マスオ:「びゃああああおもひぃぃぃぃ! 今日の相棒は後味悪いですね」
波平:「さすがマスオ君。タラちゃんはどうだ?」
タラオ:「アトアジです~」
って程に、『相棒』のシーズン5~6辺りは後味の悪い回や鬱回が多かったです。
ってなわけで、5月頃に書いた記事の続編です。今回は、『相棒』のシーズン4~6の中から私が神回だと思う回を選出して簡単な感想を書きます。(以下ちょっとネタバレ含みます)
・アゲハ蝶(シーズン4)
個人的には全体的に地味な印象が強かったシーズン4の中では一番楽しめました。私は昆虫好きなので、亀山君の昆虫うんちくや昆虫あるあるネタがウケました。環境問題を扱っているのもポイントが高いです。カラフルな蝶の標本や犯人が自白した部屋の窓から見える不自然なまでにブルーな海など色彩も良かったです。でもやっぱり、念願の蝶の標本を手に入れたけど物欲に支配されてほとんど狂人化してしまったバタフライコレクターとか全く同情できない犯人とか、後味は悪い!
・剣聖(シーズン5)
剣道好きな私にはこれも外せません。事件はけっこう重いけど、剣道では全く伊丹に太刀打ちできない亀山君とかオモシロな見所もあります。特に、女剣士にボロ負けした亀山君に右京さんが言った「君は本当に期待を裏切りませんね」みたいなセリフはウケました。
・赤いリボンと刑事(5)
『相棒』屈指の涙腺崩壊エピソードです。高岡刑事のために亀山君の嘘に便乗する右京さんという、事件解決のためには時に鬼畜化するいつもの(?)右京さんからは想像もできない一面が見られます。
・殺人ワインセラー(5)
タイトルだけ見た時は「殺しのカクテル」みたいな後味がいい話を予想しましたが、実際には重い話でした。人間はいじめられたことはいつまでも覚えているのにいじめたことはすぐに忘れてしまう(あるいは自覚すら無い)、という人間の暗黒面を描いた櫻井さん節全開な傑作です。
・狼の行方(5)
「ありふれた殺人」や「ボーダーライン」とはまた違った方向に後味の悪さNo.1のエピソードです。鬱さでは「ありふれた殺人」や「ボーダーライン」の方が上ですが、理不尽さではこっちが最強候補かと思われます。2人の小学生の嘘が原因で冤罪が発生してしまい、冤罪によって全てを失った男が原因となった小学生2人を道連れに自殺しようとする話です。はっきり言って、犯人は元々ストーカーまがいなことをしていたので同情できませんでしたが、糞ガキ2人は一人の人間を社会的に殺したにもかかわらず右京さんにちょっと怒られて終わりというのは納得が行きませんでした。
・殺人シネマ(5)
時代の流れの淋しさを描いたような哀愁漂う演出が印象に残りました。あと、普段はレギュラー陣随一のムカつくキャラである内村がこの回では珍しくムカつくキャラじゃなかったのも良かったです。
・この胸の高鳴りを(シーズン6)
ギター好きな私にとっては、何と言っても米沢さんがギターを弾くシーンがこの回で最大の見所です。事件の方は、盗作したりゴーストライターを使ったり揚げ句の果てにギターの弦を殺人に利用したりなんてしたから、音楽の神様が怒ってこんな悲劇が起きてしまったと思います。
・空中の楼閣(6)
私の中では、「神隠し」に次ぐ後味の良さNo.2のエピソードだと思います。「アゲハ蝶」と同じく環境問題を扱った傑作です。途中まではムカつく奴だった小説家の庄司が実はそんなに糞野郎ではなかったことがわかるラストシーンの爽快感は忘れられません。あと、伊丹が美和子さんを「亀子」と呼ぶシーンはウケました。ところで、美和子さんが書いた本の元ネタはレイチェル・カーソンの『沈黙の春』のような気がします。
・琥珀色の殺人(6)
櫻井さん脚本の酒シリーズ第三弾(?)。シーズン1の最高傑作(私の中では)「殺しのカクテル」の続編ということで外せません。「殺しのカクテル」では殺人者ではあるけど往生際良く逮捕された三好が、釈放されて新たなる殺人事件に巻き込まれてしまう話です。私はこの回を見ている時に終始「今回は三好が犯人ではありませんように!」と祈りながら見ていました。「殺しのカクテル」と同じようにこの回もそんなに後味が悪くない話でした。
ってなわけで、今回はここまでにします。ちなみに、世間で評価の高い「バベルの塔」と「寝台特急カシオペア殺人事件」は残念ながら見逃してしまったので機会があれば何とかして見たいところです。もしかしたら、神回の中に追加される可能性が高いです。
では、また忘れた頃にでもシーズン7から先について書く予定です。
テーマ:相棒
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