ヤマハレディースオープン葛城第1日、1番でティーショットを放つ新崎弥生=静岡県袋井市の葛城GCで(武藤健一撮影)
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◇ヤマハレディース葛城<第1日>
▽4日、静岡県・葛城GC山名C(6549ヤード、パー72)▽晴れ、気温20・4度、風速3・3メートル▽賞金総額1億円、優勝1800万円▽120選手(うちアマ2人)▽観衆2487人
プロ12年目、宮里藍ら沖縄ジュニア出身のパイオニア・新崎弥生(32)=ミズノ=が7バーディー、3ボギー68のゴルフで首位と2打差の5位発進を決めた。女子ゴルフ界のエンターテイナーとの呼び声も高い新崎。開幕から4週連続予選落ち中だが、ここで一気にスポットライトを浴びることができるか。首位は6アンダーでO・サタヤ(タイ)=Chang=、1打差2位に大山志保(35)=大和ハウス工業=ら3人が続いている。
知る人ぞ知る、女子ゴルフ界の歌まね女王・新崎。選手間のウワサを総合すると「(ものまね女王の)荒牧陽子さん並みにすごい!」とか。新崎本人は「ゴルフ界に歌のうまい人はいっぱいいる。私はものまねで盛り上げようって思ったんです。似てないけど、雰囲気で笑わす術を会得しました」と話す。
この日は序盤の2、3番で連続バーディー先行の後、6番から「すべて3メートル以内に」つけて3連続バーディー奪取。終盤に連続ボギーもあったが68の好スコアで久々の上位発進だ。「いやぁ、先週まで4週連続予選落ちですからね。まだ開幕してないんですよ、私。2年もツアーを離れてたらレベルが上がってて、浦島太郎状態で」
08年賞金ランク51位で手にしたシード権は、わずか1シーズンで手放した。千葉県を活動拠点にしていたが、11年の大震災を機に故郷・沖縄に。恩師に頼まれ小中学生を指導した際「みんなが私の名前を知っていて、応援してくれてる」と、もう一度ゴルフをやり直してみようと決心した。遅咲きの花が咲こうとしている。 (月橋文美)
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