大阪市病院筋弛緩剤紛失問題 病院と当時の責任者を書類送検
2012年、大阪市北区の病院で毒薬に指定されている筋弛緩(しかん)剤がなくなった問題で、警察は、保管に不備があったとして、病院と当時の責任者を書類送検した。
2012年7月、大阪市北区の北野病院の麻酔科で、薬剤の在庫を確認した際、筋弛緩剤の「エスラックス」が不足していることがわかった。
なくなっていたのは、50mgの瓶5本で、15人分の致死量にあたる。
エスラックスは毒薬に指定され、薬事法で金庫に施錠するよう定められているが、北野病院は、手術で頻繁に使うため、日常的に鍵をしておらず、「誤って廃棄したおそれが強い」と説明していた。
警察は、当時の保管方法に不備があったとして、病院と薬剤を管理していた責任者の男性医師(54)を、薬事法違反の疑いで書類送検した。