
事実は小説より奇なり、という言葉もありますから、日常にある常識破壊を探してみるのも一つの手ではないかと思います。
日常にはない非常識な世界観。読者を引き込むような舞台やキャラクターを作っていきたいものです。
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