タイトル 北朝鮮本フェア
記事No 35
投稿日 : 2002/11/29(Fri) 23:59
投稿者 いり子
私が北朝鮮に注目したのは、つい最近、拉致被害者の5人が帰国されてからのことです。
帰国されてすぐに、本屋さんに北朝鮮についての本を探しに行ったら3種類ぐらいしかありませんでした。
とりあえず、読みやすそうなほうの1冊を購入し、他所でまたゴシップ本1冊を購入しました。
其の時に感じたのは、北朝鮮に関しての本は品揃えが少ないということです。
(色々選択出来るほどではありません。有ったのを買うという感じ)
まあ、観光に行きたくなるような国でもないし、普通に生活していたら
興味が沸く事は無いでしょうから、ニーズが無いのかなァとは思いますが。

ところがところが、先日また本屋に行きましたら、今度は「北朝鮮コーナー」が出来ておりました。
軍事政治関係がほとんど、拉致問題が3,4冊、ゴシップ、庶民の生活などが少し。
全部で25種類置いてありました。(とても小さい規模の本屋さんです)
殆どの物が1種類1冊しか置いてありませんでしたが、それは売れたのか??仕入れてないのか??

あなたのお近くの本屋さんではそんな現象が起きていますか??
(こんな本読んだ、とかありましたら、参考までに感想お聞かせ願えますか?)

タイトル Re: 北朝鮮本フェア
記事No 36
投稿日 : 2002/11/30(Sat) 00:11
投稿者 主宰者   <dprk@ni-chika.pobox.ne.jp>
参照先 http://ni-chika.pobox.ne.jp/dprk/
> とりあえず、読みやすそうなほうの1冊を購入し、他所でまたゴシップ本1冊を購入しました。

せっかくですから、題名などご紹介頂ければうれしいです。
私の印象としては、日朝首脳会談以降、これだけ共和国に耳目に集まっているというのに、関連出版(売らんかな主義のキワモノを含め)は思ったほど少ない気がします。ですから、

> 其の時に感じたのは、北朝鮮に関しての本は品揃えが少ないということです。

というご指摘は同感です。ただ、昔に比べると随分増えましたよ〜。1980年代だと、研究書を除けば「凍土の共和国」等のわずかな告発本や金賢姫関連、他には「謎の北朝鮮」など、大規模な書店でも数えるぐらいしか置いていませんでしたから……。

> あなたのお近くの本屋さんではそんな現象が起きていますか??
> (こんな本読んだ、とかありましたら、参考までに感想お聞かせ願えますか?)

雑誌ですが、私は「SAPIO」を立ち読みしたぐらいです(^o^)他に、扶桑社の出しているやつ(「SPA」の増刊?)も……。
まあ、どちらも暇つぶし程度の内容ですが。

タイトル Re^2: 北朝鮮本フェア
記事No 37
投稿日 : 2002/11/30(Sat) 09:42
投稿者 祖父は警官
とりあえず、ここ↓
http://www.asiavoice.net/nkorea/books.html
は網羅的になっていると思います。

タイトル Re^3: 北朝鮮本フェア
記事No 38
投稿日 : 2002/12/01(Sun) 03:59
投稿者 いり子
>せっかくですから、題名などご紹介頂ければうれしいです

そうですね、自分の読んだのをかかなくては(^^;

1番最初にノルベルト・フォラツェン『北朝鮮を知りすぎた医者』(草思社)
をよみました。実際の生活の様子を知りたかったので。とても読みやすい本でした。
次に李韓永『金正日が愛した女たち』(徳間書店)。
そして萩原遼『北朝鮮に消えた友と私の物語』(文春文庫)と
金完ソプ(字が?)『親日派のための弁明』(草想社)を半分よんだところ。
今日手に入れたけど、まだ未読なのが宮崎俊輔『北朝鮮大脱出・地獄からの生還』(新潮OH!文庫)と
『ハリーポッター炎のゴブレット』(は、関係ないですね(^^;)。

他にも軍事&政治&戦略の本があったのですが、元々そっちの方面の
知識が無いので読んでも理解できるかどうか・・・??

古参の北朝鮮ウオッチマニアの方はもう既に網羅されていると思いますが
私はほんの最近読み始めたので、実際に読まれた方の生の感想を聞いてみたくて
先の質問を上げてみました。
たぶん、素人の私が読んだのとまた違った見方をされているのではと思ったので。
(と、いうと先に自分の感想かかないと駄目ですね(^^;)

今のところ、日本が統治していた時代のこともさらっと流れを知りたいので
そのあたりも詳しい本を読みたいのですが、これまた概略もわからないので
どこをさがしたらいいかも見当がつきません。
まんがで見る日本史「日帝時代」なんてのがあればいいのですが・・・。
まだ、その自体の見方も固まっていないようですから無理なんでしょうね。

> とりあえず、ここ↓
> http://www.asiavoice.net/nkorea/books.html
> は網羅的になっていると思います。

祖父は警官さんURLありがとうございます。
折角ですから、皆さんのもちょっと砕けた(下世話というか)感想もきいてみたいですね。
と、いうと掲示板の雰囲気が悪くなるでしょうか・・・。

タイトル Re: 北朝鮮本フェア
記事No 39
投稿日 : 2002/12/01(Sun) 23:47
投稿者 jam
わたしの読んだ本のなかでは
「退屈な迷宮」 関川夏央 著
「平壌ハイ」  石丸元章 著
が面白かったです。
あと「日本植民地探訪」(著者失念)も。
韓国をあつかったものでは「ディープコリア」幻の廃盤解放同盟 著(音楽評論家の湯浅学氏が文章担当)が面白かったです。
「ディープコリア」は評価のわかれる本だと思いますが、わたしはこれで朝鮮半島全体に興味をもつことができました。また90年代初頭に月刊漫画雑誌「ガロ」誌上にて鼎談ノースディープコリアの企画がありました。

タイトル Re: 北朝鮮本フェア
記事No 40
投稿日 : 2002/12/02(Mon) 17:05
投稿者 党委員長
いり子さんこんばんは。
私の読んだ本で印象深いの
「凍土の共和国」、「暗遇の共和国」、「どん底の共和国」それと
「38度線突破!」です。都会に居たときは、見かけるたびに買っていました。ここも田舎なので、あれも、これもと買いたいのを見かけることは稀です。通販も利用しましたが、目でみて確かめてから買うモンですね。
何度題名にだまされた事か。

タイトル Re^2: 北朝鮮本フェア
記事No 47
投稿日 : 2002/12/04(Wed) 00:50
投稿者 いり子
党委員長さんこんばんは。

> 「凍土の共和国」「暗遇の共和国」「どん底の共和国」 「38度線突破!」

恐いタイトルばっかりですね(^^;脱北体験談みたいなものでしょうか?

> 何度題名にだまされた事か。

本屋さんに最近沢山の北朝鮮本が並んでますが、どれも怖いような勇ましいようなタイトルで
たしかに、タイトルや目次程度では判断がつきかねますね。
情報ありがとうございました。

タイトル Re^3: 北朝鮮本フェア
記事No 85
投稿日 : 2002/12/26(Thu) 00:05
投稿者 なんの
やっぱりいちばんは、テリー伊藤の「お笑い北朝鮮でしょう」
後半には、朝鮮本のガイドもついています。
その次は、亜紀書房の共和国3部作などがよろしいのではないでしょうか
これは「脱北者」の本ではなく、総連の方が、北に行った後、北鮮に失望し「民団」の新聞に書いたことをまとめた本です。
一人は、祖国訪問について、もう一人は「元山」の農業大学に技術援助にいったことが書いてあります。
3部作の内、2冊は後者の人が書いています。
「ピョンヤンハイ」は、まず「ぶぶか」なんぞという。雑誌を読んでみてからの方が、よいでしょう。
関川氏の本は、難しいですが。前半は、面白く読めます。

タイトル Re^2: 北朝鮮本フェア
記事No 46
投稿日 : 2002/12/04(Wed) 00:46
投稿者 いり子
jamさんご紹介ありがとうございます(^^)
> 「退屈な迷宮」 関川夏央 著
> 「平壌ハイ」  石丸元章 著

平壌ハイは何処かで「面白い」と聞いたことがあります。是非読んでみたいと思います。
(どちらも近所の本屋さんには置いてなかったので、オンライン注文ですね)

> あと「日本植民地探訪」(著者失念)も。
> 韓国をあつかったものでは「ディープコリア」幻の廃盤解放同盟 著(音楽評論家の湯浅学氏が文章担当)が面白かったです。
> 「ディープコリア」は評価のわかれる本だと思いますが、わたしはこれで朝鮮半島全体に興味をもつことができました。

私は植民地時代のことも知りたいと思っていますので、この本が助けになってくれそうですね。(見つかるかな??)
ありがとうございます。

タイトル Re^3: 北朝鮮本フェア
記事No 53
投稿日 : 2002/12/05(Thu) 01:19
投稿者 jam
「日本植民地探訪」は 大江志乃夫 著(新潮選書)でした。
この本は朝鮮半島だけではなく、南洋諸島、樺太、台湾、関東州(満州)等、日本のかつての植民地のほとんどを、旅行しながら過去を述懐するという手法で構成されています。

「平壌ハイ」は他のいろんな訪朝記を読んだ後で、読まれたほうがいいと思います(老婆心ですが)。

あと「退屈な迷宮」(イチオシ!)のなかでも触れられていますが、
「20歳のバイブル 北朝鮮での200日」高野生 著(情報センター出版局 刊)を読むのも一興でしょう(入手困難だと思われるが、古本屋の百円均一コーナーとかにひょっこりあるかも)。
この人は15年ほど前、20歳の時に毛沢東思想と全共闘について学ぶため、よど号犯とコンタクトをとり、自らの意思で裏ルートと思われる方法で訪朝するんですが、北ではずっと招待所で生活します。
いま拉致問題がらみで、招待所とか思想教育について興味もあろうかと思います。それでこの本を紹介したんですが、‘おすすめ’にしない訳は「退屈な迷宮」から引用したいと思います。

著者はその年齢としては非常に子供っぽい。ただ不勉強といたずらないらだちが感じられるだけである。(中略)学校へ行っても青年たちは悲惨であるが、行かなくてもやはり悲惨である、という現代日本の状況をはからずも体現している。(中略)二百日も北朝鮮にいたのにこの程度の報告しかできないとはもうほとんど悲劇と呼ぶべきだが、(別項)この本の読後感はとくにない。しいていえば「子供っぽい」か。ただ八〇年代における「満たされない青年」の感覚と日本語を研究する資料としてはなにがしかの意味がある。(後略)

前回投稿の「ノースディープコリア」は「ディープノースコリア」の誤りでした。まぁわざわざ訂正するほどのものでもないのですが。
それでは失礼します。

タイトル Re: 北朝鮮本フェア
記事No 43
投稿日 : 2002/12/03(Tue) 08:19
投稿者 ピョートル
私は、主に亡命者の書いた本、あるいは、共産党をやめた人の書いた本ばかり読んでましたね。「祖国を棄てた女」とか、「帰国船 北朝鮮、凍土への旅立ち」とか。旧ソ連の歴史を調べる場合でも、そうですが、共産国の政府関係者が述べていることは、あてにならないし、外国人が書いてる本も、どこまで信用できるかわからない・・・。(外国人の中にも、共産党べったりの人は多いですからね・・・。)ああいう国の本当の姿を知ろうと思えば、内部事情を知ってる人の証言を集めるしかありませんからね。

タイトル Re^2: 北朝鮮本フェア
記事No 48
投稿日 : 2002/12/04(Wed) 00:56
投稿者 いり子
ピョートルさんこんばんは。

> 旧ソ連の歴史を調べる場合でも、そうですが、共産国の政府関係者が述べていることは、あてにならないし、
> 外国人が書いてる本も、どこまで信用できるかわからない・・・。
>(外国人の中にも、共産党べったりの人は多いですからね・・・。)
> ああいう国の本当の姿を知ろうと思えば、内部事情を知ってる人の証言を集めるしかありませんからね。

私はなるだけ庶民感覚といいますか(庶民といっても階級によって感覚も違うのでしょうが)
率直な感想がかかれている本が読みたいと思います。

みなさんの本に対する気持ちをうかがって、自分の読みたいものがなんなのか
だんだんまとまって来ました。ありがとうございます。