
【第11回】健(あおい輝彦)は、好意を寄せる薬屋の洋子(川口恵子)にクリスマスプレゼンをしますが、好きな人がいると拒絶されて、落ち込みます。明子(沢田雅美)からパーティーをするとの連絡があり、気分転換に参加することにします。一方、雄一(竹脇無我)は会社の先輩の小林(近藤洋介)の家のクリスマスパーティーに招待されますが、妻(木村俊恵)との冷たい夫婦関係を見せ付けられます。パーティーから帰ってきた勉に雄一は詰らないことから手を上げてしまいます。敬子(栗原小巻)は、夜景を見ながらパーティーに雄一が来なかったことで心の隙間を埋められないことを感じます。
【第12回】沢野敬(中谷一郎)は敬子の働いている事務所を訪れて、余所余所しい敬子を食事に誘います。敬子は好きでもない沢野の強引さに自分が負けることを恐れるようになります。その夜、敬子は雄一を食事に誘い、そのことを相談します。敬子は雄一に自分の気持ちを何気なく伝えますが、海外留学試験の一次試験の結果の発表を翌日に控えて気もそそろです。次第に雄一に惹かれて行く自分の気持ちと沢野の強引さに負けそうな気持ちの狭間で悩み、雄一の試験の不合格さえを心の隅で望む敬子です。
【第13回】会社の海外留学試験の第1次試験に合格した雄一は、1月下旬の第2次試験に向けて邁進しており、敬子が入る余地はありませんでした。ある日、敬子の家に野口と名乗る男性から母親キク宛に電話があり、その男こそ13年前に敬子たちを捨てた父親・須藤兼一(森幹太)でした。突然、苦労して子供たちを育てたキク(賀原夏子)の前に現れた須藤にキクは強く拒絶し、二度と現れないように申し渡します。
【第14回】明子は死んでいた思っていた父親の出現で、動揺して健に相談しに行きます。また、敬子もその負担に耐えかねて、雄一に話したいと思いながら、沢野の誘いに乗ってしまいます。父の出現の話しを健から聞いた雄一は昼休みに敬子と会います。雄一と敬子の間には恋人のような甘い気持ちが流れます。その夜、敬子は父親からの呼び出しに迷うながらも、自分の気持ちを隠し切れず、アラスカへ戻る直前の父親と会い、父親の蒸発した気持ちを聞きます。
【第15回】父の存在に衝撃を受けた明子は、その虚しさから健と頻繁に会うようになります。受験を控えて勉強をしない明子を心配した母・キクは、突然に健の父に会うために家に行きます。しかし、偶然来ていた家政婦のハル(菅井きん)がキクに嫉妬した態度をしたことから、キクの態度を豹変させて、丁度来た明子を連れて帰ります。明子と健のことよりも敬子と雄一は、自分たちの両親が喧嘩したことに不安を覚えます。翌日、雄一は昨日の出来事を気にしながらも海外留学の第二次試験に立ち向かいます。 |
【第16回】健と明子は、それぞれの親には内緒で会いますが、明子のマンションの前で母親のキクと鉢合せをしてしまいます。その時に明子は、姉の敬子が雄一と交際していることを告げます。一方、雄一と敬子も会いますが、そこに沢野が現れて二人の関係に探りをいれます。その夜、キクは再び柴田家を訪れ、帰宅した雄一に敬子との関係を質します。雄一は、ただの友人だと語り、その言葉に自分で敬子との関係を定義してしまったことの重要性を感じます。
【第17回】健は明子と大学受験願書を提出に行きますが、明子は帰り道で健の兄雄一が敬子を友達だと言ったことを非難します。さらに明子は雄一の会社を訪れて、損得が働く恋愛に疑問を呈します。一方、敬子は雄一への気持ちを紛らわすために沢野のダンスへの誘いにのりますます。雄一の父は春に定年を迎えるやるせない気持ちから会社を休み、競輪に出かけます。雄一と勉は会社帰りだと嘘をついて、酔って帰って来た父の姿にその寂しさを感じます。
【第18回】敬子は孤独な気持ちを紛らわすために沢野と三浦半島にドライブへ行きます。しかし、敬子の心の中は雄一のことで一杯で、沢野とのデートも上の空で、それを沢野に見透かされます。敬子の母・キクは休みですが、無愛想に敬子が出掛け、明子も受験勉強で忙しく、相手にされず寂しい思いをします。また、耕作は昔の会社の同僚の吉本(江幡高志)から定年後の再就職の話を持ち掛けられます。一方、雄一は電話で敬子がドライブに出掛けたと聞き、心が穏やかでない日曜日を過ごします。
【第19回】健と明子は大学受験の当日を迎え、慌しい時間が過ぎていきます。柴田家に出入りする家政婦ハルは無償で働いてくれるが、誤解を招くといけないと雄一らは考え、父親の耕作がハルを食事に誘います。耕作は中華料理屋でそれとなくハルに結婚の意志のないことを伝えます。そこへ稲葉家の3人家族が訪れ、父親とハルが戯れていると誤解してしまいます。
【第20回】雄一は海外留学試験の最終結果の発表を間近に控えて落ち着きません。雄一は部長(武内亨)から呼ばれて合格と留学先がカイロである事を知らされて、早速敬子に会おうとしますが、合格が決して二人には嬉しい報せではないと考え、足が鈍り遠回しに敬子を見て引き返します。妹の明子から雄一の合格を知った敬子は、雄一に電話を掛けて会おう事にします。夜、スナックで会った二人は、表向き冷静を装いながらも、内心複雑な心境でした。 |

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