6日午後から交通機関にも大きな乱れが出た。空の便は6日午後7時40分現在、羽田発着便を中心に、日本航空と全日空で計152便の欠航が決定し、計約1万9千人に影響が出た。
鉄道では6日午後7時すぎ現在、JR東日本が特急列車上下計27本を運休するほか、夜行列車も上下計4本の運行を取りやめた。7日午前も特急「日光1号」(新宿―東武日光)など上下計23本を運休する。船の便では東海汽船が八丈島行きの客船など7便の欠航を決めた。7日は八丈島発東京行き1便が欠航する。
観光名所の東京スカイツリー(東京都墨田区)は、展望台の営業を午後7時で打ち切った。7日は展望台の営業開始を通常の午前8時から午後6時に繰り下げる予定。
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東海地方の交通機関では運休や欠航が相次いだ。
JR東海道線は、「しらさぎ」や「ワイドビューしなの」など特急8本が全区間または部分区間で運休した。高山線は「ワイドビューひだ」4本が飛騨古川―富山間で運休したほか、飯田線も「ワイドビュー伊那路」2本が運休した。
中部空港では6日午後5時50分現在、羽田や新千歳、ソウルなどを結ぶ国内線と国際線の発着便計33便が欠航した。
家族で熊本県に帰る予定だった会社員村上勝博さん(40)は午後3時ごろに空港に着き、午後5時半ごろに欠航を知った。「(航空会社から)何も連絡がないので帰れると思っていたが、仕方ない」と愛知県内の親類宅に向かった。
宮城県大崎市から旅行に来た手代祐弘(ゆうこう)さん(75)と佐和子さん(72)夫妻は「もし飛んでも、風で揺れないか心配です」。その後、飛行機は定刻から約20分遅れで出発した。
中部空港と津市、三重県松阪市を船で結ぶ津エアポートラインも計28便が欠航。7日も計6便の欠航を決めた。三重県鳥羽市の鳥羽港と答志島などの離島を結ぶ市営定期船や、鳥羽港と伊良湖港(愛知県田原市)を結ぶ伊勢湾フェリーでも欠航が出た。
また、三重県は6日午後4時すぎ、熊野市と御浜、紀宝両町に大雨洪水警報が出たため、災害対策本部を設置した。熊野市では6日午後、最大で5世帯6人が小学校などに自主避難した。雨や冠水の影響で、午後4時以降、同市と大台、紀宝、紀北、御浜の各町で、一部の県道が通行止めになった。
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朝日新聞社会部