意地悪な質問がきたら
この間、ラボの大学院生の学部全体に対する発表があった。
まだ1年くらいしか在籍してないので、データも少なく、発表自体もほぼ初めてだ。英語に関しては問題ない。
ただ、彼のテーマがその学部と若干違う、少し数学や物理が入ってる内容だった。
学部全体とはいってもインフォーマルでカジュアルなセミナーなので、発表中でもバンバン質問がくる。
面白いことに、つまらない内容では質問はこない。でも面白いとバンバン質問がくる。
彼の場合は、少し生物とは離れていたせいか、いきなり、「生物学的にどんな意味があるの?」という質問がきた。
日本にいた頃はしょっちゅうきいた意地悪な質問だけども、こちらではあまりきかない。そんなの後で個人的にやれって思われる。
ただ、このセミナーは学生対象だということもあってそういう質問もごくまれにある。
そこで、その学生はいろいろ説明したけども、逆に火に油を注いでしまい(苦笑)、質問者は興奮状態に。。
で、ボスがかわりにこたえたんだけども、それでも質問者は納得してない。
明らかに質問者が本質を理解せずに表面的な部分で脊髄反射してしまってるからなんだけども。
でもその質問者はその後もぐいぐい質問してて、その学生の研究に興味をもってることがありありとわかった。
そのセミナーのあと、発表した学生本人は少しうなだれ気味で、失敗だったなぁという感じだったけど、ここからがこちらの国のよさだなと思うのが、次から次へと彼のところに人がやってきて、良い発表だったよ、よかった、きにするな、と一声かけて去っていく。
そして、最後にボスがやってきて、おもむろにアドバイスを始めた。
質問の意図を落ち着いて考えることが必要だ。だいたい、生物学的にどんな意味があるんだ?と質問する人は自分が何を知りたいかすらわかってない場合が多い。なんかモヤモヤするから質問してるだけなんだ。
だから、質問者がしりたがってる本質を考えてこたえるようにする。
そして、主導権を質問者にもっていかれてはいけない。
これは君の発表なんだ。君が全体をリードするんだ。コントロールするのは君なんだ。
だから、そういう質問がきたときも、わかりました、あと10分僕の発表を聞いてください、それでも不確かならばそのときまた質問してください。と、自分のペースに引きこむんだ。
と、そんな風なアドバイスを大学院の1年生に指導してた。
はたで聞いてて、そんなこと出来るのかよって僕は呆然としてた。
こちらでは僕が前にこのブログで書いた修論発表の心得なんかおよびもつかないほどのレベルを要求されてるんだなと。
発表しているその場の雰囲気や流れを自ら主導していかなければならない、という考えはとても参考になった。
まだ1年くらいしか在籍してないので、データも少なく、発表自体もほぼ初めてだ。英語に関しては問題ない。
ただ、彼のテーマがその学部と若干違う、少し数学や物理が入ってる内容だった。
学部全体とはいってもインフォーマルでカジュアルなセミナーなので、発表中でもバンバン質問がくる。
面白いことに、つまらない内容では質問はこない。でも面白いとバンバン質問がくる。
彼の場合は、少し生物とは離れていたせいか、いきなり、「生物学的にどんな意味があるの?」という質問がきた。
日本にいた頃はしょっちゅうきいた意地悪な質問だけども、こちらではあまりきかない。そんなの後で個人的にやれって思われる。
ただ、このセミナーは学生対象だということもあってそういう質問もごくまれにある。
そこで、その学生はいろいろ説明したけども、逆に火に油を注いでしまい(苦笑)、質問者は興奮状態に。。
で、ボスがかわりにこたえたんだけども、それでも質問者は納得してない。
明らかに質問者が本質を理解せずに表面的な部分で脊髄反射してしまってるからなんだけども。
でもその質問者はその後もぐいぐい質問してて、その学生の研究に興味をもってることがありありとわかった。
そのセミナーのあと、発表した学生本人は少しうなだれ気味で、失敗だったなぁという感じだったけど、ここからがこちらの国のよさだなと思うのが、次から次へと彼のところに人がやってきて、良い発表だったよ、よかった、きにするな、と一声かけて去っていく。
そして、最後にボスがやってきて、おもむろにアドバイスを始めた。
質問の意図を落ち着いて考えることが必要だ。だいたい、生物学的にどんな意味があるんだ?と質問する人は自分が何を知りたいかすらわかってない場合が多い。なんかモヤモヤするから質問してるだけなんだ。
だから、質問者がしりたがってる本質を考えてこたえるようにする。
そして、主導権を質問者にもっていかれてはいけない。
これは君の発表なんだ。君が全体をリードするんだ。コントロールするのは君なんだ。
だから、そういう質問がきたときも、わかりました、あと10分僕の発表を聞いてください、それでも不確かならばそのときまた質問してください。と、自分のペースに引きこむんだ。
と、そんな風なアドバイスを大学院の1年生に指導してた。
はたで聞いてて、そんなこと出来るのかよって僕は呆然としてた。
こちらでは僕が前にこのブログで書いた修論発表の心得なんかおよびもつかないほどのレベルを要求されてるんだなと。
発表しているその場の雰囲気や流れを自ら主導していかなければならない、という考えはとても参考になった。