現職、2新人の争い濃厚 彦根市長選・各陣営が態勢本格化
京都新聞 4月3日(水)22時19分配信
彦根市長選の立候補者を待つポスター掲示板。告示日まで10日に迫った(彦根市中央町)
任期満了に伴う彦根市長選は14日の告示まで10日に迫り、立候補表明している現職の獅山向洋氏(72)、障害者支援施設長の大久保貴氏(49)、会社員の有村国知氏(38)の2新人の3人が争う構図が濃厚となった。各陣営は事務所開きや街頭演説などで選挙態勢を本格化させている。
通算4期目を目指す獅山氏は、市議会最大会派で自民系の「公政会」(9人)の大半が支援する。先月30日に同市本町での事務所開きには自民の衆院議員と県議1人も出席。獅山氏は「健康で明るい彦根のまちづくりに取り組みたい」と決意を示した。公務で街頭活動は限られるため、政策ビラ配布を進める。
前回39票差で惜敗した大久保氏は、地元3自治会関係者を主体に民主系会派「夢みらい」の市議7人が支援、連合滋賀の推薦も受ける。2月から街頭演説を重ね、先月31日は民主県議2人も出席して同市長曽根南町で事務所開きをした。「一人一人の輝きが見える街に」と訴え、活発に市街を回っている。
初挑戦となる有村氏は連日、早朝の駅前に立って知名度アップに懸命。自民の参院議員元秘書で、日中はスーパー前や交差点で若さをアピールしつつ、「未来につながる種まきをやっていきたい」と訴える。地元の自民県議1人が支援に回っており、事務所を同市外町の県道沿いに構えて告示日の出発式に臨む。
今回市長選で共産、公明は自主投票を決めている。
最終更新:4月3日(水)23時9分