タイトル 日朝国交正常化交渉は日韓基本条約に違反しているのでは?
記事No 440
投稿日 : 2003/05/09(Fri) 19:05
投稿者 中華民国総統・蒋介石〔チャン=チェシー〕
去年9月当時からずっと変に思っていたこと―それは、日朝国交正常化交渉が日韓基本条約に違反しているのではないか?―ということです。

日本政府は日韓条約で(韓国政府の主張に沿う形で)大韓民国政府を韓半島(朝鮮半島)に存在する唯一の合法的政府と見なしています。
このことからして、日本政府は共和国を「国家」と見なしていないことになります。さらに言うと、日本政府にとっても共和国政府とチョソン労働党は韓国政府に反逆する「反国家団体」=非合法内乱テロ集団であるわけです。
となると「日朝国交正常化交渉」は日韓条約に明白に違反する行為であり、交渉そのものがはじめから成り立たないことになりませんか?(「悪法もまた法である」というソクラテス理論に基づいて考えれば、このような解釈が成り立ちます。)
日本政府に本気で共和国と修交する意思があるならば、ただちに日韓基本条約を改訂するべきでしょう。

こういう基本的な大問題をほったらかしにしたままで、日朝国交正常化交渉がまともに進展するわけがありません。なにしろ、一方は交渉相手を主権国家と見なしていないのですから…。もっとも、安部官房副長官や平沢勝栄氏に言わせれば「北韓は国家ではない!非合法内乱テロ集団ごときと交渉なんかするな!」というのが本音でしょうが…。

話が大きく飛躍しますが、もし安部氏が首相に就任したら、自衛隊の共和国武力侵攻の危険性が一気に現実化するのでは―と強く危惧しております。
「拉致被害者を救出し、さらに拉致事件犯人を逮捕して裁判にかける。そして北韓の日本攻撃の脅威を完全に取り除き、軍事独裁恐怖強権ファッショ人権蹂躙大量虐殺テロ政権≠フ狂気的暴政から北韓市民を解放する」という口実で共和国に侵攻する可能性は否定できないと思います。安部次期総理(?)ならやりかねないようにみえます。
なにしろ、かつてアメリカ軍が同じような口実をこじつけてパナマに侵攻した例があるのです。アメリカに許される行為が日本に許されないわけがない―このような主張が世論を席巻することも懸念されます。
「日朝戦争」はどんなことがあっても絶対に引き起こしてはなりません。日朝戦争はそのまま日本国の壊滅につながります。
どうせ現総理・小泉も、内心では共和国武力殲滅を企図しているのでしょうね。


PS.小生は、共和国も合法的主権国家であると認識しております。

タイトル Re: 日朝国交正常化交渉は日韓基本条約に違反しているのでは?
記事No 441
投稿日 : 2003/05/10(Sat) 00:06
投稿者 主宰者   <dprk@ni-chika.pobox.ne.jp>
参照先 http://ni-chika.pobox.ne.jp/dprk/
> 「日朝国交正常化交渉」は日韓条約に明白に違反する行為であり、交渉そのものがはじめから成り立たないことになりませんか?

メイン板の過去ログ12、具体的には[1122]〜[1134]あたりに同じ話題も出ていますので、ご参照ください。
まあ、あまり杓子定規で条約の解釈を行いますと、「韓国皇帝陛下ハ韓国全部ニ関スル一切ノ統治権ヲ完全且永久ニ日本国皇帝陛下ニ譲与ス」(日韓併合条約)の“永久”とは何ぞや?といった具合の禅問答に陥りかねません。

タイトル Re: 日朝国交正常化交渉は日韓基本条約に違反しているのでは?
記事No 442
投稿日 : 2003/05/12(Mon) 03:10
投稿者 祖父は警官
> 去年9月当時からずっと変に思っていたこと―それは、日朝国交正常化交渉が日韓基本条約に違反しているのではないか?―ということです。
>
まさに御説のとおりです。日韓会談や条約には、廃棄すべき条項があります。ところで、この点(日韓条約の一部改定)を指摘している政党は、私の知る範囲では日本共産党だけであるのですが、他の政党の政策で何かこの件ではご存知でありましょうか。

> PS.小生は、共和国も合法的主権国家であると認識しております。

国連に加盟している限りは実効的に統治されている一つの国家と見るのが自然ですね。というか合法も非合法も国家存立にはありません。他国が非合法政権(ならずもの国家だとか)と既定して打倒の対象にするやりかたも、「国体護持」の確約のようなものを外国政府に取り付けるというようなことも、異常なことであり、異常を異常と判断できなくなった末の与太でしかありますまい。

タイトル Re^2: 日朝国交正常化交渉は日韓基本条約に違反しているのでは?
記事No 444
投稿日 : 2003/05/15(Thu) 00:05
投稿者 中華民国総統・蒋介石〔チャン=チェシー〕
杓子定規的に解釈すると、どうしても「共和国=反国家団体=北朝鮮は国家ではない!」という認識を韓国政府と共有していることになってしまうんです。
そもそも、たとえ杓子定規的解釈であってもこのような解釈が成り立ってしまう条約自体、どれほどいい加減なものかがわかるというものです。
しかも日本政府と韓国政府とで条文の解釈が違ったり、ましてや条文までが日韓双方で異なっているなんて、もはやこんなものは「条約」などではないといえるでしょう。


>ところで、この点(日韓条約の一部改定)を指摘している政党は、私の知る範囲では日本共産党だけであるのですが、他の政党の政策で何かこの件ではご存知でありましょうか。

日本共産党が「韓国政府=韓半島の唯一合法政府」規定の改定を主張していることを知りませんでした。これは明らかに私の勉強不足でした。「祖父は警官」さん、ご教示ありがとうございます。
この点に関する他の政党の主張はよくわからないのですが、テレビ・新聞・雑誌等のマスメディアがこの大問題を全く指摘しないのはいったいどういうことなのでしょう?私の知る限りでは、この点を詳しく指摘・論評したマスメディアは今日に至るまでありません。
彼らマスメディアは共和国をどのように認識しているのでしょうね?「主権国家」と捉えているのか、それとも「反国家団体」=「国家なんかではない!単なる内乱テロ集団だ!」と見なしているのか…?
まあ、征韓論ならぬ征朝論≠公然と主張するメディアは当然ながら後者の認識を持っているはずですが。
与党3党は共和国を本心から「国家」と認識しているのかどうか…?

タイトル Re: 日朝国交正常化交渉は日韓基本条約に違反しているのでは?
記事No 443
投稿日 : 2003/05/12(Mon) 11:25
投稿者 キムグァンスク姉さん

> 日本政府は日韓条約で(韓国政府の主張に沿う形で)大韓民国政府を韓半島(朝鮮半島)に存在する唯一の合法的政府と見なしています。
▼この認識は誤りです。日韓条約のこの条項は、日本と韓国では条約文自体が異なるほか、解釈が異なります。条約文自体はそれぞれを比較してください。韓国は自らを「韓半島(朝鮮半島)に存在する唯一の合法的政府と見なしています」が、日本は国連決議にあるように南朝鮮地域における唯一合法政権としており、北については空白としています。
▼問題は、韓国が1980年代の後半から日本を含めて諸外国が北朝鮮との関係改善(?)をすることに反対しなくなり、むしろ関係改善を勧めるようになったことです。つまり日韓条約のこの条項は事実上無効=意味をなさなくなったことです。

> このことからして、日本政府は共和国を「国家」と見なしていないことになります。さらに言うと、日本政府にとっても共和国政府とチョソン労働党は韓国政府に反逆する「反国家団体」=非合法内乱テロ集団であるわけです。
▼したがって、この認識も誤りです。日本は日本なりの認識をもてばよろしい。

> となると「日朝国交正常化交渉」は日韓条約に明白に違反する行為であり、
▼もともと、解釈が異なるのですから、韓国が違反する行為だというのはわかりますが、日本はまったく違反していません。


交渉そのものがはじめから成り立たないことになりませんか?(「悪法もまた法である」というソクラテス理論に基づいて考えれば、このような解釈が成り立ちます。)
▼そんなことはありません。

> 日本政府に本気で共和国と修交する意思があるならば、ただちに日韓基本条約を改訂するべきでしょう。
▼事実上初期の日韓条約とは変化しています。
▼この条約は基本条約といい、こうした条約=基本条約は韓国としかありません。日韓条約は実質的に今後なくなるべき内容です。

▼この件で論争はしません。ただし投稿者はもう少しお勉強して欲しいものです。

タイトル Re^2: 日朝国交正常化交渉は日韓基本条約に違反しているのでは?
記事No 459
投稿日 : 2003/05/20(Tue) 21:15
投稿者 桃太郎
 すこし遅いですが一応法学士ですので調べてみました。
 日朝国交正常化が日韓基本条約に違反するのではないか、とのご指摘
ですが違反しません。国家は国際法遵守義務がありますが、日韓基本条
約の当該条文は空文化していますし、また「後法は先法を破る」という
基本原則がありますから日朝条約の条文が日韓基本条約の条文に優先さ
れるのです。(但しあくまでも優先であって日韓基本条約の当該条文が
廃止されるのではありません)日韓基本条約を改正してもしなくても日
朝国交正常化は出来ます。
 すこし話がそれますが日本と韓国で条文が異なるから日本は独自に考
えれば良いというキムグァンス姉さん様の主張は間違いです。条文が異
なる場合は極力それぞれの条文と調和するように解釈をしなければいけ
ません。また中華民国総統・蒋介石〔チャン=チェシー〕様は北朝鮮は
反乱軍になっているからと主張されますが、仮に北朝鮮を反乱軍として
も交戦団体として承認すれば条約は結べます。ちなみに日本は国交正常
化のために日朝交渉をおこなっているので、黙示的に北朝鮮を国家承認
していると思えます。
 もっともわたしは専門家ではありませんので間違いもあるかもしれま
せん。

タイトル Re^3: 日朝国交正常化交渉は日韓基本条約に違反しているのでは?
記事No 476
投稿日 : 2003/05/27(Tue) 10:53
投稿者 キムグァンスク姉さん
> すこし話がそれますが日本と韓国で条文が異なるから日本は独自に考
> えれば良いというキムグァンス姉さん様の主張は間違いです。条文が異
> なる場合は極力それぞれの条文と調和するように解釈をしなければいけ
> ません。
▼論争はしたくありませんが、批判されたのであれば反論せざるをえません。▼「韓国で条文が異なるから日本は独自に考えれば良い」と言ったように書かれていますが、原文をきちんと読んでください。そのようには述べていません。引用の訂正をお願いします。▼まず、事実として、日韓基本条約は日本と韓国ではそれぞれの条文が微妙に異なります。そのため、違いがあった場合は英語による、としており、その英語自体がまたどちらにもとれるものです。▼なぜこうなったかといえば、もともと日本と韓国の考え方が異なっていたため、「玉虫色」決着のため、このようになったのです。▼「岩波小辞典現代韓国・朝鮮」の「日韓基本条約」の項が簡潔にこの問題を書いています。少なくともこの項を読んでみてください。##

タイトル Re^4: 日朝国交正常化交渉は日韓基本条約に違反しているのでは?
記事No 484
投稿日 : 2003/05/29(Thu) 23:21
投稿者 桃太郎
> > すこし話がそれますが日本と韓国で条文が異なるから日本は独自に考
> > えれば良いというキムグァンス姉さん様の主張は間違いです。条文が異
> > なる場合は極力それぞれの条文と調和するように解釈をしなければいけ
> > ません。
> ▼論争はしたくありませんが、批判されたのであれば反論せざるをえません。▼「韓国で条文が異なるから日本は独自に考えれば良い」と言ったように書かれていますが、原文をきちんと読んでください。そのようには述べていません。引用の訂正をお願いします。
 失礼しました。わたしが間違っていました。唯一合法政府という条文
が、空文化したから日朝国交正常化は問題ないということですね。
▼「岩波小辞典現代韓国・朝鮮」の「日韓基本条約」の項が簡潔にこの問題を書いています。少なくともこの項を読んでみてください。##
 早速勉強してみます。

タイトル Re^5: 日朝国交正常化交渉は日韓基本条約に違反しているのでは?
記事No 485
投稿日 : 2003/05/30(Fri) 11:12
投稿者 キムグァンスク姉さん
▼再度の返信で恐縮です。

「唯一合法政府という条文が、空文化したから日朝国交正常化は問題ないということですね。」
▼この認識も違います。まず、条約締結当時、日本は「韓国を休戦線以南の(合法的な)政府」としたのに対し、韓国は「韓国を全朝鮮における唯一の合法政府」としました。したがって、日本が北朝鮮と国交を持つのは、韓国の反対があっても、もともと日本としては可能です。しかし、実際には韓国の反対があったり、さまざまな理由から、交渉すらできませんでした。その後、ノテウ政権の時代に、韓国が日本が北と国交を持つことに反対せず、むしろ国交を結ぶことを勧めるようになりました。こうした韓国の政策の変更から、日韓基本条約の第三条は事実上無意味になったといえます。

タイトル 理屈はともかく・・・・・
記事No 445
投稿日 : 2003/05/15(Thu) 19:36
投稿者 秋山
北朝鮮と国交正常化したい、という日本人はよほど思想の偏ったマイノリティ意外は皆無といっていいと思います。
日韓基本条約にどうしてものっとりたいといっても当の韓国が北朝鮮を尊重する方針なのだからなにも問題は無いと思う。
武力でわが国がほんとうに北朝鮮をどうこうするつもりがあるなら拉致問題など長引くはずがない。
ほんとうは国民がの危難に際して政府は戦争するか?というくらいの気構えを持つべき、であるが現状では望むべくもありません。
これに対して日本の朝鮮統治うんぬん言うわけのわからんヒトがいるが
現在進行中の犯罪と同じレベルで論じるべき問題ではないと思います。
私自身、北朝鮮は国家と呼ぶべきなのか疑問、正直いって大韓民国北部武装集団による占領地域とでも呼んでかまわないと思う。
百歩譲って北朝鮮に言いたいことは他人に迷惑かけるな!。

以上

タイトル 「理屈」が引っ込めば事態は好転するのか
記事No 446
投稿日 : 2003/05/16(Fri) 17:41
投稿者 祖父は警官
ひどい題名ですね

> 北朝鮮と国交正常化したい、という日本人はよほど思想の偏ったマイノリティ意外は皆無といっていいと思います。

私は日本の利害と戦略から言って、国交は結ばなければならないと思います。北朝鮮の言い草そのままに拙速に国交正常化する必要はないけれども。

> 以上

秋山さんにお伺いしたいが、秋山さんのお考えの「国交」って何ですか?

タイトル Re: 理屈はともかく・・・・・
記事No 448
投稿日 : 2003/05/17(Sat) 01:47
投稿者 中華民国総統・蒋介石〔チャン=チェシー〕
>北朝鮮は国家と呼ぶべきなのか疑問、正直いって大韓民国北部武装集団による占領地域とでも呼んでかまわないと思う。

韓国軍による北侵武力統一もOK…ですか?さらには自衛隊による「朝鮮征伐」も…?

タイトル 理屈から言えば
記事No 466
投稿日 : 2003/05/22(Thu) 10:31
投稿者 祖父は警官
> 韓国軍による北侵武力統一もOK…ですか?さらには自衛隊による「朝鮮征伐」も…?

すみません。ここは横レスさせてください。韓国の今の軍事ドクトリンには北朝鮮を軍事占領するというような内容はありません。今問題を引き起こしているのはもっぱら北朝鮮であります。また日本の海外派兵というのはアメリカに従属して、アメリカのコントロールの下で現実性がある事態ですが、北が空想するように日本が単独行動として日本海を越えてでてゆくということは日本の現存する全政党、防衛庁も外務省も含めて誰も想定しない空想です。

それから国際間のルールとして核武装の政策は一般的に認められないもの、ということでIAEAが査察をしたり、核軍備の計画をもつだけで悪だとされるようになってきましたが、それを自国だけ埒外に置いておこうとしているのはほかでもないアメリカです。北が外国への核技術の移転をするのは「悪」なのですが、アメリカはイギリスに核技術を「移転」したりしていますのでそれをストレートに「悪」と言えない立場にある。「自国の安全保障上の危機」だとしかいえない。対北朝鮮では、今現在アメリカは無茶をしているわけではないのですが正義を貫いてどうどうと主張する、という事になり得てないのはこうしたアメリカ自身の大きな欺瞞があるからです。

タイトル ご回答
記事No 471
投稿日 : 2003/05/26(Mon) 19:28
投稿者 秋山大治郎
> >北朝鮮は国家と呼ぶべきなのか疑問、正直いって大韓民国北部武装集団による占領地域とでも呼んでかまわないと思う。
>
> 韓国軍による北侵武力統一もOK…ですか?さらには自衛隊による「朝鮮征伐」も…?

自分の正直な気持ちとして、北朝鮮はその誕生も現状のありようも正常な国家のあるべき姿からは程遠い、ここに言うあるべき姿というのはすくなくとも国民が何かに脅えたりせずふつうの生活ができる、すくなくとも将来そういう状態を目指している、という意味、と思い、心情的に大変嫌悪しております。
そういった意味で本来、大韓民国というとりあえずはふつうの国が歴史的民族的に認められる領土の半分を占領しているこの国は、無法な武装勢力の占領地域とでも認識したほうが適切ではないか?と思って”韓民国北部武装集団による占領地域”と書かせていただきました。

そこで貴殿のご質問なのですがOKかどうか、という基準、規範が存在しているわけではないのでどうご回答すればよいのかわかりません。
韓国、自衛隊がそれを将来やる可能性があるか?
やったとしてその達成は可能か?
という趣旨でならいささか意見は持ち合わせています。
私の意見、ですが、通常の法治国家は国民から武装をとりあげ、正直者が馬鹿をみないために社会を守る警察、がその武装を独占することで成り立ちます。
その前提条件として公正な働きを保証された政府機関が存在していることが必要ですが現在の世界において国家をヒトに見立てた場合その社会を公正に監視保全できる政府機関はありません。
ご存知のように国連は政府と呼べるものではありません。あくまでも談合の場所に過ぎないのです。
そのため、国家は内なる脅威に警察を外からの脅威に軍事力を展開する必要があります。
もし、その必要があるなら、それを使うことをためらうべきではないと思います。
北朝鮮は現在進行形の形で日本国民の脅威である、ということは疑いをさしはさむ余地はないと思います。
また北の脅威というものはあちらから一方的に当方へ突きつけられてきた、という性質のものです。
これを取り除く手段は講じられるべきであると思います。
北の軍事占領イラク的な国体改造になるのか、脅威となる軍事施設への限定攻撃になるのか、経済制裁による譲歩要求になるのか、はたまた援助の名による土下座外交で穏便にすますのか、それがどういう形になるのか、どれが一番いいのか、というのは熟考の必要があるとは思いますが・・・。
まあ、一番ベストなのはそういうことを当方がする前に北朝鮮が自らの行いを改めてくれることだと思います。

タイトル 質問
記事No 472
投稿日 : 2003/05/26(Mon) 19:43
投稿者 秋山大治郎
蒋介石さん

あなたのバックボーンがよくわからないのですが、日本が軍事的に朝鮮に介入するのに反対、というスタンスはわかります。
ただその理由、というのがどうもわかりません。
朝鮮征伐=倭乱の再発を防ぎたい、と別項でおっしゃっていますが近世前期の絶対王朝の軍事的冒険、と現在の社会情勢における国家安全保障のための政治的軍事力使用と同列に認識すべきものではないはずです。
もし違っていたら申し訳ないのですがあなたのナショナリティがあちらである、というのであればそれらを同列に認識してしまう心情は大変よくわかります。
わたしも北の日本国民への人権侵害行為に同じ理由で腹を立てているのですから・・・・。
もし答えいただけるのならご意見をいただきたいのですが、現在の状況を打開するためには、北朝鮮はどのように振舞えばよい、とお考えですか?

長文駄文たいへん失礼

秋山

タイトル Re: 質問
記事No 483
投稿日 : 2003/05/28(Wed) 23:32
投稿者 中華民国総統・蒋介石
秋山大治郎さん、はじめまして。
回答になっているかどうかわかりませんが、お答えさせて頂きます。


> 朝鮮征伐=倭乱の再発を防ぎたい、と別項でおっしゃっていますが近世前期の絶対王朝の軍事的冒険、と現在の社会情勢における国家安全保障のための政治的軍事力使用と同列に認識すべきものではないはずです。

誤解をまねいてしまった格好ですが、別に同列に認識しているわけではありません。「21世紀の壬辰倭乱」「豊臣秀吉の再来」とはあくまで例えての言い方です。
私個人の意見ですが、いま共和国が日本を攻撃する可能性はまずないと思われます。(ただ、制御システムの誤作動などでミサイルが誤発射される危険性は否定できないと思えますが。)詳細な論拠は省きますが、共和国が日本を侵略しても何の得にもならないからです。
いま日本では、公的な立場にある人物が公式の場で征朝論=°、和国への先制武力侵攻を唱えていて、ネット上の各種掲示板でも征朝論≠ェ主流を占めつつあるといった雰囲気があります。
これらの征朝論≠ヘ明らかに「国家安全保障のための政治的軍事力使用」から逸脱していると思えるもので、きわめて危険な暴論といっていいでしょう。


> あなたのナショナリティがあちらである、というのであれば…

私には渡来人の血が混ざっているので、韓半島・韓民族に対する見方は他国・他民族に対するそれとはやはり違っています。


> わたしも北の日本国民への人権侵害行為に同じ理由で腹を立てているのですから・・・・。

全くの正論です。
でも外国当局による日本人への「公然たる」人権侵害行為は他国でも展開されているのです。日本人旅行者が知らないうちに麻薬の運び屋に仕立て上げられて不当に収監されている冤罪事件がそれです(なかには死刑判決を受けている人もいます)。
事件の中身や発生経緯は全く違いますが、同胞が異国の地で不当に抑留され生命の危機にさらされている現状は共通しています。
同列に扱ったり論じたりできることではないと思いますが、拉致事件に強い関心を持っているすべての人に日本人旅行者冤罪抑留事件にも関心を持っていただきたいのです。


> もし答えいただけるのならご意見をいただきたいのですが、現在の状況を打開するためには、北朝鮮はどのように振舞えばよい、とお考えですか?

この拉致事件については、家族会の要求ではなく拉致被害者当人たちの求めに全面的に沿った施策を早急に行うべきだと思います。この件はどうみても向こう側に否があるのですから。ただ、ジェンキンス氏については難しいところです。本人の意思で共和国に入ったわけですから(ジェンキンス氏拉致被害者説もありますが、私は懐疑的です)。ジェンキンス氏の意思を無視して無理やり日本に連れてくることなど許されることではありません。

共和国ネタから脱線した箇所もありますが、こんな感じでよろしいでしょうか?