タイトル 近隣関係とインターネット
記事No 589
投稿日 : 2003/07/25(Fri) 15:41
投稿者 侵乱消人
 近隣諸国との善隣関係といっても、外交では国益・国力がものをいい、いずれの国も国策に基づいたアメと鞭をもってお付き合いをすることになります。
そんななかでインターネットは国レベルでも、個人レベルでも立ち上げられ、大変便利ではありますが、ワルもいて恐ろしくもあります。
日本でも、出会い系サイトやら、危険な宗教やら、洗脳サイトやら、ハッカーなどがあちこちに出没しているのが現状。
それらに分別のない若者(?)がハマってしまうことがあり得るし、現にあります。

昨年末に韓国人記者に聞いたところによると、北朝鮮にも少しずつ(と言っても現段階では一般民衆レベルではないが)拡がりつつあるようです。当然、プロパガンダに活用したり、暗号化情報を流布するためのツールとして使ったりしようとする国・個人も出てきます。

そんなことは総務省・自治省・経済産業省なども充分に認識しているようですが、なにしろ今日の世の中の動きは極めて早く、そんななかで情報のコントロールについて法制化するにも微妙、かつ困難な問題があるようです。
インターネットは自由闊達に意見を述べ、調べ、観るところではありますが、だからといって野放図にしておいて良いというものでもありません。また、単に自主規制だけでこと足りるものでもありません。社会規範といってもお国柄によって大きく違います。

そこで、私たちインターネットを活用して勉強をさせてもらっている者として、それをどう捉え、どうお考えか、みなさんのご意見をお聞かせいただければ幸いです。

タイトル Re: 近隣関係とインターネット
記事No 590
投稿日 : 2003/07/27(Sun) 03:19
投稿者 金ユーラ
> インターネットは自由闊達に意見を述べ、調べ、観るところではありますが、だからといって野放図にしておいて良いというものでもありません。また、単に自主規制だけでこと足りるものでもありません。社会規範といってもお国柄によって大きく違います。
>

たいへん難しい問題だと思います。
規制の仕方はその法整備は、各国で異なりますし、そこには「抜け穴」もでてきます。
自主規制といっても、おっしゃるような「ワル」もいるわけで、究極的な解決にはならないでしょう。
世界共通の規範や法を整備するとなると、各国の国内法との関係や、文化・風土にそぐわない面もでてくるでしょうから、これも簡単なことではありません。
個人的には「自分の身は自分で守る」しかないのではと思っております。

近隣諸国との関係ということですが、国家の政治的なプロパガンダや宣伝をどうするのか、ということでしょうか。
どのような内容であれ、閲覧する側の国が特定の国のページ・情報を規制したり、その閲覧を制限するのは危険だと思います。
やはり、閲覧する個人の責任になるのではないでしょうか。各人には、閲覧内容を選択する自由は(少なくとも日本には)あるのですから。
インターネットだけに限らず、テレビでも新聞でも、そのまま鵜呑みにするのではなく、冷静かつ批判的に見て行くことが肝要かと思われます。

共和国のインターネットは、基本的には「イントラネット」でしょうし、一部「ネットカフェ」があるそうですね。ただ、これらはラジオやテレビ・新聞・有線放送などとは異なり、プロパガンダとしては利用されていないと思われます。(端末自体、工場や研究所にあるのがほとんどです。一般家庭にはまだ普及していません。〉
「ネットカフェ」で閲覧できる人たちは、これ以外にも海外の情報を得る手段を持っているはずです。したがって、大多数の人たちと比べてもっている情報量も多いでしょうし、おそらく批判的な眼差しも持っていることでしょう。それとともに、この人たちは、国家から多分に恩恵を受けている人たちですから、国家に反旗を翻すことは、可能性としては少ないと思われます。

タイトル Re^2: 近隣関係とインターネット
記事No 591
投稿日 : 2003/07/28(Mon) 16:52
投稿者 侵乱消人
金ユーラさまのおっしゃることは極めてごもっともです。ただ、小生が頭に描いていたことは、
> 世界共通の規範や法を整備するとなると、各国の国内法との関係や、文化・風土にそぐわない面もでてくるでしょうから、これも簡単なことではありません。

であるがゆえに、相手の国の風俗・習慣・注目度などを利用した地球レベルのネット犯罪が起こりうるのではないか、などと危惧していたのです。
例えば、麻薬のネット取引。
それから、例えば漢方薬および漢方薬的商品を扱う国は日本・韓国・中国、そしてノルウェー・スウェーデンなどがありますが、ノルウェー産の漢方酒と称した(何にでも効くという)高額な万能酒をネット販売しようとした業者の実例もあり、難病を患いワラをもすがりたい人たちの思いを悪用して罠に陥れようとするなど、単に

> 「自分の身は自分で守る」しかない

のは全くその通りですが、さて、自治行政からみて果たしてそれで充分なのかという疑問も生じます。

また、プロバイダーの責任・違法行為に対しての権限・告知義務はどこまでおよび、求められるのが適切か。

などなど、いろいろ考えさせられることがあったのです。
小生自身は、ネット版『京都議定書』のようなものがやがて必要になるのではないかと思っているのですが。

タイトル Re^3: 近隣関係とインターネット
記事No 592
投稿日 : 2003/07/28(Mon) 23:20
投稿者 金ユーラ
> > 「自分の身は自分で守る」しかない
>
> のは全くその通りですが、さて、自治行政からみて果たしてそれで充分なのかという疑問も生じます。
>
行政レベルで、何らかの措置が必要なのは、おっしゃるとおりだと思います。
それが極端に管理や統制になること、またはそれに道を開きうること、こうした点に危惧を覚えているのです。
個人的には、行政をあまり信用していないための意見だと思います。
(昨今は情報の流出も多いですし・・・。)

> 小生自身は、ネット版『京都議定書』のようなものがやがて必要になるのではないかと思っているのですが。

世界的な規模の規範は、わたしも必要だと思います。
ただし、上記に上げられた『京都議定書』も、ある大国が参加していない現状もあります。
中・長期的には成立しえるとしても、短期的にみて実際成立可能なのか、疑問をもっています。
(「自衛」は、短期的な対策といってよいかもしれません。)