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7月13日|時事ニュース
筋弛緩剤:15人分致死量を紛失 大阪・北野病院

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大阪市北区の北野病院は13日、薬事法で毒薬に指定されている麻酔用筋弛緩(しかん)剤「エスラックス」5本(計250ミリグラム)を紛失したと発表した。成人15人分の致死量に相当するが、現在も見つかっておらず、病院は紛失を把握した今月7日朝以降も公表していなかった。筋弛緩剤は施錠管理が義務づけられているが、院内の保管庫は無施錠だったという。大阪府警は、ずさんな管理が常態化していたとみて、薬事法違反容疑で捜査を始めた。

 病院によると、筋弛緩剤は手術部内の2カ所の保管庫で計60本を常備。手術で使用された分を、看護師が翌朝に補充する決まりとなっていた。

 麻酔科部長が今月4日夜の巡回で不足がないことを確認したが、5、6日に巡回した同科の当直医は全体数の確認を怠った。部長が7日朝に全体数を確認した際、紛失に気付いた。病院には、全体数の管理状況を記載する帳簿などがなかったという。

 病院は、手術部内に病院関係者以外が出入りできない点などを理由に誤廃棄した可能性が高いと判断、紛失を公表しておらず、「盗難の可能性は低く、内部調査を優先させた」と釈明した。

一方、大阪市保健所は10日、病院を立ち入り調査し、当時の状況などを聞き取りした。無施錠の常態化や冷蔵保存が必要な筋弛緩剤の一部が常温で保管されていたことなどが判明し、保健所は近く病院を文書指導する。

 藤井信吾院長は「管理に問題があったことは明らか。一層の安全管理に努めたい」とのコメントを出した。【三上健太郎、服部陽、原田啓之】

 北野病院は病床数707床の総合病院。大阪府のがん診療拠点病院や地域周産期母子医療センターなどに指定されている。


私が大学で習った時は、パンクロニウム(ミオブロック)とベクロニウム(マスキュラックス)しか無かったですがね。この薬は「ロクロニウム」。時代は変わるもんです。脱分極性筋弛緩薬と非脱分極性筋弛緩薬、薬理を勉強している方々はよくお勉強するように。

そんなことはどーでもよく、筋弛緩剤の保管は私が過去に勤務した病院はすべて「麻薬と同じ扱い」の保管状況でした。すごいところだと、筋弛緩剤と麻薬に関しては、看護師が取りに行くことは禁止で、医師自身が薬局まで行って払い出して保管庫に入れるというところも。

ハンコはあらかじめ薬局に登録してあり、薬局に登録してあるハンコが一致しないと払い出してくれないという徹底的なものでしたが、それが普通なんじゃないのかな。

さて、このエスラックス。NICUで使う事も多く、あとは挿管時の短期間に使ったりですかね。結構使い勝手の良い薬のようですが、筋弛緩剤を普通に使いますと「呼吸が出来なくなって死ぬ」ので、怖い薬です。くすり、を反対から読むと、りすく、になる。

大昔、麻酔科の医師が全身麻酔薬をネコババして、当直室でこっそりと「自分で自分に打って」、翌朝死んでいた事件ってありましたっけ。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q137098908

麻酔科の先生方は朝昼晩構わず非常に良く働いてくれる先生方ですし、私には到底マネが出来ません。ただ、今回の事件の持ち出した人が誰かはわかりませんが、筋弛緩剤の医療以外の使い道なんて「拷問か殺人」しかありませんからねえ。闇から闇へ流すと、高く売れるみたいですが、当然ながら犯罪行為です。

早く事件が解決しますように。
関連商品:筋弛緩剤:15人分致死量を紛失 大阪・北野病院(毎日新聞)
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7月13日|時事ニュース
498万円は偽モノ 23歳無職男 警察に自首も勘違い

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愛知県弥富市の信用金庫で2万円が奪われた強盗事件で、愛知県警蟹江署は12日、強盗の疑いで住所不定、無職の男(23)を逮捕した。

 逮捕容疑は12日午前10時40分ごろ、弥富市間崎の桑名信用金庫弥富南支店で、客の男性に刃物を突き付けた上で、男性職員に「金を出せ」などと脅し、職員が差し出した2万円を奪った疑い。

 職員が渡したのは防犯用の500万円分の札束。一番上と下の一万円札だけが真札で、498枚は本物ではなかった。

 蟹江署によると、男は12日午後8時15分ごろ、三重県警桑名署に自首。弥富市は三重県桑名市と接しており、桑名署が捜査していると勘違いしたという。


産経新聞では実名が載ってますけどね。桑名信用金庫、地元では「くわしん」といいますが、まあそんなのはどうでもいいでしょう。しかし落胆したんでしょうねえ。たった2万円の為に強盗をしたんですから。

桑名信用金庫といっても名古屋市内に支店はありますし、愛知県内の支店に強盗に入って、桑名署に自首するというのは、単純なのか、律儀なのか。管轄外の事件の犯人が自首してきた場合は、一応、保護はしますが、逮捕するのは担当警察署の係員のする仕事。

わざわざ桑名署まで、蟹江署員が行ってそこで逮捕しなくちゃいけないんですね。面倒くさい。まあ、管轄外の警察が逮捕することも出来なくはないんですが、代理捜査の手続きを取ったりしなくてはならないので、遙かにそっちの方が面倒くさい。

金額の大小はともかく、強盗には間違いないので、しっかりと「きついお仕置き」を受けて下さい。自首したのは、少しだけ、ホンの少しだけ、ほめてやる。
関連商品:498万円は偽モノ 23歳無職男 警察に自首も勘違い(スポニチ)
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7月11日|時事ニュース
【中2いじめ自殺】市役所と中学校を家宅捜索 滋賀県警が暴行容疑で

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大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が自殺した問題で、滋賀県警は11日、生活安全部に20人体制の専従捜査班を設置し、同日夜、同級生3人が男子生徒に暴力行為をしたとして、暴行容疑で市役所と中学校を家宅捜索、関係資料を押収した。男子生徒の死亡から9カ月が経過しているが、男子生徒が受けたとされる暴力やいじめについて犯罪性の有無や、自殺との関連を調べる。

 男子生徒の自殺後、父親(47)が滋賀県警大津署に被害届を3回提出しようとしたが、同署は「犯罪事実の認定が困難」として不受理。同署の福永正行副署長は「今後も事実関係を明らかにするよう努める」とコメントしていた。

 男子生徒へのいじめをめぐっては、学校が全校生徒を対象にアンケートを実施したが、市教委が事実認定したのは「成績カードを破る」「死んだハチを食べさせられそうになった」など。「金品の要求」「万引の強要」などは目撃者がいないとして事実として認められていなかった。

 県警は、学校関係者やいじめをしたとされる同級生3人や、いじめ行為を目撃した生徒らから事情を聴き、裏付け捜査を行う。

 捜査班には、昨年11月、同県高島市の市立中学校で生徒を全裸にし、写真撮影するなどしたとして、暴力行為法違反と強要の疑いで同級生3人が逮捕された事件を担当した捜査員4人が含まれている。


今回ほど異例だらけのことはないですが、教育委員会という「アカ」に捜査が入ることは良しとしましょう。というよりも現代において、教育委員会という無用の長物があることが日本人の恥。

高校時代、教育委員会に20年間ほどいて、「現場研修の一環」として数年ほど現場にいた先生から「化学」という教科を習いましたが、自分がアホなのかどうかはわかりませんが、ちっともわからなかった。ただ、同時に修得した物理は非常に成績が優秀だったので、一概に自分がアホでもなかった気もしますけど。

「モルってなんですか?」のレベルでしたから。物理でも、特に熱力学ではモルの計算をするのですが、物理の先生からモルやアボガドロ関係を習ったというお粗末さ。物理が出来まくったおかげで、その流れで化学もまあまあ出来る程度にはなりましたが、化学の苦手意識は消えなかったですね。薬学部や医学部にいたくせに化学が余り得意ではないというのもなんだかな。

さてこの事件。

滋賀県警がどこまで本気を出すかにかかっているでしょう。県警本部が動いたと言うことは、その上級である警察庁が動いたと言うこと。本部長のメンツがかかっているようになりますので、本部長がまだまだ上を目指したいのなら、どんなことをしても事件を解明しなくては、昇進の道が事実上閉ざされます。

警察官、特にキャリア組は警察官でもあり官僚でもあります。官僚は自分の出世の為ならなんでもしますからね。今回これだけ世論が動いたのなら、警察としても動きやすい。いずれ何らかの形で解明されるんじゃないのかな。「エラー」だとしても、加害者とされる少年達の実名が報道されてしまったわけですし。

今後、「生まれてこなかった方が良かった」と思えるほどのきつい世間の仕打ちが待っているでしょうが、一生懸命頑張って、立派に地獄とも言える社会を生き抜いて欲しいですね。世間はそんなに甘いモンじゃないってことをこの少年らが知るのはいつの日でしょうか。
関連商品:【中2いじめ自殺】市役所と中学校を家宅捜索 滋賀県警が暴行容疑で(産経新聞)
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7月11日|時事ニュース
1級建築士免許を偽造 大阪などで3件、国が全国調査へ

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1級建築士の免許証を偽造し、建築士として勤務していたケースが少なくとも3件見つかり、国土交通省は「ニセ建築士」がほかにもいる可能性があると見て、全国約11万カ所の建築士事務所の調査に乗り出す。神奈川県でも、施設改修工事の設計に関わった1級建築士の名前が国に登録されておらず、書類も偽造されていたことが朝日新聞の調べで分かった。

 神奈川県茅ケ崎市の障害者向け施設改修工事では、偽造された申請書類で約1500万円の補助金が国から支給された。申請時に提出された工事の図面を同県が調べたところ、1級建築士とされる人物の名前は国に登録されておらず、事務所の登録番号も虚偽だった。改修後の施設を東京都内の住宅性能評価機関が調べたところ、手抜き工事で大幅に耐震性が低下したことがわかった。

 国交省の調査で判明した3件は、新潟県内の大手住宅メーカーと大阪府内の設計事務所に所属する2人と、三重県内の個人事務所を経営する1人の計3人。新潟では建築主に契約内容などの重要事項の説明を担当。大阪では設計や工事監理の補助業務、三重では建物の設計などを担当していた。3人が建設に関わった建物は確認されていない。


医師免許には「医籍番号」とゆーのがありまして、免許の偽造は出来ても、登録番号の偽造までは出来ませんので、どこかでばれる仕組みになっています。といっても、処方箋やら公的な書類やら診断書にも免許の番号まで書く欄はないので自分の医籍番号を忘れている人が多いんじゃないのかな。

私は幸い、非常の語呂の良い番号でしたので普通に覚えてます。麻薬免許の申請に確か使ったような気がしますが。

建築士に関しては、建築士の名義貸し、なんてのもありますね。医者も昔はあったそうなんですが、今そんなことをやってばれた場合、お仕置きどころか「巨額な罰金」が科されますので、病院が倒産します。よってそんなことをやっている病院なんてないんじゃないのかな。少なくとも私が医者になった頃には「昔は医者も名義貸しが出来てね」と言われていたくらいです。

免許というのは「業務独占」と「名称独占」という二種類がありまして、前者が「持っていないと名乗ることもそのお仕事も出来ない」のに対して、後者は「持っていなくてもそのお仕事は出来るが、名乗ることは出来ない」というもの。

建築士は業務独占・名称独占ですので、持っていないとその業務も出来ないし名乗ることも出来ないわけです。それだけ取得要件が厳しいと言うことなんでしょう。建築士免許は見たことはありませんが、多分登録番号が入っているはず。登録番号で見抜く制度を作らないといけないのかもしれませんよ。


 国土交通省はこのほど、偽造した一級建築士免許により建築士になりすまして業務を行っていた事案が3件発覚したと発表した。同省は、所属会社もしくは自治体に対し、該当者を刑事告発する要請を出した。一級建築士の免許偽造が発覚した事例は、今回が初めてだという。

 三重県の個人建築士事務所の代表者、大阪府の大手建築士事務所の社員、新潟県の大手ハウスメーカーグループ会社の社員の3件で偽造が発覚した。正式に存在する一級建築士免許証の登録番号を利用し、氏名と生年月日を自分のものに偽造していた。建築士法では、免許偽造者には1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される。

 再発防止策として同省は、全建築士事務所に対して、所属建築士の免許登録などの有無の確認と確認結果の都道府県への報告を要請。都道府県に対しては、その報告に基づいて建築士名簿と照合するように伝えた。

 なお、一級建築士の有資格者は約34万人に上る。

http://www.jutaku-s.com/news/id/0000017247

なるほど、正式な登録番号を自分のモノにしていたってわけね。

建築士免許でも運転免許でも、国家が発行する文書や免許を偽造するというのは、ある意味、「国家に対する挑戦」と考えて良さそうなので、意外に罪は重くなります。一番大きいのが偽札などの罪。国家反逆罪と同等の扱いになるんでしょうね。

(事実、敵対国の偽札を作って流通させることで政府・国家を混乱に陥らせることも出来ますし)

免許というのは、様々ありますが、資格がないと食べていけない人にとっては(私もですが)死活問題です。
関連商品:1級建築士免許を偽造 大阪などで3件、国が全国調査へ(朝日新聞)
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7月10日|時事ニュース
検察、異例の無罪論告 横領事件公判、証拠に誤り

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配達した郵便物を持ち去ったとして業務上横領罪に問われたアルバイト郵便配達員の男性被告(24)の論告求刑公判が10日、大阪地裁(福島恵子裁判官)で開かれ、検察側は、公判段階で有力証拠としていた宅配ロッカーの利用記録の誤りが判明したとして、無罪を求める論告をした。無罪論告は異例で、ずさんな捜査が批判を呼びそうだ。

 検察側は論告で「被告人が本件犯行を行ったことは証明できず、無罪」と述べ、「33日間にわたって拘束し本当に申し訳ない」と謝罪した。

 福島裁判官は同日午後、無罪を言い渡した。

 起訴状によると、男性は昨年6月、郵便物の車用ルームミラー(約5千円相当)を大阪市内のマンションの宅配ロッカーに届けた際、ミラーを持ち去ったとされる。男性は「宅配ロッカーの扉がうまく閉まらなかった。盗んでいない」と一貫して否認していた。

 公判で検察側は、ロッカーの扉が開かれたのと、物が取り出された記録が全て同じ時刻だとして、同時間帯の防犯カメラ映像で唯一荷物を持っていた男性が犯人と主張。

 しかし、無罪を主張する弁護側は公判で、記録にエラーがあると指摘。裁判所から補充捜査を促され、地検がロッカーのシステム開発者に確認したところ、扉が完全に閉まらないと、時刻の表示が固定される仕組みと判明。他のロッカーの記録との照合などから、ミラーが持ち出されたのは数時間から数日後だった可能性が高いことが分かった。

 大阪府警天王寺署が昨年9月9日、男性を窃盗容疑で逮捕。大阪地検は同月29日、業務上横領罪で起訴した。男性は10月に保釈された。


警察も検察もどっちもサルってことですな。警察は限られた日数以内に送検しないと釈放しなくてはならないので、捜査もかなりいい加減になる可能性がある。とりあえず送検して、後は検察に任せましょう、となる。

検察は独自に捜査権を持っているのですが、警察の捜査をほぼ信用しますし、やむを得ない場合にのみ補充捜査をする程度です、が、今回の捜査ではさぞかし「あ、ちっとやべえ」となったんでしょう。

誰が責任を取るのかと言えば、警察と検察のどっちもでしょうが、今回の一件では警察側も「捜査に問題はなかった」とは、言えないのがつらいですね。捜査担当者の数人の左遷は免れないでしょう。

証拠証拠、といいながらその証拠の根底が崩れたら犯罪自体がウソになる。メンツの回復は、真犯人を捜し出すことなのかな。誤った場合の拘束は損害賠償の対象になりますが、恐ろしく金額が低いのがつらいところです。
関連商品:検察、異例の無罪論告 横領事件公判、証拠に誤り(日本経済新聞)
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7月9日|時事ニュース
ネット上にいじめ「加害者」の名 フジテレビ「黒塗り」が透けて見えた

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滋賀県大津市の市立中学校で2011年10月、男子生徒が自殺した問題を取り上げたフジテレビの情報番組で、放送した資料の中に生徒の氏名など特定個所を黒塗りしてふせた部分の一部が薄かったため、見方によっては判別可能な状態になっていた。

インターネット上では、放映された部分の静止画を加工してさらに黒塗り個所を見えやすくした画像が流出。「加害者生徒」として氏名や住所、親の勤務先まで暴露するサイトも登場するなど、エスカレートしている。

映像を静止させて目をこらすと氏名が判別可能

2012年7月6日に放送されたフジテレビの情報番組「とくダネ!」では、自殺した生徒の両親が、いじめを行ったとされる同級生らに対する損害賠償を求める訴訟資料の一部を紹介した。番組では「全校生徒に実施したアンケートを基に作成された資料」として、生徒たちが「いじめの内容」を克明に証言したものとされた。

内容は「昼休みトイレでぼこぼこにされた」「毎日のようにトイレにつれこんでなぐられていた」と、せい惨ないじめの様子がうかがえる。文中には、被害者と加害者の名前をはじめ、特定されると支障が出るとみられる部分は黒く塗りつぶされていたのだが、一部は塗りが薄かったりムラが出ていたりした。放送中に画面上に映るのは数秒程度なので、番組の視聴中は気づかないかもしれないが、録画した映像で資料が映された部分を静止させて目をこらすと、文脈からいじめの加害者とみられる名字や名前が判別できた。

さらにネット上には、資料を映した映像とみられるものの静止画を加工して黒塗り部分がさらに薄くなった画像まで登場した。出所は不明だが、より名字や名前があらわになっている。番組を放送したフジテレビは毎日新聞などの取材に、大型テレビで静止画にしたら透けて見えたと認めたうえで「今後は全社的に気をつけるようにしたい」とコメント。加工画像がネット上に流出した点は、フジテレビの画像が加工されたと分かれば「サーバーへの削除要請を検討したい」と話している。

「本人」の写真や交流サイトの発言まで

今も「いじめの加害者」を特定しようとの動きが、ネット上で過熱気味だ。「2ちゃんねる」を中心に、「当事者」として数人の生徒の氏名を掲載。まとめサイトが作成され、本人の写真に加えて父親まで写真が載せられているケースもある。生徒のひとりが交流サイト上で発言したとみられる内容の画像も発見された。住所や電話番号が突き止められ、現在「調査中」となっている個所もある。

ネットでは「こいつら許せん」と怒りの声が高まり、「加害者」を特定する動きを後押しする人も少なくない。一方で「まだはっきりしたことが分からないのに」「関係者以外の人の名前が、悪意のある第三者によってネットに流されていたら」と心配する向きもある。


「加害者」を特定するのは、ここまで情報が流れてしまったら間違いなく簡単ですし、いじめて自殺に追い込んだのが本当ならば、加害者の少年達は、一生、日本にいる限り、全国どこに行ってもわかってしまいます。そこまでしないと自分たちの罪の深さがわからないのならばやむを得ませんな。

常日頃から言っていますが、日本には罪を犯す自由というものが存在します。ただ応分の「きついお仕置き」は受けなくてはなりませんけどね。自由には義務がつきものです。罪を償うのがいやならば、最初から罪を犯さなければいい、単にこれだけの話です。

さて、このフジテレビの報道が「うっかりミス」なのか「意図的」なのかはわかりませんが、いったんWEB上に流された情報は、どこまでたっても消えようもない。むしろ拡散が助長されたりもする。消そう、消そうとするたびにどんどん拡散してしまう手が付けられないものになるわけですがね。

流れている事実はすべて本当ならば、単純ないじめによる自殺ではなく「集団犯罪」の感じがしますけどね。人の命を奪った罪は大きい、その罪を一生かけて償って欲しいとは思いますよ。
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7月9日|時事ニュース
育休中の女性警官、飲酒で事故 逃げて転んで…乳児捨て再び逃げた

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酒酔い運転で事故を起こしたとして、道交法違反の疑いで警視庁組織犯罪対策5課の巡査長・源佳美容疑者(32)=東京都江東区=が現行犯逮捕されていたことが8日、警視庁への取材で分かった。同容疑者は事故の際に乳児を“置き去り”にして逃走しようとしたが、実はこの女性警察官、育児休暇中だった。

 酒酔い運転で事故を起こした女性が飲酒検知を避けるため、乳児を抱いて逃走。警察がつかまえたところ、その女性は何と、育児休暇中の警察官だった。

 源容疑者の逮捕容疑は7日午後6時40分頃、東京都葛飾区内の交差点で、酒酔い状態で生後5か月の乳児を乗せたワンボックスカーを運転した疑い。容疑を認めているという。

 源容疑者は交差点で前の車に追突した際、様子がおかしかったことから、追突された車の運転手が110番通報。亀有署員が飲酒検知をしようとすると、源容疑者は乳児を抱いたまま、逃走を図った。数メートル走ったところで転倒。だが、今度は乳児を置いてさらに逃げたが、十数メートル走ったところであえなく“御用”となった。

 源容疑者は逮捕時、体がふらつくほどの状態。検査の結果、酒気帯び運転の基準値の6倍に当たるアルコールが検出された。源容疑者は調べに対し「育児のストレスのため、7日未明から午前にかけ、自宅で飲酒していた」と供述しているという。

 源容疑者が勤務する組織犯罪対策課は暴力団、銃器・薬物、国際犯罪を担当する部署。5課は銃器や薬物を捜査する。警視庁警務部の池田克史参事官は「極めて遺憾だ。徹底して事実関係を解明し、厳正に対処したい」とした。

まあ、ノンキャリアの女性警察官の場合、それほど出世を望まないケースが多く、巡査長止まりで定年まで勤める人が多いみたいですけどね。年功序列の給与体制なので、定年まで巡査長でもかなり良いお給料になります。

あと、警察官は男女問わず結婚相手の身分は「テッテ的」に調査されるんですが、相手が警官、つまり警察官同士の場合はフリーパス、というかそっちの方が望まれたりしますな。

とはいえ、本庁勤務の巡査長ですとそこそこ有能だと認められたわけです。昔は女性警察官の場合は、交通担当か警務(一般会社の総務・人事課)に配属される場合がほとんどでしたけどね。最近は実戦部隊にも投入されるようになったんですか。時代は変わるものですね。

しかし、ここまでクズっぷりを見せつけてくれる警察官もなかなかいません。こち亀の両津さんがまともに見えてきます(実は両津さんは短期間ですが刑事課に配属されていたこともある上に、大原部長不在時には極めて有能な現場警察官としての職務をこなす、いわば才能の無駄遣いをしているという設定だったりする)。

懲戒免職は免れませんが、初犯ですと、罰金刑か執行猶予付きの判決にはなるでしょう。ただ、女性警察官の結婚相手の男性の場合、99%以上男性警察官だと思いますので、旦那の方は、一生冷や飯食らいにはなるでしょう。もっとも離婚すれば話は変わってくるでしょうが、離婚すればしたでまた都合は悪くなるし。

直属の上司は管理不行き届きで何らかの処分は下るでしょうが、育児休暇中の部下のことまでは管理しようにも出来ませんので、処分はお説教程度位かな。ここに出てくる警務部というのは人事部であるとともに監察でもあり、警察官の警察と考えてもいいでしょうが、一般警察官を取り締まるのは余り気分の良くないものです。

警察官も人間だ、罪くらいは犯す、という「ミもフタもない」意見もありますが、それをいっちゃあ、おしまいよ。ストレスでお酒を飲むのは勝手にすればいい、お酒を飲むこと自身は罪でもなんでもありません。ただ、飲酒運転の怖さ、恐怖、そして罪の重さは人一倍わかっているはずの警察官がその罪を犯してはいけませんな。

自分の犯した罪を反省しつつ、今後は一般人として生活を送って欲しいものです。二度とあやまちを繰り返して欲しくはないですけどね。
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7月7日|日常
七夕について思うこと

七夕は織姫と彦星が一年に一回会える、ロマンチックな日、と、わけのわからん風習が日本にはあります。短冊に願い事を書くとか。

「じゃあ、なんで織姫と彦星が別れさせられたのよ?」については教わっていないんじゃないのかな。

諸説ありますし、時代とともに変遷を経ましたが、まあこんな物語で概ね間違いはないでしょう。

あるところに、神様の娘である機織りが得意な美しい娘(織姫)さんがいました。年頃になったので神様が「そろそろ良いお婿さんを探してやらなくちゃいかん」となりました。あちこち探しまくって、1人のそれはそれは働き者で評判の牛飼いの若者(彦星)がいました。

神様は「娘にはこいつしかおらん」、と、妻合わせたら、双方とも「一目惚れ」で、結婚しましたとさ。

結婚はうまくいき、それはそれは仲良く暮らしましたが、あまりにも「仲良しをする時間」が長すぎて、織姫は機織りを、彦星は牛飼いを放置プレイ状態になりました。

神様の所に「あの二人を何とかしてくれ」と、クレームが付きまくって、神様もほとほと困りました。まあ神様は二人に「仲良くするのは良いが、仕事もしろよ」、と忠告はしましたが、「ラブラブ夫婦」にそんなことは聞こえるはずもない。

さらに一層、仲良しの時間が増えてしまいました。

神様もいい加減「キレ」てしまい、天の川の両河畔に二人を別れ別れさせました。「おまえらが一生懸命元のように仕事をするんだったら、一年に一回位は会わせてやるよ」と。

(ここにやや疑問があり、神様も「この結婚は失敗だった」と反省しろよ、と思うんですがね)

二人は渋々、一年に一回の「仲良しをする為」にお互いに機織り、牛飼いの仕事に精を出すようになりましたとさ。めでたしめでたし・・・じゃないですな。

現代風に訳しますと、「結婚して仕事をしなくなったバカ夫婦」の物語なので、果たしてあの二人に願いを託してもいいんでしょうかね、あんまし、御利益がないような気がしますが。

まあ、機織りの名人である織姫なので、手芸や針仕事、洋裁和裁など、そっちが上達しますように、という願いは聞いてくれるかもしれませんけどね。

別れ別れになった恋人が一年に一回会える日、じゃなく、あの二人は正式な夫婦ですぜ。神様の怒りに触れたアホでもありますが。ああ、情けない。ということでそのことを踏まえた上で、七夕の笹の葉に願いを託してみてはどうでしょうかね。
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7月7日|時事ニュース
大津・中2自殺、またも生徒に口止めか

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去年10月、滋賀県大津市で当時中学2年の男子生徒が自宅マンションから飛び降り、自殺しました。

 「蜂の死骸を食べさせられかけてて」
 「男子生徒3、4人に囲まれて、トイレの隅っこで殴られたり蹴られたり、悪口を言われていた」(同じ中学の生徒)

 生徒の両親は真相の究明を求め、大津市などに損害賠償を求める裁判を起こしています。生徒の自殺後、大津市の教育委員会は全校生徒を対象にアンケート調査を実施。そこには「自殺の練習をさせられていた」という、いじめと自殺の関係に深く関わる回答が16人もの生徒から寄せられていました。しかし、市教委は加害生徒に直接確認することもなく、この事実を公表しませんでした。

 「調査をした結果、確認できたことは公表した。今回の分については事実だったと確認できていない」(大津市教育委員会・澤村憲次教育長、今月4日)

 そして、自殺との因果関係は分からないと結論づけました。学校や教育委員会は、いじめの調査結果を一部しか公表していませんでしたが、不誠実な対応は、それだけにとどまりませんでした。

 「(学校は)事件当日から『誰かに聞かれても無視しとけ』」
 「このこと(自殺の件)は、あまりしゃべらないようにとか。口止めみたいな」(同じ中学の生徒)

 男子生徒の自殺後、学校は在校生に対し、生徒個人やいじめについて口外しないよう、口止めしていました。大津市の越直美市長も、この口止めを認めています。

 「昨年、この事件があったとき、『いろいろ聞かれても無理に話す必要はない』と言ったことは聞いた。新しく何か(口止めについて)言ったという事実はなかったと聞いている」(大津市・越直美市長)

 しかし、6日。
 「きょう(校内)放送あった。全校集めた(校内)放送で、『変なことしゃべるなよ』って」(同じ中学の生徒)

 市教委は、「不確かなことを話さないように指導しているもので問題はない」としていますが・・・
 「かん口令というのは、情報をコントロールする手法。生徒の証言をコントロールすることになる。事実解明に消極的に作用することを危惧する」(原告の弁護人・石川賢治弁護士)

 男子生徒の死亡からまもなく9か月。越市長は、教育委員会による調査が不十分だったことを認め、再調査に乗り出すことを決めました。(07日16:42)


正直に告白しますと、私はある時までいじめられっ子でした。さすがに自殺する勇気はなかったですが、死んでもつまらんと思ったのは事実です。

ただアカはくたばっちまえ ということは言えますな。Assholeの言葉がぴったり来ます。これほどまでに適切な使い方はないでしょう。

そもそも教育委員会という時代錯誤的なアカの組織が今でも存続していることが異常です。時代外れなものはすべて廃止にしてその分学校の給食でも豪華にしたらいいな。

あまりしゃべらないように、ということは、少し話しても良いって事になります。少しの定義は難しいのですが、その人にとって少しならば良いって事を学校側が認めてくれているって事ですので、生徒や関係者にはどんどん話してもらうことが出来ます。

加害者と思わしき人物が実名で流れているようですが、刑事罰が問われないのならば、日本国内に住めなくなるように社会的に抹殺してあげるのが良いでしょう。何も刑務所に入ることが罰を受けるわけではありません。

私が親ならば「生まれてきたことを後悔させてやる」方法で社会的に抹殺してやりたいですがね。勿論、合法で。私も捕まりたくはないのでね。これだけwebが発達した現代に、箝口令なんて、これまた時代錯誤的なことをよくも学校が使うなあと思います。kiss my assや、son of a bitchな対応を見たことがない。

本当の地獄というのは、地獄になんてありません。実はこの世にこそ本当の地獄があるって事を骨身にしみるまで教え込んであげるのが良いでしょう。
関連商品:大津・中2自殺、またも生徒に口止めか(TBSテレビ)
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7月6日|時事ニュース
国民年金納付率、最低の58・6%…不信高まる

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厚生労働省は5日、自営業者などが支払う国民年金保険料の2011年度の納付率が過去最低の58・6%だったと発表した。

 10年度の59・3%を0・7ポイント下回り、6年連続の低下となった。60%を下回ったのは09年度から3年連続。

 納付率は現行制度が始まった1986年度以降、96年度までは80%を超えていたが、年金制度に対する不信の高まりや、収入の低いパートなど非正規労働者の加入者が増えていることなどで低迷が続いている。

 将来の年金財政は、納付率80%を前提に計算されており、低水準が続けば無年金・低年金者が増える恐れがある。同省は、悪質滞納者からの強制徴収や、納付督促を委託する民間業者との連携を強め、納付率を引き上げたい考えだ。

(2012年7月5日19時47分 読売新聞)


年金に対する考えは様々ありますが、一説には「国家が行う壮大なネズミ講」とも。まあ、ネズミ講は損をするだけですが、年金の場合は税金からではありますが、補助があるのでネズミ講ではないとは思います。

アメリカという国とは違い、日本には生活保護という「のたれ死にをする自由すら奪う」制度がありますので、年金をもらうよりも生活保護者になった方が得という考えもあります。決して生活保護を受給するというのは恥ではないかもしれませんが、威張るものでもないと思いますがね。国という機関に感謝はして欲しいとは思いますけど。

老齢年金以外に、障害年金や遺族年金などの制度もありますので、決して年金が損なものとは思いませんけどね。払っておいて損はないという制度であるということをもう少しアピールすれば、納付率が上がるのかもしれません。

私は院生時代、非正規労働者ではありましたが、普通に厚生年金に加入できましたし、社保にも入れました。当時「非正規であっても積極的に社保に加入させろ」というお達しがあったとか。その流れで普通にその病院で働くことになりましたが、苦しい時に受けた恩というのは忘れられないものです。

もっと働いて貢献しなくちゃ。

しかし、6割を切るというのは、異常ですね。納付しなくても罰則がないのが原因かな、罰則をもうけたらもうけたで、様々なところからクレームが付きそうですし。いい考えが出てくるといいですけどね。
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7月4日|時事ニュース
てんかん申告せず免許更新し連続事故 道交法違反容疑で医師逮捕

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持病のてんかんを申告せずに運転免許を更新し事故を起こしたとして、千葉県警交通捜査課は4日、道交法違反(運転免許不正取得、過労運転等禁止)の疑いで、同県柏市船戸、整形外科医、綱川慎一郎容疑者(38)を逮捕した。「持病を正直に話すと免許更新ができないと思った。事故の危険性は認識していた」と容疑を認めているという。

 逮捕容疑は平成23年11月7日、てんかんの持病を申告せず運転免許を更新し、今年3月に柏市内で乗用車を運転中に発作を起こし、ガードレールに衝突する事故を起こしたとしている。

 同課によると、綱川容疑者は、てんかんの発作が原因で今年2月から勤務先の病院を休職している。

 綱川容疑者は、7年に免許を取得したが、少なくとも21年以降、県内外の病院で計4回、てんかんの診断を受け、運転を控えるよう警告されていたという。診断と前後して相模原市内と埼玉県三郷市内でも事故を起こしていた。


てんかんの問題を出すと、某所からクレームが付きそうですが、まあいいでしょう。こんな日記よりも「信仰性遅感症」のキーワードの方が人気ですが。筒井康隆つながりということで。

無人警察、という騒動がありました。私にとっての筒井康隆は高校時代のバイブルでもあり、「あの手この手」で図書館に彼の新作図書を入れたのは自分です。

☆梅里高校の後輩に告げる、彼の「残像に口紅を」「文学部唯野教授」「ロートレック荘事件」「夜のコント・冬のコント」を学校図書館に入れたのは私です。図書館で見つけたらニヤニヤして下さい。

で、道路交通法改正?となり、てんかん患者さんにも一定の条件を付けた上で運転免許を取得できるようになりました。そのこと自体はまあいいでしょう。ただ、その条件を満たした上での申請や更新となると「患者さん達になーんにもメリットがない」となる。

敢えて言いますと「黙ってた方がマシ」ということになる。勿論黙っているのは犯罪行為で、今回の逮捕となったわけですが、厳格に基準を適用するとこの先生は更新は多分出来なかったんじゃないのかなと。

こういう事件の「見せしめ」って、なんで社会的地位が「高い」とされる職業の人ばかりなんでしょうね(医師の地位が高いとか何とかいう人、おにーさんは嫌いだゾ、あくまでも一般論ね。私のような底辺階級の医者もいるってことをもれなくお忘れなく)。

「医者であっても逮捕されるんだ、じゃあ、正直に申告しとかなきゃ、ちっとばかしやべえんだな」

という世論を引き出そうとするのなら、それは全くのAssholeです。頭が悪い、無能なやり方ですね。もうちょっとセンスの良い世論の誘導方法を考えつかなかったのかしらん。

逮捕の要件ですと、通常逮捕の場合はいろいろありますが、まあ任意出頭に応じない場合、ってのが多いですね。桜の代紋を背負った日本一の国家権力をなめると、どうなるのか、ってことでしょうね。この先生も任意出頭にきちんと応じていれば逮捕されることはなかったのにね。いきなり逮捕って事はまずないので。

私は幸い、免許の要件には眼鏡等、と中型車は中型車(8t)に限る、しか付いていませんが(大昔は、自動二輪は中型に限る、が記載されていましたが普通自動二輪の新設で消滅しました)、まあそれはそれ。

メスを持つ整形外科医の先生ですと、手術中に発作が起きる心配はなかったんでしょうかね。勤務先の病院を休んでいるのもそれが原因だったりしてね。いい迷惑なのが、実際に手術を受けている患者さんだったりする。

私はメスを持たない医者ですので(まあたまにはメスを握ってデブリをする場合もあるにはある)発作が出てもそれほど心配はありませんが、手術をする先生だと支障を来すでしょうね。

何を意図したものかはさっぱりわかりませんが、悪質(国家権力側にとっての悪質)なのは、タイホする、ということでしょうかね。病気、それ自身を憎むのではなく、病気と真摯に向き合う必要があるのなら、運転免許は取得しない、更新しない、という勇気もまた必要になるのかもしれません。取って事故をしても、それを病気のせいにするな、という度胸も必要だとは思いますけどね。
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7月4日|時事ニュース
がん:胃潰瘍と誤告知 1年放置、患者死亡 奈良の病院

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特定医療法人健生会「土庫(どんご)病院」(奈良県大和高田市日之出町、山西行造院長)が2010年9月、検査を受けた男性(53)に対し、胃がんの結果が出たのに胃潰瘍と誤って告げたうえ、1年間気付かず、放置していたことが関係者への取材で分かった。病院はミスを認めて謝罪したが、男性はその後、末期がんと判明。治療を続けていたが、今月3日亡くなった。家族は損害賠償などを求めて提訴する方針。【千脇康平】

 亡くなったのは、同県橿原市の建設業、石田政裕さん。10年2月、同県内の別の病院で胃カメラ検査を受け、胃潰瘍と診断された。ただ、念のため、同9月9日、土庫病院で改めて検査を受けた。同病院によると、胃カメラと細胞検査の結果、検査を担当した医師が胃がんと診断。しかし、同28日、別の男性医師が大腸など他の検査結果は本人に伝えたが、胃は2月の検査結果を見て胃潰瘍と思い込み、本人に胃潰瘍と告げて胃薬を処方した。胃がんとした最新の書類や写真などの検査結果が手元に届いていたが、男性医師は見ていなかったという。

石田さんが1年後の昨年9月に土庫病院で人間ドックを受けた際、前回の検査で胃がんとした検査結果が見つかり、告知ミスが判明。すぐに兵庫県内の病院で手術を受けたが、腹膜播種(はしゅ)(腹部の中にがん細胞が散らばった状態)が確認され、手がつけられず閉腹。末期がんと診断された。同11月、セカンドオピニオンを得るために診断を受けた大阪市内の病院で、余命は「来年(12年)9月まで」と告げられた。

 土庫病院は山西院長らが3日午後、取材に応じた。「担当医師の単純な勘違いだった。検査結果を二重三重にチェックするシステムが不十分だった」と釈明。10年9月時点で適切に治療を受けていたらどうだったかについては、「診断結果の説明が(石田さんに)できず、精密検査などができなかったので、当時の(がんの)進行度は推定でしか分からない。現在、専門家の意見を聞いている」と明言を避けた。ただ、山西院長は「(治療が)遅れたことでがんの進行を許したのは否定できない事実。本当に申し訳ない」と話した。

 家族によると、石田さんは先月末に体調を崩し、土庫病院へ入院。今月3日朝、突然息苦しさを訴え、午前9時過ぎに亡くなった。

◇同意なく賠償打ち切り

 「お父さん、やせたな」

 先月、石田さん宅。中学3年生の次女裕美さん(15)が言った。石田さんの背中などが痛むと、さするのが日課。妻久美子さん(53)も、夫の背中に手を当てる。そんな時、石田さんは「ぬくい」と言って頬を少し緩ませた。腹水を抜く際にできた傷や手術痕が腹部に刻まれていた。

 昨年9月に告知ミスが判明した時、育ち盛りの裕美さんの顔が脳裏に浮かんだ。「まだ死なれん。どうにかして」。余命は1年以内と言われた。家族で全国の病院を調べ、治療法を探した。行き当たったのは保険適用外の遺伝子治療など。治る可能性があると言われた。東京の介護付き老人ホームに滞在して治療を受け、終わったら奈良の自宅へ戻る。毎週続く時期もあったが、歯を食いしばった。

一方、ミスをした病院側は昨年10月14日、「損害賠償の内払い」として現金の支払いを始めたが、総額が3300万円となった今年5月14日に打ち切った。取材に対して病院は「無制限に支払うことはできない」としたうえで、同8日に「双方で代理人を立て、妥当な金額を決めていこうと石田さん本人と合意した」と打ち切った理由を説明。しかし、久美子さんは「夫も私も同意などしていない」と反論する。

 末期がんと判明した後、裕美さんの将来の夢は「大きな病気を治す薬を開発する研究者」になった。亡くなる3週間ほど前、東京で治療を受けながら取材に応じた石田さんは、一生懸命勉強する娘の姿を思い、「(裕美さんが社会人になるまで)父として見届けたい」と語ったが、願いはかなわなかった。

 同じようなミスを二度と繰り返してほしくないと訴えていた石田さん。固く閉じた目から涙がこぼれ落ちた。

 「死ぬのが怖いからじゃない。悔しくて。納得なんかできないが、せめて家族が受け入れられる誠意を見せてほしい」

 切実な言葉を残し、帰らぬ人となった。【千脇康平】


昔の人の格言に「病院は三ヶ所かかれ」というものがあります。同じ病気、同じ症状でも、「見立て」というのが違う場合は結構あります、というか、一致する方が少数じゃないのかな。誰が見ても同じ場合という方が少ないかも。

命に関わる病気について単純なミスはやはり許されません。確かに当時癌が見つかって治療が開始されたとして、今現在生きているのかどうかはわかりませんが、少なくとも家族の受け入れに関しては問題なかったことでしょう。

永久に生きる人はいないわけだし、人間の死亡率は100%です。ただ、その死に方が納得できる人とそうでない人はいるでしょうね。

同業者として、「医療ミス」は批判できる立場にはないのですが(私もいつ何時医療ミスをして訴えられるかわかりませんし)、なかなか患者さん側が望む「誠意のある対応」ってのは難しいんですよ。

大きな病気を治す研究者、素晴らしい。是非頑張って欲しい。私はあいにく医者になったきっかけというものが、肉親が大病を患ったとか、自分自身が病に苦しみ、医者に助けられたとか、そういうものじゃないので(扁桃腺の手術は受けたことがある)いまいち、「医者を目指した理由」というのがつかめない。

「あいつが医者になるなんてなあ、まあ、頭は良かったけど」と近所では言われまくっていますが、当の本人が、医者になった理由を見つけられていないのですから、他人なんかにわかってたまるもんか。

強いて言うのなら、薬学部時代に同じ教養の授業をとっていた医学部の同級生に「見ただけで変態」とわかる人が沢山いましたので、医学部の方が良いなあ、とは思ったのは事実です。薬学部では自分が変態すぎて浮いていました。「オツムのよい変態」は薬学部には皆無でした。

紆余曲折を経て自分自身も医学部に入り直しましたが、「上には上がいる、自分は井の中の蛙だった・・・」と思うほど「個性豊かな同級生」ばかりでした。私が言うのもなんですが「こいつら、医者以外の世界じゃやっていけないぞ」というほどの強烈な人間ばかりでした。

という私もそうですが。変態の道を究める為に医学部に進んだのは事実ですが、「病気に悩む人を1人でも救いたい」という気持ちが全然なかったのは少々問題ありですかね。入学試験の席次は良くもなく悪くもなくフツーでしたけど。病に苦しんでいる患者さんを助けたいと思ったのは、医者の免許を手にしてからしばらくの事でした。

最近、思うに、病院は実は病気を治すところではなく、「安心感を買う」ところなんじゃないのかなと思いますね。勿論その中には本当の病気の人もいるでしょうが、そうでないような人もいるでしょう。病気が治るか治らないか、助かるか助からないかは、薬だけでなく本人側の要素もありますので、そのことをとやかくおっしゃる患者さんや家族はいないかもしれません(まー、中には「病院に預けているのになんで肺炎を起こすんだ!」とおっしゃる患者さん家族もいますが・・・そんなら病院に預けておけば永久に死なないのか?ということになる)。

まだ子供さんは小さいし、無念だったと思います。しかし、病院の無制限に支払うことは出来ない、というのもわかりますが、3300万円、というのは、ちっとばかし安いんでないかい?と思いますけどね。病院も医師個人も医療ミスに備えての保険は入っていますが、確か裁判で判決が確定しないと保険会社は支払ってくれなかったはず。裁判を起こせば、病院も保険が使えるのでそっちの方が良いのかもしれませんよ。

もっとも、保険を使うというのは最後の手段で、使った場合、その後の風評が怖いものになるんですが。といいながら自分も怖いので入っています。

でもこの記事、毎日新聞というのがややくせ者。患者さん側のことを一方的に載せて、病院側の方の情報を書かないか、意図的に隠すというのが毎日新聞の「お家芸」みたいなもんですからねえ。成り行きを見届けた方が良いのかもしれません。

記事が患者さん側に偏りすぎてますが、患者さん側の方の落ち度がなかったのかどうかは気になりますね。「代理人」がどのような姿勢であったのかも気になりますし。医者を叩けば叩くほど部数が伸びると思っている新聞みたいですから。過去にはあまりにも製薬会社からの広告が少なくて「すみませんが広告下さい、お仕事下さい」を載せた位ですし。

叩くのなら叩けばいいし、それもまたマスコミの仕事でしょう。ただ、叩けば叩くほど、「その仕返し」は十分に覚悟して下さいという感じです。喧嘩売るなら死ぬ気でかかってこい、とそういうマスコミがいたらある意味ガッツあるなあと思いますが、そういうマスコミは皆無でしょう。
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7月3日|時事ニュース
元宝塚歌劇団員の女と暴力団組員逮捕 「妊娠させた」と恐喝未遂容疑

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妊娠示談金名目で、男性から現金を脅し取ろうとしたとして、警視庁滝野川署は3日、恐喝未遂の疑いで、元宝塚歌劇団員、金林真貴容疑者(44)=東京都世田谷区池尻=と、指定暴力団住吉会系組員、煙山祥裕容疑者(55)=別の事件で収監中=を逮捕した。同署によると、煙山容疑者は容疑を認めている。

 逮捕容疑は、平成23年12月25日、荒川区内の喫茶店で、都内に住むタクシー運転手の男性(55)に「妊娠させたのに知らないふりをしている。俺はヤクザだ。誠意をみせろ」などと言って、10万円を脅し取ろうとしたとしている。

 同署によると、金林容疑者は、男性と同年11月、出会い系サイトを通じて知り合ったという。金林容疑者は昭和62年に宝塚音楽学校(兵庫県宝塚市)を卒業後、宝塚歌劇団に約4年間所属していた。


タカラジェンヌも退団後の人生は本当にそれぞれ。医師や歯科医師、弁護士になった人もいるらしい。芸能界に残っている人もいれば、フツーの奥さんをしている人もいる。というか、フツーの奥さんになった人の方が多いのかも。

逮捕される例はあまりないですね、ないわけではないんですが。AVに出る人もいますので、もう何が何だかわかりませんし、「すみれコード」も有名無実化していたりもする。

元宝塚、という価値は生かすも殺すも本当に人それぞれなんですなあ。学校卒業後すぐに退団しても元宝塚ですし、在籍期間にはそんなに関係ないと思いますがね。

この人、天海祐希、姿月あさと、絵麻緒ゆう、匠ひびきと4人もトップが出ている期だったんですね(後者二人の退団理由は、Nice boat.なんですけど・・・)最近の宝塚はみんな小粒になってしまった。という私も大劇場にはしばらく足を運んでいない・・・時代が求めるモノが変わっていったという感じなんでしょう。
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7月3日|日常
信仰性遅感症

「信仰性遅感症」よくわかりませんが、このキーワードでものすごく多くの人が来ます。これを書いたのは相当前の話なんですけどねえ。

まあ、筒井康隆氏の作品の一つなわけですが。

「エロにましますわれらがエロよ、御身はエロのうちにて」

「エロのエロ、エロのエロなるかな、すべてエロなり」

「女は去り 女は来たり 女はとこしえに保つなり。ペニスは出で、また入り、あえぎゆくなり」だったかな。

うろ覚えですみません。

なぜかファーザーが関西弁だったりするわけですが。なぜなら「私もファーザーだからです」とかなんとか。

敬虔なシスターが、あるとき暴漢に襲われ、強姦されるわけですが、信仰心の為、決して快楽を感じてはならない、という自己暗示の元、行為中は全く快楽を感じなかったのですが、遅れてその感覚が伝わってくるという、ハチャメチャなストーリーですね。

先輩シスターも、そのファーザーと「やりまくり」なわけですが、ファーザーの身体に合わなくなった為か、捨てて、そのシスターと行為をするようになります。

私の中では筒井康隆氏の作品の中ではお気に入りなんですが、あまりそのことについて書かれている文章がないからなんでしょうかねえ。私の日記というのは、非常にレアな単語では引っかかるようです。ということは、これを読んでいるあなたも「変態」だということは自覚して、私と同じように「立派な変態」を目指して日夜精進して下さい。
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7月2日|時事ニュース
乾燥ナマコ:国後沖の拿捕船が密輸か 洋上、露側と取引

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北方領土・国後島沖で、日本人2人が乗って6月26日未明にロシア国境警備隊に拿捕(だほ)された船は、洋上で露側から乾燥ナマコを大量に買い付けていた疑いのあることが、関係者の話で分かった。日露の取り締まり機関のレーダーに捕捉されにくいプレジャーボートを使っていた。北方領土周辺の乾燥ナマコは関税法上は「輸入」扱いとなり、日本で通関する際に高率の関税や消費税がかけられることから密貿易を図ったとみられる。【本間浩昭】

 地元水産関係者によると、拿捕されたプレジャーボートには日本人2人とロシア人2人が乗っていた。露当局に拘束された日本人は、北海道根室市の元漁師の男性(58)と別海町の無職の男性(54)。露当局から詳しく事情を聴かれている模様だ。日本の海上保安部なども2人の帰還後、事情を聴く。

 関係者によると、4人は乾燥ナマコ800キロを買い付けるため、網走港からプレジャーボートで出港したが、機関故障でいったん帰還。6月25日夜に斜里町のウトロ港で別のプレジャーボートに乗り換え、国後島沖に向かった。同島の北西約12カイリ(約22キロ)で露警備艇に見つかり、拿捕されたらしい。


多分拿捕されたのは、「アレ」を忘れたからに違いない。だいたいロシアの国境警備隊がまともに機能していると考えるのが難しい。

それはともかく、どこかの漫画にありましたが「世界で初めてナマコを食べた人間を俺は尊敬する」と。それには同感しますけどね。乾燥ナマコって高級食材みたいですね。この事件どこで決着を付けるのやら。
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7月1日|時事ニュース
ラブホテルで交際相手の女子高生殴る蹴る 高3男子を逮捕 川口署

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埼玉県警川口署は1日、傷害の疑いで、川口市に住む都内の私立高校3年の男子生徒(17)を逮捕した。

 川口署の調べでは、男子生徒は30日午後1~7時ごろ、川口市内のラブホテルで、交際中の同級生の女子生徒(17)に殴る蹴るの暴行を加え、鼻の骨を折るなど重傷を負わせた疑いが持たれている。

 同署によると、男子生徒は「彼女の男性関係について腹が立ってやった」と容疑を認めているという。


痴情のもつれの上での喧嘩はあっても、暴力はいかんですなあ。男子生徒の言い分ですと、女性の方が浮気をしたとかそんな感じなんでしょうが。女子生徒の言い分だとどうなるのかわかりません。

けど、手を出した時点で勝負は負けです。

ラブホテルですか、基本的には男女が入るところですが、中で何をするのかは本人同士の自由ですな。男と女が一つの部屋に入ってすることは決まってますよ、勿論、トランプです。

昔「ウゴウゴルーガ」という番組を見てたら、なぞなぞコーナーで、ルーガちゃんが「男の人と女の人がペアになり、お互いに汗をかいて激しくすることで、最後に「ス」がつくものはなんだ?」とありました。

正解は、当然、「ダンス」です。自分はよい子ですのでそれ以外の答えを思いつきませんでした。ウゴウゴルーガって、ゴウゴウガール、つまりは、イケイケねーちゃん、ってコトですけどね。死語の世界が多くて困りますね。
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6月29日|時事ニュース
精神科急性期の人員体制充実を−厚労省検討会が「今後の方向性」

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 厚生労働省の「精神科医療の機能分化と質の向上等に関する検討会」(座長=武藤正樹・国際医療福祉総合研究所長)は28日、急性期の患者に対する精神病床の医師・看護職員の配置基準を一般病床と同等に引き上げることを打ち出した「今後の方向性に関する意見」をまとめた。長期にわたり医療の必要性が高い「重度かつ慢性」の患者を除いて、1年以上の長期入院をなくすことが狙い。

 検討会が打ち出した長期入院をなくすための取り組みは、▽質の高い入院医療の提供▽退院支援の充実▽アウトリーチ(訪問支援)など入院外医療の推進―が柱。入院医療の提供体制では、医療法施行規則上の医師・看護職員の配置標準が、精神病床(それぞれ48対1、4対1)で、一般病床(それぞれ16対1、3対1)に比べて低く設定されていることを、患者の状態像などに応じて見直すことを盛り込んだ。

 具体的には、入院3か月未満の急性期の患者について、医師・看護職員の配置標準を一般病床と同等に引き上げるよう提言。また、精神保健福祉士(PSW)や作業療法士(OT)など、退院支援にかかわる従事者の配置も新たに規定するよう求めた。

 入院3か月以上1年未満の患者についても、退院支援を充実させるため、PSWやOTなどの配置を規定するよう要望。看護職員の配置標準は、3対1を基本にしながらも、一定割合まではPSW、OTを含めてカウントしてもよい仕組みを提案した。一方、医師の配置標準は48対1を維持するとしている。

 「重度かつ慢性」の人員配置については、「一般病床と同様の配置にすべき」との意見と、「多職種で3対1の人員配置とし、状態に応じた職種を配置できるようにすべき」との意見があったことを併記した。

 厚労省では、来年の通常国会に精神保健福祉法の改正案を提出し、成立後に医療法施行規則などを改正する方針。担当者によると、「重度かつ慢性」の基準については、調査・研究などを通じて年内に案を作成するという。

 厚労省によると、精神病床に1年以上にわたって入院する患者は約20万人に上り、入院患者の約65%を占めるという。【高崎慎也】


言っていることは全く正論ですがね。でもまあ、医師の配置基準は48対1のままですので、特に働く方としては変わりなさそうな気がします。

精神科における急性期医療に関しては、限られた施設しか出来ないんですけどね。また、急性期の患者さんは案外早く退院していくので、それほど問題はない。問題は長期入院している人をどうするかでしょうな。家族からも見捨てられ、退院しても帰る場所がない人をどうするのか?と。

そこまで病院側に負担を求めるというのも酷でしょう。他院させても良いけどその受け皿を公的な機関が整備してくれれば、退院させたい人は山のようにいるはずですね。退院はして欲しい、けれども、早く退院させればさせるほど再入院と言うことになって逆にお金がかかる可能性が強かったりもする。

机の上でああだこうだするんじゃなく、現場のことを見てからもう少し考えて欲しいなあとは思いますけどね。まだ本決まりではないので、もう少し修正されるのでしょう。精神科医療は様々な科の中では唯一、民間主導で動いている面が大きいのでね。
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6月28日|時事ニュース
西成ワゴン車暴走:永田容疑者「警察」という言葉に反応

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大阪市西成区などでワゴン車が暴走し、男女6人が重軽傷を負った事件で、現行犯逮捕された無職の永田邦勝容疑者(32)が、警察を異常に恐れていたことが分かった。永田容疑者に話しかけた男性が「警察」という言葉を使った直後に暴走が始まったという。尿から覚醒剤反応が出たことも判明。大阪府警は覚醒剤の影響などで警察を極度に恐れていたとみており、事故当時の精神状況を詳しく調べる。

 建設作業員の宮田大和さん(22)によると、宮田さんが同区太子2の駐車場に作業で出たごみを置いた際、永田容疑者はワゴン車の中にいた。宮田さんは永田容疑者を駐車場の所有者と間違え、「警察に通報しないで」と伝えると、永田容疑者は突然車を急発進させた。その後の暴走で、宮田さんを含む6人がはねられた。また、永田容疑者は事件数日前にアパートに引っ越したが、近くの住民によると、「警察は張り込んでいますか」などと聞いて回っていたという。

 専門家によると、覚醒剤を使用すると幻覚症状が出るため、永田容疑者は警察から追われていると思い込んでいた可能性もあるという。

一方、西成署は27日、永田容疑者を道路交通法違反(ひき逃げ)と自動車運転過失傷害の疑いで再逮捕した。永田容疑者は「数々の事故のことは覚えている」と容疑を認めているが、意味不明な言動が多いという。【三上健太郎、村上正、遠藤浩二】


まあ、よほどでない限り、一般の人で警察に好意的な人はいないとは思いますけどね。ある意味警察は市民をいじめるのが仕事です。一方では治安を維持する役目もあるわけですが。

警察が張り込むって・・・確かにそういう捜査方法もあるにはありますが、時間と労力はかかる一方、それほど有益な情報が得られないので廃止する傾向にはありますね。

覚せい剤と幻覚はセットといっても良いでしょう。幻覚を見るだけなら、ある薬をあるものと一緒に飲んで、じっとするだけで「きれいなモノ」が見えるという話を聞きますが、やったことはないでわかりません。具体的にどういう薬とどういうものかを書くわけにはいきませんのであしからず。フツーの医者ならたいてい知っていることではありますがねー。

逮捕して取り調べをするのが定石ですが、意味不明なことばかりを言って、取り調べにならない、または、クサイ飯を喰わせるよりも治療が優先されると判断されれば、措置鑑定をした上で措置入院となる場合もありますが、この場合はどうなんでしょうかね。薬物依存も確かに精神疾患の一種ではありますがー。

とにかくこの事故の被害者にどれだけの補償がされるのかが問題です。泣き寝入りにならなければいいなあ・・・
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6月28日|読書
クリスティ・ロンドンマッシブ 1 (MFコミックス フラッパーシリーズ)

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出ました出ました、ヤッタラン(新谷かおる)の新作。もう、男性では数少ない少女漫画家になってしまいましたねえ。男性作家でもかわいい女の子の絵を描く人は多いんですが、男性の目線で女性を描くので、今ひとつ女性からの人気が良くない。

「女の子の気持ちがわかってない!!」となる。名作家と言われた和田慎二さんが鬼籍に入られて、残るは、ヤッタラン、竹本泉、魔夜峰央くらいですかねえ。もっとも、性別を明らかにしないで少女漫画を描いている男性作家はいるのではないかと思いますが、さてどうなんでしょう。

休憩時間とか、休み時間とか、当直勤務の合間に暇つぶしの感じで、かわいい女の子の絵を描くことはありますが(男性キャラを描くことはまずない)、何度挑戦してもオリジナルキャラが出来ない。絶対誰かの絵にタッチが似てしまう。本格的な画材をもう一度そろえてイラストでも描いてみようかな。

薬局勤務をしながら漫画を描いている薬剤師兼プロ漫画家(新井葉月先生)はいらっしゃいますが、医者と両立している人はいないですね。私は第一デビューもしてないですし、当たるような漫画も描けないと思うのも本音です。何をやるにしても中途半端にそこそこ出来るのですが、これと言ってやりたい職業がないという自分でしたが、まあ、医者の生活を10年以上続けているので、結果的には天職ということなのかもしれません。

前振りはそこまでにして作品紹介。

前作の最後から6年後の世界ですね。クリスティは17歳になっています。子供から少女への変身って感じですかね。色気はあるようなないような。スタイルは全般的に良くなっていますが、顔は相変わらずの美少女のままですね。

前のメイド長アンヌマリーは、ヤードのデクスター刑事(本作では警部補に昇進していますが)と結婚して二人目の赤ちゃんが出来るとか、普通のお母さんになっています。ただし推理のカンだけは前作のママ。

元家庭教師だったダンバー先生は、女王陛下(つまり、クリスティの祖母)の秘書官へ異動。

新人のコックだったエイミーはコック長に、そして、スーパーメイドの一人のノーラは、本作ではメイド長になっています。ホープ家最強のメイドの一人はアンヌマリー、もう一人はノーラです。個人的にはノーラのキャラクターが一番のお気に入り。

決して美人じゃなく、かといってブスでもなく、けれども、強烈な個性を持つ女性キャラクターを描けるのがヤッタランの人気の秘密なのかもしれません。

最後らへんにちょっと出てきたドードー鳥は、なぜかもう一羽やってきてつがいになって子供まで出来ています。このあたりちょっとご都合主義ね。

前々メイド長で、当時のハウスキーパー(現代におけるハウスキーパーとはわけが違うのよ。文字通り、メイド長のさらに上の階級、最上級の使用人と言い換えた方が正しい。コネリー夫人、となっていますが、ハウスキーパーには結婚してようが未婚だろうが"Mrs."を付けるので便宜上、「夫人」となる。)だったコネリー夫人は、メイドの養成学校を開校して非常に順調の様子。出資したのはクリスティではありますがね。

さて新作のメイドは三人出てきますが(クリスティ付きのメイドはノーラを含めて8人いるわけなので、後の4人はそのうち紹介されるのかモブキャラ化するのかどちらかでしょう)、みんなクセがありすぎる程個性豊かなメイドばかりです。

全員、コネリー夫人のメイド養成学校の出身です。

木こりの家に育った、ヤカンで筋トレを常にして、丸太ん棒を自由自在に振り回せるほどの怪力を持つグラディス。素っ裸で乾布摩擦をする習慣があり、朝起きると「ブルンブルン」だそうです。何がブルンブルンかは、まあそれはそれ。本編をご覧下さい。

「男は金」と言い切り、あやしげな催眠術(邪眼)を使うアネット。顔や身体が色っぽすぎるので、男性使用人や下手すると主人までがちょっかいを出すので、女主人や他のメイドに嫌われてクビ、女性ばかりしかいないホープ家しか働くところがなくなる。

バーサはこの物語で一番「ファンタジー」なメイドですかね。いわゆる魔方陣を描いて、「あやしげなモノ」を召喚出来るという能力があります。不気味な暗さと愛想の無さはありますが、私はこの手のキャラも好きですね。

いや、かわいい女の子や、美人な女の子を描くのは案外簡単なんですが、魅力的な普通の子、あるいは不美人を描くのは非常に難しい。かわいい女の子ばかりを出すような、いわゆる「萌え系」の作家は多いんですが(私もよく読むのですが・・・)、普通の子で魅力を出すのは至難の業なんですよ。

この作品では、ノーラが、理想の男性のことを思い浮かべて「乙女化」しているんですが、その仕草がなんともはや、かわいい。具体的に語っているところを見ると、「頭良くって、行動力あって、腕っぷしが強くて、収入もまあそこそこで、ちょい悪オヤジ」の該当者は、誰なんだ、と。

ホームズかワトソン博士のどっちかだとは思いますが、腕っぷしの強さは、元軍医だったワトソン博士の方が遙かに上ですが、頭の良さと行動力は同じ程度ですし、さてどっちなんでしょう。

物語的には、ホームズの宿敵である、モリアーティ教授が登場します。食えない悪者、といった感じの天才型の犯罪者として出てきますが、「結果的に」クリスティを助けることになります。が、国家が絡む陰謀の闇の間で動く、情報に通じた知的な犯罪者という感じですね。

なんか登場人物の紹介だけで終わってしまいますが、物語も面白いですよ。ただ、ちょっとだけ歴史的な予備知識があると楽しめますけどね。犯罪は国家間の陰謀に絡むモノです。第一作目ということで登場人物にまつわる紹介を兼ねた描写が多かったですね。物語としての進行はつづいていくのでしょう、次作も今から楽しみです。
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6月27日|時事ニュース
女性9人に乱暴 「結果重すぎ」と控訴棄却 2審も懲役50年

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平成22年までの約9年間に、女性9人に乱暴したなどとして強姦致傷罪などに問われ、1審静岡地裁沼津支部の裁判員裁判で5事件について懲役24年、4事件について26年とされた無職、小沢貴司被告(35)の控訴審判決公判が27日、東京高裁で開かれた。八木正一裁判長は「1審の結論が重すぎて不当とはいえない」として、1審判決を支持、控訴を棄却した。

 複数の罪に問われた場合、有期懲役刑の上限は30年だが、小沢被告は9事件の間に窃盗事件で有罪判決が確定していたため、刑法の規定に基づき、確定判決の前後でそれぞれ刑が言い渡された。

 弁護側は控訴審で「懲役50年は重すぎる」と主張したが、八木裁判長は、「1審の判断過程が不合理であるとは認められない」と指摘。「専門家でない裁判員が短期間に適切な量刑判断をすることは困難」とする弁護側の主張については「裁判員裁判の事実認定や量刑判断は裁判官と裁判員の合議で行われるもので、弁護人の主張は裁判員裁判への理解を欠くものだ」と退けた。

 1審判決によると、小沢被告は13~22年、静岡県三島市などの路上で女性9人に暴行してけがをさせ、現金を奪うなどした。


久々に見出しだけで痛快になってしまったニュースです。

まあ、大人しくクサイ飯を喰って下さいな。クサクはないですし、むしろ逆に非常に美味しかったりするんですが、食器がみすぼらしいので食べると非常に情けなくなります。

有期刑の上限は30年なのは間違っていないんですが、非常にレアなケースで50年になってしまったという感じですね。といっても同情はしないですが。

裁判制度上、このケースの場合、合算されたわけではないんですね。あくまでも二つの確定判決がたまたま重なったという感じですか。

あとは現行の裁判員制度を否定するような弁護側の主張も粉砕されたに等しい。裁判員単独で量刑が決められるものか、と、弁護側はわかっていないはずはないんでしょうが、弁護士という職業は何が何でも被告を弁護しなくてはならないので、つらい立場でもあるんでしょう。

帝国憲法下では、憲法上、職業裁判官のみが裁判を出来ましたが、日本国憲法では決して裁判員を否定してはいない。もっとも裁判員の苦悩もあるでしょうが、このような「極悪非道」な場合は躊躇なく判断が出せるでしょう。

さて最高裁に行くかどうかですが、ご承知のように最高裁は基本的には下級裁判所の判断が正しいのか、正しくないのかを判断するところですので、よほど強烈な証拠や証言がない限り、また、明らかに悪質であればあるほどひっくり返らないものです。

懲役50年か・・・35歳ですので、人生の半分以上を刑務所で過ごすことになるんでしょう。刑務所は決して罪を悔い改めるところというわけでもありませんが、社会からこのようなassholeを隔離できるという側面では有効に活用して欲しいとは思いますけどね。
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