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手作りおやつで成績アップ!? 親子連れ招き東大生が料理教室 東京
新学期を前に子供のおやつを見直そうと、東京大学の学生を中心にした料理サークル「東大料理愛好会」が28日、小学生の親子を招いてオリジナルの料理を一緒に作る「東大おやつ教室」を東京都文京区湯島で初めて開いた。親子6組13人が参加し、手作りおやつに「おいしい」と声が上がった。
愛好会は、工学部3年の叶(かのう)平川(へいせん)さん(22)が平成23年に創設。約30人が週1回レシピを考案して料理し、昨秋には「頭がよくなるレシピ」(データ・ハウス)を刊行している。
おやつ教室は、学生たちが塾講師などのアルバイト中、最近の小学生が勉強の合間にスナック菓子で空腹を満たしている実態を知ったのがきっかけ。元受験生として、勉強の合間に適したレシピの提案を通じて子供や親たちの役に立ちたいと企画した。
着目したのは、栄養価が高いブラン(小麦ふすま)。2月初旬から10以上のレシピを考えて試作と失敗、改良を繰り返し、おいしくて簡単な6種のおやつを紹介することにした。
脂肪分の少ない鶏の胸肉と、腹持ちがいいブランを衣に使った「超低カロリー! ブラン鶏カツ」は習い事で夕飯が遅くなるときおやつ感覚で食べられる。
「ほうれん草スープ」は、ホウレンソウをミキサーでくだいて子供にも食べやすい舌触りにした。このほかチョコブランフォンデュやヨーグルトクリーム、ロールケーキ、餃子などで、含まれる栄養素に応じて「集中力アップ!」「記憶力アップ!」「やる気アップ!」などネーミングも工夫した。
初めてフライパン料理に挑戦した川崎市麻生区の小学1年生、鈴木実由ちゃん(7)は「来てよかった。お肉がとってもおいしかった」。ほうれん草スープもたいらげた。母親の由紀子さん(42)も「粉状のふすまが市販されていると初めて知った。家でも作ってみます」。
愛好会代表の教養学部1年、宮崎拓真さん(19)は「高校3年のとき、即席ラーメンの夜食で太った反省から、栄養に気を使うようになった。上京して自炊してみると、料理は楽しい。ぜひ、油分や塩分が少ない身体によいおやつを楽しく食べて」と話していた。
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