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【サッカー】

C・ロナ エースの一撃

2013年4月5日 紙面から

◇欧州CL 準々決勝第1戦 レアル・マドリード3−0ガラタサライ

 【バルセロナ(スペイン)工藤拓】欧州チャンピオンズリーグ(CL)は3日、準々決勝第1戦2試合を行い、史上最多10度目の優勝を狙うレアル・マドリード(スペイン)がホームでガラタサライ(トルコ)と対戦し、3−0で先勝した。レアルは前半9分、FWクリスティアノ・ロナルドが先制弾。その後も優位に試合を進め、ガラタサライを圧倒した。ドルトムント(ドイツ)はアウェーでマラガ(スペイン)と0−0で引き分けた。第2戦は9日に行われる。

 史上最多10度目の欧州制覇を目指すレアルが、3シーズン連続の準決勝進出に大きく近づいた。ホームでガラタサライを粉砕する起爆剤となったのはエースの一撃だ。前半9分、ゴール前左でエジルのパスを受けたロナルドは巧みな左足チップキックでボールをゴール右隅に流し込んだ。

 得点王争いの単独首位に立つ今季の欧州CL9ゴール目。歓喜に包まれるスタジアムの中心で、ロナルドは今やおなじみとなった「静粛に」のポーズ。これで勢いに乗ったチームは、その後も鋭い速攻で相手守備陣を翻弄(ほんろう)していった。同29分にはエッシェンのクロスをゴール前左で受けたベンゼマが柔らかいコントロールから追加点。後半28分にはそのベンゼマに代わったイグアインがFKから3点目を頭で流し込んだ。

 史上最多の勝ち点100を稼いでスペインリーグを制した昨季から暗転。今季は序盤から不振が続き、国内では宿敵バルセロナに独走態勢を築かれた。さらにチーム内の派閥騒動や、モウリーニョ監督と主力選手の対立などでチーム状況はみるみる悪化。それでも欧州CL10冠目獲得という共通の目標の下、この大会だけはチーム一丸となって勝ち進んできた。

 渦中のモウリーニョ監督は、この試合もケガから復帰した主将のGKカシリャスをベンチ外として批判をあおりつつ、試合では手堅い采配で完勝を演出。これで3季連続の準決勝進出はほぼ確実だが、指揮官は「サッカーの歴史は奇跡であふれている。彼らが奇跡を起こせない理由などない。まだ勝負が終わっていないことを選手たちに言い聞かせなければならない」と全く油断する様子はなかった。

 

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