予告ボードを持ったモデルに囲まれ、筋肉を誇示する興毅(竹下陽二撮影)
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WBA世界バンタム級タイトルマッチの前日計量が6日、大阪市内であり、王者の亀田興毅(26)はリミットぎりぎりの53・5キロで、挑戦者パノムルンレック・カイヤンハーダオジム(29)は53キロジャストでパスした。興毅は3、5、8、10回のいずれかでのKOを予告、パノムルンレックも6回までのKOを予告した。
計量の後にサプライズが待っていた。試合当日にラウンドガールを務める4人のトップモデルが登場すると、おもむろに3、5、8、10と書かれたボードを掲げた。そして、美女たちに囲まれた興毅が、まるでボディービルダーのように筋肉を誇示するポーズを取った。
「KO予告や。俺のアイデアや。面白いかなと思って。ちょっと調子乗ってもうた。3、5、8、10のいずれかにKOしたら、カッコええと思ええへん?」
デビュー当時は「2分で倒したる」などとビッグマウスをさく裂させていたが、世界レベルの相手と戦うようになって、予告通りのKOが難しくなり封印。だが、今回はさらなるレベルアップを目指し、自らを追い込む。「プレッシャーや。無視してええで。モハメド・アリもカシアス・クレイ時代にKO予告してほら吹きクレイと呼ばれてた。もし予告が外れたら、ほら吹き興毅と呼んで。次から(吹奏楽器の)ほらを吹きながら登場しようか。ハハハ」
V6戦の翌日にはWBC同級王者山中慎介の防衛戦があり、両者とも防衛なら統一戦が期待される。試合内容も比較されそうだが、興毅は「何も考えてない。俺は俺。(山中の)試合はテレビで見るよ」とクールに振る舞った。
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