室蘭市議会経済建設常任委員会(岡田健一委員長、7人)が21日開かれた。市は八丁平地区の市有地へのメガソーラー誘致で、発電事業者にソーラーウェイ(本社東京)の選定を報告した。10月に着工、来年3月の売電開始を目指す。
候補地は八丁平3にある市有地の未利用地10・8ヘクタール。プロポーザル(提案)方式で応募があった2社のうち、庁内の審査員6人が一致してソーラーウェイを選んだ。同社は資本金1億8千万円、昨年8月に設立。13日に市と協定書を締結した。
事業面積は約3・1ヘクタール。敷地に6300枚のパネルを設置。太陽光発電出力は1・48メガワット規模。年間発電量は152万キロワットを見込む。市は10月をめどに土地の賃貸借契約(期間20年)を結び、同社が発電施設の建設に着手。来年3月に売電を開始する見通し。
同社は地元への貢献として、発電の仕組みなどの表示や施設見学に応じる見通し。施設はフェンスで囲う。樹木伐採を極力しないで、パネル設置工事の地元発注、町会活動の参加など意思を示している。
小田中稔委員(市民ネット・むろらん)は、ソーラーパネル設置の候補地は冬場に雪捨て場として利用されており「代替地が必要では」と指摘。池田重一経済部長は「雪捨て場は市内に3カ所あり、残る2カ所で対応できると考えている」と述べた。
(粟島暁浩)
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