選挙:宝塚市長選/伊丹市長選 あす告示 ともに現職がらみの激戦 /兵庫
毎日新聞 2013年04月06日 地方版
任期満了に伴う宝塚市長選と伊丹市長選が7日告示される。投開票は14日。いずれも現職に新人や元職が挑む構図で、激しい選挙戦が予想される。
◇観光振興など争点−−宝塚市長選
宝塚市長選は前回と前々回、現職市長が2代連続で逮捕されたことを受けての出直し選だった。03年以来、10年ぶりに任期満了での選挙となる今回は、再選を目指す現職と新人3人、元職1人が立候補を表明している。行財政改革や経済活性化、来年100周年を迎える宝塚歌劇を中心とする観光振興策などが争点になりそうだ。
再選を目指す無所属、中川智子氏(65)=民主支持=は昨年12月に立候補を表明。民主党県連の支持も受け、4年間の実績を強調。命を大切にする支え合いのまちの発展を目指したいと、市政の継続を呼びかける。
3月22日に市議を辞職した日本維新の会公認の新人、多田浩一郎氏(40)=みんな推薦=は、維新の国会議員らの応援も得る。市職員給与水準2割引き下げなど行財政改革を訴え、県内初となる維新首長の誕生を目指す。
06年に汚職事件で逮捕、有罪判決が確定した元市長の無所属、渡部完氏(54)は、捜査に問題があったとして無実を訴え、市長への返り咲きを狙う。事件により、道半ばで中断した市政改革に再び取り組みたいと訴える。
元同市産業文化部長の無所属新人、樋之内登志氏(58)=自民推薦=は、自民の国会議員や県議らが応援。市職員としての行政経験を踏まえ、都市の品格を取り戻し、市民協働で行政コストの大幅削減を主張する。
ウェブデザイナーの無所属新人、山田利恵氏(43)は、しがらみのない選挙を目指し、選挙活動は本人1人だけで行う予定だ。
一方、多田氏の議員辞職により、市議補選(改選数1)が市長選と同じ日程で行われ、元職1人、新人1人が立候補表明している。
立候補の受け付けは7日午前8時半〜午後5時、同市役所で。投票は14日午前7時〜午後8時、市内64カ所で行われ、即日開票される。3月2日現在の選挙人名簿登録者数は18万7110人。【森本宗明】
◇空港存廃問題争点に−−伊丹市長選
伊丹市長選には現職と新人3人が立候補を予定している。大阪(伊丹)空港の将来の廃港が持論の橋下徹・大阪市長率いる日本維新の会が候補を擁立したことで、空港の存廃問題が改めてクローズアップされている。