|
|
13時30分。2階の「レストランアラスカフェスティバルタワー」は、ゆったりとランチを楽しむ中高年の客らでにぎわっていた。
「サマッシュ! ドゥ、ムニュエスプリ(エスプリコース2人分をお願いします)」
厨房(ちゅうぼう)にグランシェフの永山康史さん(40)の声が響いた。注文をフランス語でスタッフに伝える。鍋を振るう無駄のない動き。白い皿に絵を描くように料理を配し、仕上げていった。
1928(昭和3)年に大阪で開業した西洋料理の老舗アラスカが、「新しい伝統へ」をコンセプトに出店した。初のオープンキッチン形式を採用した。店の入り口や客席から、厨房の様子がうかがえる。
「楽しんで料理をしているのが伝わり、食べる楽しみを改めて知りました」
大阪本店の常連という初老の夫婦から声を掛けられた。最近うれしかったことの一つだという。