タイトル 北はどこへ行くのか・・・・・・
記事No 419
投稿日 : 2003/04/24(Thu) 22:03
投稿者 秋山大治郎
素朴な疑問、ですが共和国はいったい今後どのような道に進んでいこうとしているのでしょうか?。
私の考え、ですが拉致問題や核問題がありあの国の国民生活の惨状が最近よく伝えられるようになったので、”けしからん!、潰してしまえ!”な意見、ムードがわくのは当然だと思います。
たしかに拉致問題や日本人の生活の安全そのものに深くかかわる点については早期の解決、脅威の永久的除去、を私も希望しますが、そういった
わが国の脅威となる部分さえ無ければ一独立国家がどのような政治を行ったとしてもそれはその国の自由なはずです。
米国も韓国も北朝鮮の崩壊を望まない、と明言していますし日本にしたところで同じ、な上に実力も無い、とくればなぜ、北朝鮮が核開発や拉致問題をさっさと解決しないのか理解に苦しみます。
脅威、となる行為をせず、極東の一社会主義国家、であるならばそれに文句をつける権利のある人はいないはずだと思います。

タイトル Re: 北はどこへ行くのか・・・・・・
記事No 420
投稿日 : 2003/04/24(Thu) 23:38
投稿者 こをろぎ

>北朝鮮が核開発や拉致問題をさっさと解決しないのか理解に苦しみます。

独裁者 → 多くの人に恨まれる → 蜂起が起こりやすい →自分より有能な人物を恐れる → 粛正する → まわりはアホなイエスマンばかりになる → 状況がつかめなくなる → 失敗を繰り返す → 他人のせいにして粛正する → アホなイエスマンがあふれる → もっと状況がつかめなくなる → 致命的失敗を犯す・・・

現代において独裁者というのはたいてい墓穴を掘って自滅するものなのです。それは物理的、経済的、生物学的・・・何でもいいのですがとにかく自然の法則なのです。
北朝鮮が長きにわたり強力な独裁国家を維持できたのはユニークなことです。事なかれ主義の隣国の人々がときどきエサをあげてたしねー。


>わが国の脅威となる部分さえ無ければ
>一独立国家がどのような政治を行ったとしてもそれはその国の自由なはずです。

まーそうなんですけど・・
独立国家という言葉はあるものの、高い視野から見ると厳密な独立国家は存在しないわけで、と言うか、独立して存在するモノゴトは世の中に何ひとつ存在しないわけで、かと言って、独裁的な支配者が国民に非人道的なふるまいをするにも一理あり、大量破壊兵器を作ったり、他国民を拉致するにも一理あり・・・同様に、他国が「そういうのやめなさい」と内政干渉したり爆撃するのも一理あるわけで、それらは等価値と言えます。

原始的な独裁国家が消えていくのはごく自然な人類の進化の歴史と言えましょう。
それらが片づくと、次は高度な独裁国家が矢面に立たされます。

タイトル Re^2: 北はどこへ行くのか・・・・・・
記事No 428
投稿日 : 2003/04/28(Mon) 09:48
投稿者 秋山大治郎
こをろぎ様
大変わかりやすくご説明いただきありがとうございます。
私的に思いまして、もし北朝鮮という国家が崩壊いてしまった場合、その再建の負担は日本や韓国が大部分を担わなければならず、わが国の将来の
先行きを暗いものにしてしまう・・・・というのはある程度覚悟しなければならないとは思いつつも・・・・やはり、なんとか北朝鮮の自助努力で
状況を打開できるのならそれに越したことはないと思います。
もしも、先軍政治なる路線をやめ、軍事偏重経済を民生に生かした場合
あの国の悲惨な状況にあるといわれる経済がいささかなりとも向上する
ことを期待できるのでしょうか?。
社会主義経済が成功した例、というのが無い以上、あまり期待できないの
かもしれませんし、外敵の存在を理由にした国家統制の引き締めでなんとか国体を持たせている、というふうにも見受けられますが、瀬戸際外交を
展開する目的というのがとどのつまり、外国からの援助引出しであったり
と主体思想の自主朝鮮というわりには・・・・というのが鼻につきます。
もし私が述べるところの政策を実行してしまったとしたら、たしかに北朝鮮と話をしてくれるのは国連難民救済事務所くらいになってしまうかもしれませんが本来、月収15万円の人がベンツのオーナーになったりしたい、と思うから自己破産などの悲惨の憂き目に遭うのであり身の丈にあったつましくも平和な暮らしを受け入れれば案外幸せは身近なもの、という
ふうに思うのです。

タイトル Re^3: 北はどこへ行くのか・・・・・・
記事No 430
投稿日 : 2003/04/30(Wed) 11:37
投稿者 こをろぎ
>もしも、先軍政治なる路線をやめ、軍事偏重経済を民生に生かした場合
>あの国の悲惨な状況にあるといわれる経済がいささかなりとも向上する
>ことを期待できるのでしょうか?。
>社会主義経済が成功した例、というのが無い以上、あまり期待できないの

独裁体制に終止符を打って、他国の援助を受けて、
かつ自由主義的な経済システムを多少なりとも採り入れるのが
ベターのように思いますが、独裁体制が終わるだけでも
いまよりは良くなるのではないでしょうか。

いまの状況は「底」どころか、
底にさらに穴掘り続けていて滅亡まっしぐら状態なので
これより悪くなりようがないとも言えます。(^^)

しかしながら成熟していない人民による社会主義は
独裁体制を生みやすいので社会主義にこだわりすぎると
また同じことを繰り返すおそれがあると思います。


>身の丈にあったつましくも平和な暮らしを受け入れれば案外幸せは身近なもの、
>というふうに思うのです。

独裁国家は、体制維持とか蜂起の過剰な予防など非生産的なことに
民力を浪費し続けるので、そういうのをやめるだけでも
以前よりも楽に生きられる人が増えるでしょうね。

タイトル Re^4: 北はどこへ行くのか・・・・・・
記事No 433
投稿日 : 2003/05/02(Fri) 12:29
投稿者 秋山
こをろぎ様

> 独裁体制に終止符を打って、他国の援助を受けて、
> かつ自由主義的な経済システムを多少なりとも採り入れるのが
> ベターのように思いますが、独裁体制が終わるだけでも
> いまよりは良くなるのではないでしょうか。

隣国中国においてそのようにして将来共産党政権が残るかどうかは疑問で
あるにせよとりあえずは機能している、という現状ですからなぜ北が
そうしないのか?となりますが、変なたとえをあてはめるとするなら
”お母さん、東大に受かったよ!”と嘘をついて実は浪人している息子、
病気がちで夫に先立たれた母はその言葉を信じて学費を稼ぐために
内職にはげみ・・・・今更それが嘘でした、とは言えない状態の苦悩、
といったところでしょうか?????。
まあ、基本的に権力者の保身欲、だけが現在のあの国の行動原理だと
思います。
自由化したならそれに伴う情報化は避けられません。
はたして外国はどんなか、という実態を国民が知ったら・・・・・。
それに怒りを覚えない、といえば嘘になりますが百歩譲ってそういうふう
にしたいなら、せめて人に迷惑をかけるな、というのが私の言いたいこと
です。
そうしたくても、もう外国の援助なしでは国が持たない、ということなの
かもしれませんがだったらもうちょとかわいらしい態度がとれないの
でしょうか?。

米国と今もめていますがあれにしたって、核とテロと決別し、みなさんと
仲良くやっていきたいです、といってしまったほうが絶対北朝鮮に
とってよい結果となると思います。
男からプロポーズされなければプライドが収まらないとかなんとかいって
婚期を逸する女性のようにも思えますね。
核とテロさえなければ、アジアの辺境の国をどうこうしようという物好き
はいないと思います。

秋山

タイトル Re^5: 北はどこへ行くのか・・・・・・
記事No 434
投稿日 : 2003/05/02(Fri) 23:44
投稿者 こをろぎ
>そうしたくても、もう外国の援助なしでは国が持たない、ということなの
>かもしれませんがだったらもうちょとかわいらしい態度がとれないの
>でしょうか?。

そもそも独裁国家の思考は、
我々とは違うものをベースにしているということでしょう。
あのような特殊な環境下では支配者ほど見えてないものもあるかと思います。

大ざっぱに言ってしえば、
組織の行く末は共存共栄か破滅かどちらかしかないわけです。
自分に優しくできない人間は、
本質的には他人に優しくすることはできません。

グレイゾーンもありますが、時代的な制約を受けます。
現代において北朝鮮の「優しくない」レベルは、
人類の感覚からすると「もういいや」の範疇に入ってしまったのだと思います。

と同時に、個人的には、北朝鮮のああした態度は、
人類が内包する問題の世界に向けての提示にも見えます。

いずれ誰もが大量殺戮兵器を簡単に持ち歩ける時代になります。
北朝鮮ほど露骨でないにせよ
自分にも他人にも優しくできない人間であふれているこの世界は
小さくない危機を迎える可能性があります。

9.11もそうですが、
いまは独裁国家やテロリストの協力を得ながら(^^)
予行演習をしているところとも言えます。