北朝鮮 各国に外交官の退避呼びかけ

4月6日 4時32分

北朝鮮は、首都ピョンヤンに大使館を置くイギリスなどに対し、「戦闘が起きた場合は、今月１０日以降、大使館などの安全を保証できない」と通告し、各国に外交官らの退避の検討を呼びかけましたが、各国政府は当面、事態を注視する構えです。

北朝鮮外務省は５日、ピョンヤンにあるイギリスやロシアなどの大使館に対し、朝鮮半島情勢の緊張が高まっていることを理由に、外交官らの退避を検討するよう呼びかけました。
これについて、イギリス外務省は「戦闘が起きた場合は、今月１０日以降、北朝鮮にある大使館や国際機関の安全を保証することはできない」と通告されたことを明らかにしましたが、直ちに大使館員を退避させることはないとしたうえで、各国と対応を協議するとしています。
また、ロシアのラブロフ外相は「ピョンヤンにあるすべての国の大使館に退避の呼びかけがあり、状況の把握に努めている。北朝鮮の核問題を巡る６か国協議の関係国とも緊密に連絡を取り合っている」と述べました。
ただ、今回の外交官らの退避の検討の呼びかけは、北朝鮮による決定事項ではなく、あくまでも提案として受け止めるとしており、各国政府は、当面、事態を注視する構えです。