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【大リーグ】

イチロー、まさかの打率7分7里 13打席連続無安打で神戸の市外局番(078)超えた!?

2013年4月7日 紙面から

◇タイガース8−3ヤンキース

 【デトロイト穐村賢】こんなのイチローじゃない!! ヤンキースのイチロー外野手(39)の打率が5日(日本時間6日)のタイガース戦後、1割を大幅に切って7分7厘となった。まだ4試合消化時点で1打席ごとの結果が大きく数字に反映される時期とはいえ、その終日打率が“2桁”以下だったのは2003、08年の開幕戦で無安打だった2度だけ。緊急事態であることは明らかで、本人からも珍しく「神戸市(の市外局番078)も超えちゃいましたからね。とりあえず福岡(同092)目指して頑張るわ」と自虐ギャグが出る始末だった。

 これが過去に数々の安打記録を樹立してきた男の打率なのか。7番左翼で先発出場したこの日のタイガース戦でもイチローは“4タコ”に終わり、今季の安打は開幕戦(1日・ニューヨーク)のレッドソックス戦、第2打席で記録した中前安打のみ。今季の通算打率は7分7厘にまで落ち込んでしまった。

 自身の野球人生でも事実上初の“超低空飛行”、ロケットスタートならぬ“徒歩スタート”に、イチローも「いやあ、もう神戸市(の市外局番078)も超えちゃいましたからね。077ってどこだろう。福岡(092)目指して頑張るわ、とりあえず」と苦笑いするしかなかった。

 この日も巧打のイチローらしさは影を潜めたまま。4回1死一、二塁で巡ってきた第2打席では真ん中の甘いツーシームを打ち損じた。第1打席では一、二塁間に打球が飛んだが、相手の好守に阻まれるなど運もなかった。先発出場した試合で3戦連続無安打はマリナーズ在籍時の昨年7月1日のレッドソックス戦〜同6日のアスレチックスで5戦連続無安打だったとき以来。結果はもちろんだが、体の開きが早いなど内容的にも悪く、出口もそう簡単には見つかりそうにない。

 チームも開幕から4戦でわずか1勝という体たらく。野手最年長ながら、足を引っ張っている状況に「自虐的な話になりますけど、どっちかというと、チームに僕が巻き込まれているじゃなくて、僕が(チームを)巻き込んでいる感じじゃないの」と責任を痛感しているようでもあった。

 春先は調整時期と位置付けているイチロー。もともとスロースターターではあるが、開幕4試合で終日打率が1割を切ったことは過去一度もない。このまま“東上”を続けるのか。出身地の名古屋(市外局番052)を超えた日にはしゃれにもならない。

 

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