名古屋グランパスのDF本多勇喜(22)が5日、柏戦(6日・柏)に向け、MFレアンドロ・ドミンゲス(29)封じを宣言した。柏の攻撃は右サイドのレアンドロを中心に組み立てられるため、左サイドバックの本多の対応力が試合を左右する。「しっかり守る。やられるつもりはない」と11年のリーグMVP男を完封する構えだ。
デビューから順風満帆のルーキー本多に最大の試練が訪れる。柏戦でマッチアップする相手は、J最強外国人のレアンドロだ。本多は「しっかり守る。やられるつもりはない」。初対決を制する決意を語った。
レアンドロはドリブルよし、シュートよし、パスよしの万能アタッカー。DFにとって厄介な相手であることは間違いないが、本多には成算がある。
「ボクはウチのダニルソンのようなゴリゴリ系は少し苦手ですが、スピードやテクニック系の相手ならやれる」と言う。レアンドロは身長173センチで本多とほぼ変わらない。純粋な“地上戦”なら十分対応できる。
新人の本多にとって、Jリーグでは毎試合未知の相手との対戦が続く。本多は試合前夜、決まってマッチアップする相手のビデオに目を凝らす。「どんな動きをするのか。それに対してどう対応したらいいのか。そのときの自分の状態によっても変わってきますね」
入念なイメージ・トレーニングを経て試合に臨むから、ピッチ上で慌てることがない。「今までのところ、試合で相手に負けていると思ったことはない」と着々と自信を築き上げている。
本多が先発出場した試合で、グランパスは3勝1分け。今や本多は不可欠の戦力になりつつある。次にレアンドロまで抑えたとき、その力は本物だと証明される。 (木村尚公)
この記事を印刷する