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NNNドキュメント「あたいはやっちょらん 鹿児島大崎事件『再審格差』」

2013年4月7日(日)  25時20分~25時50分  の放送内容

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2013年4月7日(日)

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最終更新日:2013年4月5日(金)  12時12分

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見どころ

殺人犯として服役したあと無実を訴え再審(裁判のやり直し)を求めている女性(85)がいる。
事件の舞台は被告全員が無罪となった志布志事件を生んだ鹿児島の大隅半島。
事件から34年。足利事件や東電OL殺人事件など証拠開示をきっかけに再審無罪が相次ぐ中、女性は証拠開示も認められず、十分な審理が行われないまま、2回目の再審請求を棄却された。
34年間、一貫して無実を訴えているにも関わらず。
証拠開示の明確なルールもなく裁判官のさじ加減で判断が異なる「再審の格差問題」に迫る。

内容

大崎事件とは
1979年10月、鹿児島県大崎町の民家で当時42歳の男性が遺体で見つかった。
警察は殺人・死体遺棄事件として捜査、原口アヤ子さん(85)をはじめ、元夫ら親族4人が逮捕・起訴された。一貫して無実を訴えた原口さんだったが、有罪とされた。
有罪認定の決め手は親族3人の自白だった。しかし、その3人には知的障害があったとされている。
「やっていない罪を認めることはできない。」
罪を認めることを条件に仮出所の勧めもあったが断り、判決通り10年服役した。
無実を信じてくれていた父母の死に目にもあえなかった…。

再審請求にかける思い
服役後の1995年、原口さんは裁判のやり直しを求めた。
2002年に鹿児島地裁は「タオルによる絞殺という犯行態様は死体の状況と矛盾する可能性が高い」「有罪と認定するには合理的疑いが生じる」として再審開始を認めた。
しかし、高裁・最高裁がこれを退け、開きかけた再審の扉は固く閉ざされた。

「父母が刑務所にいた人たちだ、と世間の人たちから一生言われてしまう。」
娘たちにそう言った原口さんは、2回目の再審請求に踏み切った。
体はいうことをきかなくなり、車イスでの生活。
デイサービスの回数も増え、ほんのわずかな年金と仕送りで生活している。物忘れもひどくなった。
しかし「罪を受けたままでは死んでも死にきれない」この思いが原口さんを支えている。
支援者も増えてきた。
布川事件で再審無罪となった桜井昌司さん(66)は幾度となく原口さんのもとを訪れ、励ましてきた。
桜井さん自身は154点もの隠された証拠が開示され、無罪判決につながった。
裁判所には原口さんのためにも審理を尽くして欲しいと感じている。

証拠開示をめぐる問題点
弁護団は、共犯とされた3人の自白の信用性を否定する新証拠を提出するとともに、
検察側が作った証拠リストの開示を求めてきた。
全国の再審事件を見ても、東電OL殺人事件や布川事件のように裁判所が証拠の開示を勧告し、
それが無罪判決につながるケースが増えてきた。
しかし、鹿児島地裁は証拠開示の要請に応じなかった。そして年度内の判断を伝えた。

問題は、再審制度そのものにある。
刑事訴訟法には証拠開示手続きなどの規定はなく、裁判官の裁量に任されているのが実情だ。
弁護団は、裁判所によって証拠開示に対する判断が違う現状を「再審の格差問題」と批判している。

東電OL殺人事件の再審請求審の3者協議で、当時裁判長だった木谷明弁護士も弁護団に加わった。
「証拠開示の勧告もしないまま、早期幕引きを図ろうとしていると知らせを受け、矢も楯もたまらず75歳という年齢も忘れて弁護団に加入しました。」
木谷さんは先輩裁判官として証拠開示の必要性を訴える上申書を出し、こう締めくくった。
「裁判所の態度に請求人がどういう感情を抱くか、同じ人間として十分お考え下さい。」

しかし、裁判所はこの3日後に決定言い渡し日を指定した。

再審請求棄却・・・
3月6日、鹿児島地裁は裁判のやり直しを認めない決定を出した。
「索状痕はなく、タオルで首を絞めたとする共犯者供述は疑わしい」とした鑑定書や
「知的障害があり、自白は強制や誘導によるもの」とした主張を「確定判決を揺るがすものではない」と結論付けた。
証拠開示についても、「第1次再審請求で多数の証拠がすでに開示された」とした。
布川事件では「存在しない」とされた証拠が後に出された。
大崎事件でも証拠が全て出されたという裏付けはない。

「1日も早く無実を晴らしたい。」
残り少ない人生を戦い抜くことを決めた原口さんに裁判所が耳を傾ける日は来るのだろうか…。

キャスト

ナレーター:湯浅真由美

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34年前に起きた殺人死体遺棄事件。服役後も無実を訴え続けている女性がいる。彼女に立ちはだかったのは「再審の格差」という大きな壁だった…

出演者

  • ナレーター
  • 湯浅真由美

番組内容

1979年、鹿児島県大崎町で男性が牛小屋の堆肥の中から遺体で見つかった。原口アヤ子さんは一貫して無実を訴えたが、共犯とされた親族の自白が決め手で有罪とされた。出所後「死んでも死に切れない」と、裁判のやり直し「再審」を求めている。各地で裁判所の勧告で捜査機関の未開示証拠の存在が明らかになり再審無罪が相次ぐが、鹿児島地裁は開示を認めない。裁判所のさじ加減に委ねられている再審制度。「再審の格差」を問う。

制作

鹿児島読売テレビ

その他

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