タイトル 共和国の呼称
記事No 501
投稿日 : 2003/06/07(Sat) 00:28
投稿者 中華民国総統・蒋介石
周知のとおり、今年に入ってから主だったマスメディアのすべてが共和国の呼称を「北朝鮮」のみにしています。
これに対して、総聯(そして共和国当局)は「北朝鮮」の呼称の使用中止を強く求めています。
メディア側は「『北朝鮮』という略称が定着している」「限られた時間内でより多くの情報を伝えるため」というのを理由としていますが、総聯側の抗議はどう捉えているのでしょうか?

「南」は「大韓」という国号であり、「朝鮮」とは名乗っていません。しかも(少なくとも今では)「南朝鮮」という言い方はまずされません。わざわざ「北」をつけなくても、「南」あるいは韓半島全体との区別はつくはずです。たとえば中国国際放送(北京放送)・日本語版では、南を「韓国」、北を単に「朝鮮」と呼称していますが、紛らわしさは全くありません。
あくまで「北朝鮮」と呼称するならば、同様に「南韓国」と呼称しないと釣り合い≠ェ取れないのではないでしょうか。

私は、相手が強く嫌がっている呼称を使うべきではないと思います(たとえ相手が誰であっても)。公正な報道を求められているマスメディアならばなおさらでしょう。「朝鮮」という呼称で不都合はないはずです。

もし共和国を「主権国家ではない」と主張したいのであれば、「北韓」という呼称のほうがふさわしいのでは?

タイトル Re: 共和国の呼称
記事No 502
投稿日 : 2003/06/09(Mon) 12:54
投稿者 北関東の男性
> 周知のとおり、今年に入ってから主だったマスメディアのすべてが共和国の呼称を「北朝鮮」のみにしています。
> これに対して、総聯(そして共和国当局)は「北朝鮮」の呼称の使用中止を強く求めています。

> もし共和国を「主権国家ではない」と主張したいのであれば、「北韓」という呼称のほうがふさわしいのでは

確かに北朝鮮は日本、韓国、アメリカ、フランス、バチカンなどとは国交もありません。よって、北朝鮮は国家としては扱わないというのが法務省の見解です。
北韓がいいといいますけど、それじゃ、日本の視聴者に分かりにくいと思います。日本報道機関は「わかりやすさ」をもっとーにしているから、北朝鮮といっているのだと思います。それに、朝鮮民主主義人民共和国というのもなんだか、ながすぎて呼ぶのも大変です。

タイトル Re^2: 共和国の呼称
記事No 504
投稿日 : 2003/06/09(Mon) 23:35
投稿者 人民軍
> 確かに北朝鮮は日本、韓国、アメリカ、フランス、バチカンなどとは国交もありません。よって、北朝鮮は国家としては扱わないというのが法務省の見解です。

ここでいう法務省とは日本の法務省のことですか。それとも北朝鮮の法務省に相当する省のことですか。投稿する前に自分で書いた文章を確認してから投稿してください。

大韓民国の名称は1919年上海に成立した大韓民国臨時政府を引き継いだ政府として正統性を主張しているため、南朝鮮という言葉を使うのは不適当でしょう。これに対して北朝鮮は「全朝鮮人民の利益を代表する国家である」と憲法にも規定していることから朝鮮という言葉を含んだ名称をつけたのだと考えます。ただ朝鮮というと朝鮮半島全体をさす言葉であるので、それと区別するため朝鮮半島北半分の地域を領有する国家=北朝鮮という言葉ができたのではないかと私は考えています。

タイトル Re^3: 共和国の呼称
記事No 513
投稿日 : 2003/06/12(Thu) 17:09
投稿者 中華民国総統・蒋介石
>ただ朝鮮というと朝鮮半島全体をさす言葉であるので、

そうとも限らないのではないでしょうか。「韓国」(もしくは「大韓」)だって韓半島(朝鮮半島)全体を指す言葉といえるはずです。
「韓国(大韓)」が軍事境界線以南のみで通用する名称と考えるのは、一般の日本人の勝手な解釈ではないか―と私は考えています。
(今のところの)最もいい呼称は、やはり「高麗半島」「高麗民族」以外にないでしょう(「こうらい」ではなく「コリョ」と発音すると更に良いと思います)。

タイトル Re^4: 共和国の呼称
記事No 514
投稿日 : 2003/06/12(Thu) 18:28
投稿者 金ユーラ
> >ただ朝鮮というと朝鮮半島全体をさす言葉であるので、
>

これは日本が地理学的に呼称する場合です。

> そうとも限らないのではないでしょうか。「韓国」(もしくは「大韓」)だって韓半島(朝鮮半島)全体を指す言葉といえるはずです。

この「韓半島」は、韓国が呼称する場合です。
韓半島であろうと、朝鮮半島であろうと、地理学的には「どちらでもよい」と思うのですが、このどちらかを選択するとなると、政治的性格を帯びる可能性があるのです。(たとえばどちらの体制を支持する、など)

> 「韓国(大韓)」が軍事境界線以南のみで通用する名称と考えるのは、一般の日本人の勝手な解釈ではないか―と私は考えています。

日本の都合であり、日本国内での問題ですから、「勝手な解釈」でよいのではないでしょうか。これまで地域として、地理学のうえで「朝鮮」半島と呼称してきたのですから、それで問題ないのではないでしょうか。

> 最もいい呼称は、やはり「高麗半島」「高麗民族」以外にないでしょう(「こうらい」ではなく「コリョ」と発音すると更に良いと思います)。

政治的な配慮をすれば、「コリョ」半島でもよいかもしれません。
ただしこれまでの御主張は、政治的問題と地理的問題を混同しておられるように思われます。
ちなみに、「コリョ」あるいは「高麗」とすると、共和国の主張する「高麗民主連邦共和国」と結びつき、北への支持、ということになりかねません。

タイトル Re^5: 共和国の呼称
記事No 515
投稿日 : 2003/06/12(Thu) 19:07
投稿者 中華民国総統・蒋介石
> この「韓半島」は、韓国が呼称する場合です。

「韓半島」という言い方は、日帝時代にも(あるいはもっと以前から)存在しています。
だいぶ前ですが、中央放送・日本語版で『回顧録 世紀とともに』を聴いていたとき、ある詩人(名前は思い出せないのですが)の作ったという詩が本文中に出てきて、そのなかに「…わが祖国・韓半島」というくだりがあったのを覚えています。
解放以前には、現在の共和国の領域でも「韓半島」「韓民族」という言い方が「朝鮮」と併用されていたはずです(調べたわけではないので、はっきりしたことはわかりませんが)。


> ちなみに、「コリョ」あるいは「高麗」とすると、共和国の主張する「高麗民主連邦共和国」と結びつき、北への支持、ということになりかねません。

…となると「コレア(コリア)」がもっとも中立的でしょうか。できればヨーロッパ語は避けるのが望ましいと思うのですが。

タイトル Re^6: 共和国の呼称
記事No 516
投稿日 : 2003/06/13(Fri) 01:04
投稿者 金ユーラ
> 「韓半島」という言い方は、日帝時代にも(あるいはもっと以前から)あったはずです。
> だいぶ前ですが、中央放送・日本語版で『回顧録 世紀とともに』を聴いていたとき、ある詩人(名前は思い出せないのですが)の作った詩が本文中に出てきて、そのなかに「…わが祖国・韓半島」というくだりがあったのを覚えています。
> 解放以前には、現在の共和国の領域でも「韓半島」「韓民族」という言い方が「朝鮮」と併用されていたのではないかと思えるのです(調べたわけではないので、はっきりしたことはわかりませんが)。
>

韓半島と呼ばれていたことが歴史的に実証されるとしても、
これはあくまで「韓国・朝鮮の現地の方々」による呼称です。
「日本の方々」に地理学的に「朝鮮半島」と手前勝手に呼称するのは、まちがったことではないと思うのですが・・・。
地理学的呼称を現地語にあわせるとしたら、「朝鮮半島」だけでなく、日本における世界中の半島(あるいは海域、河川、島、山脈なども)の呼称を変更しなければなりませんよ。

> …となると「コレア(コリア)」がもっとも中立的でしょうか。できればヨーロッパ語は避けるのが望ましいと思うのですが。

前述したとおり、「中立的」というご判断は、地理と政治の混同と思われます。
ふたたびちなみにですが、「コリア」という呼称は、スポーツでは使われていますね。これも結局、スポーツに政治が介入した結果ですね。

タイトル Re^7: 共和国の呼称
記事No 517
投稿日 : 2003/06/13(Fri) 21:08
投稿者 中華民国総統・蒋介石
> 「日本の方々」に地理学的に「朝鮮半島」と手前勝手に呼称するのは、まちがったことではないと思うのですが・・・。

確かにそうだと思うのですが、極めて遺憾なことに日本では「朝鮮(ちょうせん)」が一種の蔑視語になってしまっているということも考慮しなければいけないと思います。もっとも「朝鮮」と書いて「チョソン」と読む(「北京(ペキン)」「上海(シャンハイ)」などと同様に)ならば問題はありませんが。


> 地理学的呼称を現地語にあわせるとしたら、「朝鮮半島」だけでなく、日本における世界中の半島(あるいは海域、河川、島、山脈なども)の呼称を変更しなければなりませんよ。

私はそうしなければいけないと考えています。たとえば「オーストリア」を「エスターライヒ」に(こうすれば「オーストラリア」と混同されることは無くなりますね)、「クリミア半島」を「クリム半島」に、「イースター島」を「パスクア島」に、「マゼラン海峡」を「マガリャネス海峡」に、「ハーグ」を「デン=ハーフ(スフラーフェンハーヘ)」に…などなど、挙げればキリがありませんが。


> ふたたびちなみにですが、「コリア」という呼称は、スポーツでは使われていますね。これも結局、スポーツに政治が介入した結果ですね。

朝鮮半島(韓半島)全体を包括できて、なおかつすべての人を納得させられる名称って何かないものでしょうか?ドイツやヴェトナムのように…。

タイトル Re^8: 共和国の呼称
記事No 518
投稿日 : 2003/06/14(Sat) 00:14
投稿者 金ユーラ
> 日本では「朝鮮(ちょうせん)」が一種の蔑視語になってしまっているということも考慮しなければいけないと思います。もっとも「朝鮮」と書いて「チョソン」と読むならば問題はありませんが。
>

ちょっと最初の議論からふりかったのですが、
中華民国総統・蒋介石さまのご主張は、
朝鮮(あるいは韓(国))という呼称よりは、より中立的な呼称を使うべき、
日本の差別的な、あるいは一方的な呼称よりは現地の人たちの呼び方を優先すべき、
ということでよろしいでしょうか。
そうだとしますと、上記の朝鮮を「チョソン」と読むのは、ひとつの方法だと思います。ただし、ソウルとかピョンヤンという呼称は日本でも使用されておりますから、一定の基準はあるのでしょうが、まちまちのようですね(ほんとうに、きりがないかもしれません・・・)。

> 朝鮮半島(韓半島)全体を包括できて、なおかつすべての人を納得させられる名称って何かないものでしょうか?ドイツやヴェトナムのように…。

当事者が悩んでしまっている問題ですから、日本に住む人があれこれ口出しできる問題ではないでしょうね。向こうの方々自身の手で、それこそ「すべての人を納得させられる名称」を作っていただきたいものです。

余計な話ですが、この議論版で、今までこのように応酬(?)したことがなく、とても楽しく拝見し、意見させていただいております。
(いつも意見させていただいても、中断してしまうことがほとんどでしたから。)
中華民国総統・蒋介石さまのご意見はわかりやすく、こちらの質問にたいしても、ていねいに答えていただき、ありがたく思います。
とかく感情的だったり威圧的だったりする掲示板もありますが、共和国のことで、紳士的に語っていただけれ方々がいて、こちらも大変勉強になります。

タイトル Re^9: 共和国の呼称
記事No 522
投稿日 : 2003/06/14(Sat) 20:21
投稿者 中華民国・蒋介石
> 中華民国総統・蒋介石さまのご主張は、
> 朝鮮(あるいは韓(国))という呼称よりは、より中立的な呼称を使うべき、
> 日本の差別的な、あるいは一方的な呼称よりは現地の人たちの呼び方を優先すべき、
> ということでよろしいでしょうか。

端的に言えばそういうことです。やっぱりそれが本来もっとも望ましい形だと思います。

> そうだとしますと、上記の朝鮮を「チョソン」と読むのは、ひとつの方法だと思います。ただし、ソウルとかピョンヤンという呼称は日本でも使用されておりますから、一定の基準はあるのでしょうが、まちまちのようですね(ほんとうに、きりがないかもしれません・・・)。

余談ですが、「北京」を「ほくきょう(ほっきょう)」、「上海」を「じょうかい」と日本語読みする人は本当に皆無ですが、よく考えるとちょっと不思議な感じがします。


> 当事者が悩んでしまっている問題ですから、日本に住む人があれこれ口出しできる問題ではないでしょうね。向こうの方々自身の手で、それこそ「すべての人を納得させられる名称」を作っていただきたいものです。

全く同感です。南北再統一の時、あるいはそれより前に、そのような名称ができるるといいですね。


> 余計な話ですが、この議論版で、今までこのように応酬(?)したことがなく、とても楽しく拝見し、意見させていただいております。
> (いつも意見させていただいても、中断してしまうことがほとんどでしたから。)
> 中華民国総統・蒋介石さまのご意見はわかりやすく、こちらの質問にたいしても、ていねいに答えていただき、ありがたく思います。
> とかく感情的だったり威圧的だったりする掲示板もありますが、共和国のことで、紳士的に語っていただけれ方々がいて、こちらも大変勉強になります。

小生のような未熟者にいろいろなことをご教示くださり、頭の下がる思いです。小生もありがたく思っています。
最近は、ただ共和国や総連を非難しているだけのサイト・掲示板が目立ちますね。
こちらのサイトは冷静に共和国のことを語れて、なおかつ冷静に語れる方ばかりで、本当に貴重な存在です。真に勉強になる場だと小生も感じています。

タイトル Re^8: 共和国の呼称
記事No 519
投稿日 : 2003/06/14(Sat) 00:30
投稿者 主宰者   <dprk@ni-chika.pobox.ne.jp>
参照先 http://ni-chika.pobox.ne.jp/dprk/
最近、投稿が活発なので、議論板には口を挟まないようにしていたのですが、ちょっと一言。

> 日本では「朝鮮(ちょうせん)」が一種の蔑視語になってしまっているということも考慮しなければいけない

この辺の認識が、ちょっと違うのではないかと。
「朝鮮」を蔑視語と考える思考自体が蔑視そのものなのであって、かつての左翼が妙な贖罪意識で“チョソン”と呼びたがったのと、根が同じです。
呼称自体は“マルグン・アチム”(鮮やかな朝)を意味する立派なものではありませんか?これは、やはり漢字表記でなければ正しく理解できないものでしょうし、かつ一旦漢字表記した以上は、それをどのように呼ぼうが、我が邦側の自由というものです。

> 「朝鮮」と書いて「チョソン」と読む(「北京(ペキン)」「上海(シャンハイ)」などと同様に)ならば問題はありませんが。

それでも同じことです。
「朝鮮(チョソン)」なる表記(呼称)を提唱するなら、他の隣国に対しても同様に「韓国(ハングク)」「中国(ツォングォ)」などと書いたり呼んだりせねばならぬ、ということにもなりましょう。

> > 地理学的呼称を現地語にあわせるとしたら、「朝鮮半島」だけでなく、日本における世界中の半島(あるいは海域、河川、島、山脈なども)の呼称を変更しなければなりませんよ。
>
> 私はそうしなければいけないと考えています。たとえば「オーストリア」を「エスターライヒ」に

ちょっと、私にはついて行けないご主張です。
ならば、逆に全世界の人々は、各々の言語で呼び習わすところの「ジャパン」「ジャポン」「ヤパン」「ハボン」「リーベン」「イルボン」etcと呼ばず、あまねく「ニッポン」と呼ばなければならない(あるいは、呼ばせなければならない)のでしょうか?
かなり無理な話だと思いますよ。

タイトル Re^10: 共和国の呼称
記事No 520
投稿日 : 2003/06/14(Sat) 06:29
投稿者 浸乱消人
各国の国名の呼称については、この議論コーナーがオープンしたころに小生も同様の内容の議論に参加した記憶があるのですが、
マスコミにおいては、例えば関東・甲信越・静岡の各マスコミが集まって意見交換をする懇談会が定期的に開催されております。そこでは各マスコミでのトラブル、誤解などの事例を出し合い、問題点を絞っていきます。
その資料は外務省・法務省・総務省などのものですが、最終的には各社の判断です。
その判断基準は、解りやすいこと、誤解を与えないこと、長くないこと、などです。
北朝鮮については、放送原稿、新聞記事ではその話題のなかで一回は正式名称を言った(書いた)方が良いという判断で【北朝鮮・朝鮮民主主義共和国】と表示する社が多かったはずです。しかし、今日のように毎日のニュースで北朝鮮の話題を耳目にするに至っては、【北朝鮮】だけでよいと判断している社が多いようです。
国名に限らず、固有名詞については、とくに放送を聞く人は高齢者もいれば、若者もいます。それらの方々の出来るだけ多くの人に正確に伝えるには、むやみに変更しないことが最も良いと言えるのですが、言葉は時代とともに変化していきます。それだけに最初の決め方が重要になるのです。
ところが、ニュースは常に突然飛び込んでくるもので、そのニュースを突っ込む時間がほとんど無いときもあります。その結果、最初の呼称をつぎに変更することもあればそのままのこともあります。
そのよい例が【新型肺炎】です。新型肺炎は感染症(旧称=伝染病)ですが、肺炎は炎症です。肺炎とSARSとは似て非なるもので、肺炎は感染するという誤解を与えかねないのですがそのまま使っています。
この辺の意識・認識に各社に個別の呼称の違いが出てきます。各社がバラバラだと読者・聴取者は混乱します。このあたりの調整が上記の懇談会ですが、それでもちょっとした違いが出てしまいます。

タイトル Re^9: 共和国の呼称
記事No 521
投稿日 : 2003/06/14(Sat) 19:45
投稿者 中華民国・蒋介石
> 「朝鮮」を蔑視語と考える思考自体が蔑視そのものなのであって、

このようなご指摘が出てくると予想していましたが、小生は決して「ちょうせん」が蔑視表現だとは思いません。ただ、本来蔑視の意などない語でも、一度「蔑視表現」になってしまったら、その語が「蔑視表現」でなくなるのに大変な時間がかかってしまう―という残念な現実があるのも事実です。

> かつ一旦漢字表記した以上は、それをどのように呼ぼうが、我が邦側の自由というものです。

本来ならばそれでかまわないと思います。


> 「朝鮮(チョソン)」なる表記(呼称)を提唱するなら、他の隣国に対しても同様に「韓国(ハングク)」「中国(ツォングォ)」などと書いたり呼んだりせねばならぬ、ということにもなりましょう。

ここが厄介というか、難しいところです。


> ちょっと、私にはついて行けないご主張です。
> ならば、逆に全世界の人々は、各々の言語で呼び習わすところの「ジャパン」「ジャポン」「ヤパン」「ハボン」「リーベン」「イルボン」etcと呼ばず、あまねく「ニッポン」と呼ばなければならない(あるいは、呼ばせなければならない)のでしょうか?
> かなり無理な話だと思いますよ。

小生の考え方が「少数者のたわごと」のように捉えられてしまった感じで、非常に残念です。
舌足らず≠フ部分があったので補足しますが、主として「英語読み」することに反対―ということです。ですから「イスパニア」(なぜか死語になってしまいましたが)や「オランダ」という言い方には反対しません。でも、豪州と非常に混同されやすい「オーストリア」はただちに「エスターライヒ」に変えるべきです。
「脱・英語読み」という考え方は絶対に「少数者のたわごと」なんかではないと確信しています。
個人的意見ですが、やっぱり外国の人にも「ニッポン(ニホン)」呼んでもらいたいと思います。

話が大きく脱線してしまったことをご容赦ください。

タイトル Re: 共和国の呼称
記事No 523
投稿日 : 2003/06/17(Tue) 19:25
投稿者 秋山大治郎
私見、でありますがマスコミ、世論の一般認識として朝鮮民主主義人民共和国なる国家は拉致を行い麻薬を密輸しミサイルを作って核を搭載しようとしている・・・・・・このような行為をする輩は”敵”であるということが一般化してきていると思います。
どう穏便に済まそうとしても状況的にイランのアメリカ大使館人質事件なみのレベルにある、というのがあの国と日本のおかれた現状といえるでしょう。
それゆえ、今まで気を使ってきたけどこれからは相手が嫌がる侮蔑のこもった呼称を使う、それに対して誰も文句言わない。
当然総連は文句を言うがだからといってマスコミがそれを受け入れると一般読者や視聴者の反感を買う。
だから北朝鮮と呼びつづける。
てな感じでしょうか?
まあ自然な反応だと思いますよ。
そういうふうに呼ばれたくないのなら拉致被害者を返し、核開発をはじめとするテロ行為をやめればいいのです。
非は一方的かつ全面的に北朝鮮のほうにあります。

タイトル Re^2: 共和国の呼称
記事No 524
投稿日 : 2003/06/17(Tue) 20:07
投稿者 主宰者   <dprk@ni-chika.pobox.ne.jp>
参照先 http://ni-chika.pobox.ne.jp/dprk/
> そういうふうに呼ばれたくないのなら拉致被害者を返し、核開発をはじめとするテロ行為をやめればいいのです。

仰る意味はよくわかりますが、それって
「これからは日本が嫌がる“倭”呼称を使う」
「そういうふうに呼ばれたくないのなら過去の謝罪と補償をせよ」
といった、かの国の戯言の裏返しでしかないかと。

以下、私見ですが、基本的にはかの国をどう呼ぼうが我が国の勝手であって、別にそれが“北朝鮮”でもいいと思うのですよ。“北朝鮮”がダメなら、何故英語圏の諸国が“North Korea”と呼ぶことを非難しないのか、という程度の話でしょう。
しかし昨今の風潮は、ご指摘にもあるように、“相手が嫌がる侮蔑のこもった呼称”という前提の下、あえて使用されているという感が拭えません。
(かと言って、単なる地理的な意味合いで用いているのか、はたまた侮蔑の意なのかを厳密に区分するのは困難ですので、結局、どうなるものでもないのですが)
少なくとも、“北鮮”呼称は(本来の意はともかく、現時点で使用する場合は)意図が露骨に垣間見えるので、あまり感心できないのですけれども。

タイトル Re^3: 共和国の呼称
記事No 528
投稿日 : 2003/06/24(Tue) 14:22
投稿者 秋山大治郎
主催者様

> 仰る意味はよくわかりますが、それって
> 「これからは日本が嫌がる“倭”呼称を使う」
> 「そういうふうに呼ばれたくないのなら過去の謝罪と補償をせよ」
> といった、かの国の戯言の裏返しでしかないかと。

たしかにおっしゃるとおりで不毛な応酬とでもいうべき状態ですね。
私もけして好ましいとは思いません。
が・・・考えてみれば気に入らない国に遠慮呵責のない罵詈雑言を浴びせるのはピョンヤン放送のお家芸、というのもあるかと思います。
それに付き合ってこっちも、というのは主催者様のおっしゃるようにあまりにも子供じみていて嫌悪感を私も覚えますが昨今あちらの放送内容がよくニュースなどで紹介されるようになり、わが国一般大衆に”なんだこりゃ、あきれたやっちゃなあ!”的な認識を北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)がもたれてしまっている、というのも事実のような気がします。

北朝鮮とマスコミが呼ぶことに”侮蔑”がこもっているか、ということですが私の私見として思うのですが侮蔑、というのは”侮り”という字が示すように能力的の劣って見える対象に対して、能力的に上回っているが倫理観、やさしさ、いたわりの念に薄いものが行う行為といえるのではないでしょうか?
昨今の北と日本の関係に関していえば、危害を与えてくるかもしれない対象への”嫌悪”といったほうがあたっているのではないでしょうか?
ターミネーターとかエイリアンに向けられる視聴者の視線に近いもの、といったところでしょうか?

秋山