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三浦陣営が要望“肘打ち封じ”で王座奪回

ファイティングポーズを決める6人
ファイティングポーズを決める6人

 帝拳ジムが王座奪回へ、先制パンチを浴びせた。トリプル世界戦の調印式などが6日に都内で開催された。明日8日に東京・両国国技館で、WBC世界スーパーフェザー級10位三浦隆司(28=帝拳)は王者ガマリエル・ディアス(32)に挑む。

 昨年10月の世界戦で、ジムメートの前王者粟生隆寛(29)はディアスのバッティングで3回に左まぶたをカットした。初めは流血で、その後は巧みな肘打ちなどで傷を広げ、陥落の要因となった。陣営はルール会議で、オフィシャルに見逃さないよう強く要望した。

 会議は異例の1時間を超えた。大半はディアスのバッティングと肘打ちへのけん制だ。「他の試合でもレフェリーに見えないようにやっていた」と浜田代表。粟生はいまだ完治せず、再起戦ができないという。

 WBCにはバッティングで負傷に減点ルールがある。2年前からインターバルにインスタントリプレーでの確認ルールもある。「試合を左右するものは必ずチェックしてほしい」とも要望した。「ルール会議で要望したのは初めて」と浜田代表。ジム挙げてベルト奪還への思いは強く、三浦への期待は大きい。

 今日7日には中学で同級生だった彩美夫人と、長男武元君が応援に上京する。11年に結婚、出産したが、ずっと秋田の実家に住む。三浦は元王者西岡流の単身別居生活を送ってきた。それも悲願のベルトをつかむため。三浦は「うまさにごまかされない。必ず勝つ。強打を爆発させます」と言い切った。【河合香】

 [2013年4月7日9時28分 紙面から]

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