ジェットコースターから身を乗り出し運行を止めたり、ボートをわざと転覆させて謝罪を求めたり――。神戸大学文学部2年の男子学生(19)らがUSJでの迷惑行為をブログなどで自慢し、ネット上で騒ぎになっている。神戸大では、事実関係を認めて、今後処分を検討すると言っている。
この男子学生は、大阪市内の人気テーマパークのUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)が好きで、高校時代から仲間と上半身裸でジェットコースターに乗るなど騒いでいたらしい。
本人のブログを見ると、身を乗り出すなどの行為は度々していたようで、神戸大入学後の2012年7月2日には、ウォータースライダーに乗ったときのことを書き込んだ。
学生は2人乗りボートでスタート直後から、仲間と水を掛け合った。最後のカーブで、学生が右に体重をかけるとボートがひっくり返り、2人とも私服がずぶ濡れに。すると、USJの係員が慌て出し、「お怪我はないですか」「誠に申し訳ございません」と声をかけてきた。騒ぎでアトラクションは一時運休になった。
ところが、仲間が「お詫びのアトラクション券とかないんすか」と言い出した。そして、自ら迷惑行為をしたのに、ジェットコースターに並ばずに乗せてもらったというのだ。
また、10月16日には、草むらに潜んでいきなり飛び出し、女性らをびっくりさせた結果、係員から「驚いてケガをした人もいる」と注意を受けたことも明かした。ほかの大学の学生とも一緒に悪ふざけをしていたようで、アトラクションから飛び降りて、また飛び乗ったことを「偉業」などとブログではやし立てた。そこでも、運行休止する騒ぎになっていた。
学生らは、マークしている係員が度々注意し、親に報告して誓約書を書かせ、さらに、退園を勧告しても、迷惑行為を止めなかったようだ。
ネット上で、騒ぎが広がったのは、この男子学生が、後ろ向き走行をするUSJの新ジェットコースターでのトラブルを2013年3月21日にツイッターで明かしてかららしい。
ツイートなどによると、安全バーを故意に規定位置まで下げず、走行中に上半身を横に乗り出して、柱に手をぶつけ、手首の骨を折る大ケガを負った。それにもかかわらず、学生がレントゲン写真までツイッターにアップする悪ノリぶりだった。このアトラクションは、400~500分待ちができるほど人気だったというが、その後は終日運休となり、ネット上では、「もう最低!!」などと学生らを非難する声が次々に上がった。
その後は、男子学生のプロフィールが次々に暴かれ、過去に未成年で喫煙や飲酒をしていた疑いも指摘されるようになっている。
神戸大人文学研究科の教務係は、取材に対し、迷惑行為をした文学部2年の男子学生がいる事実関係は認めた。本人を事情聴取して、ある程度のことは分かったとしたものの、「未成年ですし、個人情報でもありますので、それ以上のことは話せません」とした。
ほかに迷惑行為をした学生などがいるかはコメントすることではないとしたが、男子学生については、飲酒、喫煙のことなども含め、教授会で処分を検討するとしている。
迷惑行為について、USJの広報室では、「ネット上で書き込みがあったことや、それが実際にあったかなかったかなどは、こちらで把握しています。しかし、ゲストとのやり取りについては、当事者以外の方にはお話しすることではないと考えています」と言う。
犯罪事実があれば警察に通報するものの、迷惑行為があればすぐにそうすることではないという。とはいえ、「厳しく対処しないといけない問題だと思います」とした。「非常識なことはまったくないとは言えませんが、めったにないことです」とも言っている。
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