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サイサキ良い?30匹超

釣り
イサキを好調に釣り上げていた島雄さん
Photo By スポニチ

 【週末これで決まり】静岡県東伊豆・網代南沖でイサキ釣りが開幕した。初夏が旬の魚だが食いは活発、良型の一荷もあってまさに絶好調だ。初期の魅力はシマアジ、ヒラマサ、マダイ…高級外道が交じること。対策万全で狙ったのだが…。 (スポニチフィッシング・アドバイザー 林 悠二) 
 遠征釣りのスタートを切ったのは網代・ゆたか丸。この朝集まった9人のお目当ては大型の高級外道。昨年のマダイ記録は9・8キロ。シマアジ、ヒラマサも大物が何匹も出ているのだ。

 「イサキはどこでも狙えるけど、このエリアは外道が1番人気。大物は朝イチにヒットする確率が高いので要注意」とアナウンスするのは森野孝船長で、緩めのドラグ調整を促す。

 指示ダナは水面から。北東の風が強く雨。コンディションが悪い中、「タナは30メートルです」。早速、指示が出る。 

 ハリス6メートル、付け餌、コマセともにオキアミ。ハリス分をプラスして余分に道糸を送り込み、コマセを振って指示ダナに戻す。待つ間もなくググ…重めの当たり。筆者の1匹目は30センチ超のウッカリカサゴ。周りでは早くもイサキが入れ食いモードに突入した気配。右舷正舷で一荷を交えて連発していたのは、茅ケ崎市の島雄(しまお)亮三さん(39=建築業)で、手際よく次々と魚を取り込んでいる。

 「昨年は7キロのマダイを釣りました。その上を釣るのが夢ですね」

 筆者の初イサキは30センチ級。ややスリムな腹だったが、あと1、2カ月すれば“腹パン”が目立つようになるはず。

 「大物は突然来るよ。ドラグはズルズルにしておいてね」。釣り人の後方から声を掛けて回る大船長の豊さん=写真。その声にハッと思い、置き竿から手に持ち替える。

 「今、左舷で当たったけど150メートル走られて切られた。あれは、ヒラマサだね」(豊船長)

 大物もコマセに寄り集まる習性で、いつ、どこで当たりが出るか分からず油断ができない。ドラグに指を掛け、その当たりを待つ。

 右舷トモでは常連だという東村山市の兵藤幸夫さん(61=飲食業)が1キロ級メジナを3連発。

 「シマアジを狙っていますが、またこの魚。あす、お店の刺し身定食はこれで決まりです」。釣って楽しみ、店のお客も新鮮な刺し身を味わう。これぞ一挙両得だ。

 正午納竿。マダイなど高級外道は全員肩透かしを食らった。しかし、イサキは26〜34センチが平均30匹以上の釣果に、どの顔も満足げだった。



 ▼釣況 東日本釣宿連合会所属、網代・ゆたか丸=(電)0557(67)4288。乗合は午前3時集合、料金1万7000円。餌、仕掛け常備。



 【海況】黒潮は神津島付近を通って、房総半島沖を北東に流去している。(4日、神奈川県水産技術センター調べ)

(●)/ ○…イサキやメジナは背や腹に鋭いトゲがあり、素手で魚をつかむとケガのもと。魚に触れず、ワンタッチでハリが外れるハリ外しを持参したい。

 ◆プラスαアドバイス いつ来るか分からない高級外道。当日は出なかったが、例年だとシーズン初期ほど期待できるのがこのエリアの特徴だ。

 「ポイントは広範囲でどの場所でも大物が出ます」(孝船長)。シマアジ、マダイは朝イチにヒットする確率が高い。マダイはある程度深場で、シマアジは浅場で。コマセを振った直後に当たりが襲うケースが多い。孝船長によれば、コマセの出し方が決め手で、どの魚を狙う時もマダイ狙い同様にビシからポロポロとこぼれ出る程度が最適。だからコマセの量もひとつまみでOK。「ケチで言うのではありません。速い潮に乗って魚も去ってしまうから」

[ 2013年4月5日 06:00 ]

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