最近、年を重ねること、
もっと言えば、老いることもすごくいいものだと思うようになった。
前よりもずっと強く。
たくさんの人に出会って、
年齢関係なく対話していると
少しでも長く生きてきて
役に立つ感覚もあれば
まだまだ知らないこともあって
それに気づく喜びがある。
私よりずっと若い友達といてもそう思う。
あらゆることを飲み込んで
その上で究極のシンプルさを身につける。
特に考え方において。
それが私が常に心がけていること。
年老いて得たものが大きければ
あの時いなくならなくてよかったと思ったり
まだ…もう少し生きてみてもいいんじゃないかと思えたり。
祖母が父と母に連れられて桜を見に行った写真が送られてきた。
何でも「一期一会」なんだけれども、
祖母においては桜の花びら一枚ですら
その感覚は強いだろう。
それでも、穏やかで優しい笑顔を見ると
年老いて目に映る世界を
私も見てみたい気がする。
桜の舞い散る「刹那の美」において。