タイトル |
: Re: 帰国者のスパイ容疑について |
記事No |
: 239 |
投稿日 |
: 2003/02/11(Tue) 12:46 |
投稿者 |
: 祖父は警官 |
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北朝鮮当局はスパイ容疑をかけて一体なんのメリットがあったのでしょうか?ご存知の方、教えて下さい。
推測でしかないのですが、メリットは国家的利益というより、政権勢力の政権維持のために短期中期的にあったかも、とおもいます。たとえば元在日朝鮮人は、日本において民主主義を当然の前提として、権利を主張し、運動を組織し、(そしていいにくいのですが、「在日」という特別な立場で政権との距離を測っていたのもあるかもしれません)日本的な感覚をそれと知らずに満身に帯びていたのではないかと。これが浸透しますと、北朝鮮の政権にとっては(党利党略的には)つごうが悪い。
それと、所謂スターリニズムを克服できなかった。1930年代のソ連で行われた大粛清、戦後、華僑の実家を迫害した中国の政策、ポルポト派に至っては「小学校卒」「眼鏡をかけている」ということも殺害対象にされたとか。
そして、いくら政府が迫害したとしても、そこから抵抗したり、被迫害者を匿うような風土があれば、もっとマシなのでしょうが、1)粗野な北朝鮮の住民の中には、帰国在日の”日本風”が、敵として映ったということもあるのかも知れません。それは、2)大半は北朝鮮政府のプロパガンダでありましょうが、3)あとの半分はやはり日本の植民地経営が「五族協和の大東亜共栄圏」という姿にはほど遠かったことにも原因があるかもしれません。
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