タイトル 朝鮮人民軍の士気
記事No 417
投稿日 : 2003/04/24(Thu) 16:29
投稿者 秋山大治郎
バグダッドがあっけなく陥落してしまって思うのですが、今後起こりうる米国の北朝鮮軍事介入において人民軍はどれくらい戦うことができるのでしょうか?
たしかに、イラクの場合、一部のスンニー派アラブ人だけを擁護する独裁政党とそのリーダーがほかの民族や宗教を圧殺していた、という国家体制であり、イラクという国そのものも英国が勝手にひいたラインによるもの
で民族国家とはいえません。
さらに多くの現役兵士が湾岸戦争のぼろ負けを経験しておりそういった意味で士気が上がるわけない、とは思っていましたがああも簡単に首都を明渡すというのは意外以外のなにものでもありませんでした。
制空権が開戦初日から米英軍の手中にあった、というのも大きな要因では
ありましょうがこの図式と対比して北朝鮮はどうなのでしょうか?
よくもし第二次朝鮮戦争となれば米軍が勝利するにしてもそれにいたる
には莫大な犠牲が・・・・といわれますが効果的に対空兵器、航空兵器を
潰され、圧倒的制空権のもと地上戦に入った場合、朝鮮人民軍はどれくらいの抵抗を示すのでしょうか?
たしかに朝鮮は民族国家でありロシア中国といった大国と陸続き、という地勢的な要因もあります。
また砂嵐だけが問題な砂漠と異なり、ゲリラ戦を容易にする山河もあります。
しかし、家族を食べさせてくれない国、のために戦うことに疑問をもつ兵士もいると思います。
全部とはいえなくても投降や寝返り、またそれを機会に起こるクーデター
なども無いとはいえないのではないでしょうか?

どなたか興味をお持ちの方のご意見を伺いたいと思います。

タイトル Re: 朝鮮人民軍の士気
記事No 422
投稿日 : 2003/04/25(Fri) 17:51
投稿者 北関東の男性
> バグダッドがあっけなく陥落してしまって思うのですが、今後起こりうる米国の北朝鮮軍事介入において人民軍はどれくらい戦うことができるのでしょうか?
> どなたか興味をお持ちの方のご意見を伺いたいと思います。

聞くところによれば、北朝鮮内部は深刻な経済危機、食糧危機に見舞われ、幾度となくクーデター計画や金正日暗殺計画が繰り返されては事前につぶされています。軍の亡命、反乱計画も繰り返されているようです。
だから、もし北朝鮮の制空権や制海権が米英軍の手中に落ちたとすると、
なおも忠誠が厚いのは人民軍上層部、チョン=ミョンロクなどくらいだと思います。よって、人民軍下級兵士はほとんど投降するのではないでしょうか?管理人さま、どうでしょうか?

参考文献
東京法令出版「新版 政治・経済資料」
カン・チョルファン著 
「さらば  収容所国家北朝鮮」

タイトル Re^2: 朝鮮人民軍の士気
記事No 423
投稿日 : 2003/04/25(Fri) 19:43
投稿者 ウリマル
>
> 聞くところによれば、北朝鮮内部は深刻な経済危機、食糧危機に見舞われ、幾度となくクーデター計画や金正日暗殺計画が繰り返されては事前につぶされています。軍の亡命、反乱計画も繰り返されているようです。

> なおも忠誠が厚いのは人民軍上層部、チョン=ミョンロクなどくらいだと思います。よって、人民軍下級兵士はほとんど投降するのではないでしょうか?

こうした表に出てくる情報が北朝鮮に敵対する国々のプロパガンダであるかもしれませんよね。それは否定できません。
はっきり言って分かりません。

タイトル Re^2: 朝鮮人民軍の士気
記事No 425
投稿日 : 2003/04/27(Sun) 02:06
投稿者 主宰者   <dprk@ni-chika.pobox.ne.jp>
参照先 http://ni-chika.pobox.ne.jp/dprk/
> もし北朝鮮の制空権や制海権が米英軍の手中に落ちたとすると、なおも忠誠が厚いのは人民軍上層部、チョン=ミョンロクなどくらいだと思います。よって、人民軍下級兵士はほとんど投降するのではないでしょうか?管理人さま、どうでしょうか?

どこまでもシミュレーションの域を出ませんし、ましてや“忠誠”云々の抽象的な問題が絡んだ話なら、「やってみなければわからない」としか言いようがありません。
但し、イラクの事象を単純に共和国へあてはめるような考察は、膺懲・報復論者の願望でしかないと認識します。
貴殿はNo.378で「朝鮮半島は昔、日本の植民地でしたから、戦前日本の政治体系、政治思想に影響された」と述べておられますが、では大東亜戦争末期、我が国が制空権も制海権も奪われ、それでもなお戦い続けた事実をどうお考えで?

タイトル Re^3: 朝鮮人民軍の士気
記事No 426
投稿日 : 2003/04/28(Mon) 09:24
投稿者 秋山大治郎
> どこまでもシミュレーションの域を出ませんし、ましてや“忠誠”云々の抽象的な問題が絡んだ話なら、「やってみなければわからない」としか言いようがありません。
> 但し、イラクの事象を単純に共和国へあてはめるような考察は、膺懲・報復論者の願望でしかないと認識します。
> 貴殿はNo.378で「朝鮮半島は昔、日本の植民地でしたから、戦前日本の政治体系、政治思想に影響された」と述べておられますが、では大東亜戦争末期、我が国が制空権も制海権も奪われ、それでもなお戦い続けた事実をどうお考えで?

私的な疑問に対して様々なご賢察をいただきありがとうございます。
私的には実際問題として経済的背景、合衆国国内世論など考えますにイラク戦争的な国家占領による国体改造的な作戦を本当にアメリカがやるのか、というのはあまり現実味がないような気もします。
ただ、どうでしょう、わが国の幕末の歴史の展開などに照らし合わせてみて、250年にわたって百姓から重税を絞り、大名には参勤交代という人質政策を強要し事実上軍事的恐怖で国家を統制していた徳川幕府でしたが、ペリー率いる黒船四隻を軍事的にも対抗でしず、さらに外交的にも対応できず、京都の朝廷に善後策を御伺いする、という醜態をされしてしまったがゆえ、”なんだ実際弱いじゃないか!”という認識をもたれてしまいわずかその後数年で滅びてしまいました。
まだあくまでも仮定の話にすぎませんが、今回の核保有宣言はそういった意味で北朝鮮の延命のためには非常にまずかった、と思います。
イラク戦争の文法にのっとるならもう十分にアメリカは北朝鮮に開戦する
口実を持ってしまった、といえると思います。
核とミサイル関連施設への航空作戦だけ、というなら遂行は容易に思えます。
またゲリラや地勢を生かした地上戦、という分野を除けば北朝鮮とアメリカの戦力差は歴然としています。
圧倒的な米軍、手も足も出ずに敗れる人民軍、百戦百勝の将軍様の権威が
地に落ちたとき、北朝鮮の国体はどうなるのか?という点に非常に興味が
持たれます。

タイトル Re^3: 朝鮮人民軍の士気
記事No 429
投稿日 : 2003/04/28(Mon) 10:33
投稿者 秋山大治郎
> どこまでもシミュレーションの域を出ませんし、ましてや“忠誠”云々の抽象的な問題が絡んだ話なら、「やってみなければわからない」としか言いようがありません。

私もまったくそのように思います。
あえて愚考してみますに、あの太平洋戦争において、開戦〜戦争中日本を支配していたムードというのはハルノートに集約されるアメリカの理不尽
に対する反撃、+大東亜共栄圏の建設、というものだったと思います。
まあもちろん実際と理念の違いに疑問をもたれた方も多かったとは思いますが敗戦、占領にいたるまで自分らを悪とまではぜんぜん考えてなかったのではないでしょうか?
北朝鮮の立場にたって考えれば、主体国家建設を卑劣に圧殺しようとする
アメリカ帝国主義との戦い、となると思いますし表層的に見ればそれは朝鮮人民にとって挺身するに値する価値ある戦い、ということになると思います。
ただし、現在の北朝鮮にはもうひとつのファクターが存在します。
国民を成分という先天的な要素で差別し統制している体制、人間の根本的自由への欲求を圧殺する体制・・・・これを実際問題として北の人民が
どう受け止めているのか、という点です。
はっきりとそれらが見えない以上、想像の域を出られない、と思いますが
上記上の方が強ければ大変な惨事の連続となるでしょうし、下が強ければ
独裁国家の解放になるでしょう。
イラクに関してはアメリカの意図的報道は確実にあるとは思いつつも
実際の戦争の推移に照らして下のほうがうやはり強かった、といえるのではないでしょうか。

> 但し、イラクの事象を単純に共和国へあてはめるような考察は、膺懲・報復論者の願望でしかないと認識します。

イラクと北朝鮮では国家のシステムの歴史と深さでレベルが違うと思います。
ただ北朝鮮にしても、そういう忠誠が試される機会というのはできれば
持ちたくないものでしょうね。

タイトル Re: 朝鮮人民軍の士気
記事No 424
投稿日 : 2003/04/25(Fri) 23:42
投稿者 kiss★
イラクと同様に武器は旧式のものがメインですから、抜群の火力を
誇る米帝の武器が圧勝してしまうわけですからいざ戦うまでは士気があったとしても交戦中に米軍に圧倒され勝てないと察知したイラク軍と同様多くの兵士が逃亡、投降するのではないでしょうか。
でも朝鮮人民軍(でしたっけ?)は100万人も居るのでイラクよりはかなりてこずりますよね。
それにイラクと違って北朝鮮は山岳地帯が多いですから
結構北朝鮮側にも有利な点はあるのではないでしょうか。

タイトル Re^2: 朝鮮人民軍の士気
記事No 432
投稿日 : 2003/05/01(Thu) 17:27
投稿者 こをろぎ
>イラクと同様に武器は旧式のものがメインですから、抜群の火力を
>誇る米帝の武器が圧勝してしまうわけですからいざ戦うまでは士気があったとしても
>交戦中に米軍に圧倒され勝てないと察知したイラク軍と同様多くの兵士が逃亡、
>投降するのではないでしょうか。

あと、食糧をはじめ各種の物資を無償で与えて
ふつうに人間的に接すれば(^^)
ゲリラ戦をズルズルみたいなことにもならずに
わりと簡単に目が覚めるのではないでしょうか。

現体制は恐怖と猜疑心しか与えてこなかったから、
もともと深い意味での愛国心が根付いている人など
ほとんどいないでしょうし。