稲葉家の長女で航空会社に勤める敬子役の栗原小巻さん
  稲葉家の長女で、霞ヶ関にある航空会社に勤める敬子役です。街角で、車内で、喫茶店で偶然に何回も見かけた柴田雄一(竹脇無我)に甘い気持ちを抱くようになります。ドラマ開始時は22歳の設定です。
  栗原小巻さんは、1945年(昭和20年)3月14日に東京世田谷区で生まれました。父は演出家・児童劇作家の栗原一登氏(1911年〜1994年)です。ヴォイオニストを目指していましたが、才能に限界を感じてバレリーナに転向します。1963年に俳優座養成所の第十五期生として入所し、1965年にテレビドラマ『山ほととぎずほしいまま』で杉田久女(渡辺美佐子)の娘役で初出演し、大河ドラマ『三人姉妹』などに出演します。その後も映画では『戦争と人間』(1971年)『忍ぶ川』(1972年)や大河ドラマ『新平家物語』などに出演しています。また、木下恵介アワー『今年の恋』『二人に世界』に出演しています。私はテレビドラマ『ぜったい多数』で健気に青春の駆け抜けて行く主人公森暁子役や大河ドラマ『黄金の日々』の美緒役が印象に残ります。私の卒業した小学校の先輩でもあり、父の栗原一登氏はPTAの副会長を務めたこともあります。なお、雑誌「家の光」にインタービュー記事が掲載されています。
稲葉家の次女で浪人生の明子役の沢田雅美さん
  稲葉家の次女で浪人生の明子役です。現代的で、お茶目のある庶民的な娘です。予備校の申込みの窓口で健(あおい輝彦)と知合い、友達になります。ドラマ開始時は18歳の設定です。
  沢田雅美さんは、1949年(昭和24年)7月11日に横浜市で生れました。中学三年に在学中に理想的な家族を描いたテレビドラマ『ただいま11人』の末娘の公募に合格して、七女・道子役で女優デビューをします。高校を卒業した後、木下恵介アワー『兄弟』『おやじ太鼓』やテレビドラマ『肝っ玉かあさん』『ありがとう』などに出演し、庶民的な丸顔と下町の人情を持ち合わせた女優として人気を博します。私はテレビドラマ『まんまる四角』の健気に家を助けながら結婚にも悩む房子役が印象に残ります。
稲葉家の主人で敬子の母親キク役の賀原夏子さん
  稲葉家の主人で敬子(栗原小巻)の母親キク役です。13年前に蒸発した夫の須藤兼一(森幹太)と別れて、ロシアレストラン「ボルガ」でマネージャーをして生計を立てています。ドラマ開始時は45歳の設定です。
  賀原夏子さんは、1921年(大正10年)1月3日に東京市牛込区で生まれました。1938年に女学校を卒業と同時に文学座研究所に一期生として入ります。戦前戦後に舞台で活躍する一方、1946年に木下恵介監督の『大曾根家の朝』で映画デビューをし、その後も『流れる』(1956年)や『女の歴史』(1963年)などの名作に出演します。テレビドラマでは『ケンちゃんシリーズ』では祖母役などで出演しています。老け役が多く、人のいいおばさん役から意地悪なおばさん役まで幅広く演じています。1991年(平成3年)2月20日に70年の生涯を閉じました。
13年前に敬子たちを捨てた父親の須藤兼一役の森幹太さん
  13年前に敬子たちの前から蒸発した敬子(栗原小巻)の父親の須藤兼一役です。突然に敬子たちの前に現れ、戸惑わされます。
  森幹太さんは、1924年(大正14年)1月19日に秋田県で生れました。高校卒業後に会社員生活を経て、1948年に文学座研究所に入り、俳優の道を歩みます。1949年に文学座に入り初舞台を踏み、1965年には映画『悪党』で映画デビューをします。その後も『日本のいちばん長い日』などの映画、『太閤記』などのテレビドラマや舞台で活躍します。その重厚な演技は印象に残ります。2000年(平成12年)11月15日に76年の人生を閉じました。木下恵介アワーでは『喜びも悲しみ幾歳月』などに出演しています。