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【大リーグ】黒田、無念の1イニング1/3降板 ライナーで右手中指打撲2013年4月5日 紙面から ◇レッドソックス7−4ヤンキース【ニューヨーク穐村賢】黒田、おまえもか!! ヤンキースの黒田博樹投手(38)は3日(日本時間4日)、当地でのレッドソックスとの開幕第2戦に先発したが、2回、打球を右手中指に当て、打撲で無念の降板となった。幸い、試合後の検査で骨には異常がなく、長期離脱という最悪のシナリオだけは免れたが、次回登板については「様子を見る」(ジラルディ監督)で、先発回避の可能性も出てきた。主力にけが人続出のヤンキース。“ヤ戦病院”化が進む中、開幕連敗にとどまらず、序盤戦は相当厳しい戦いを強いられそうだ。 投手の本能だった。2回、ビクトリノのライナー性の打球が頭上を襲うと、打球を止めようとしたのか、反射的に右手が出てしまった。「知らないうちに手が出ていた感じ」と黒田。大リーグではよく見られる光景だが、打球が当たった場所は運悪く投球時に大きな影響を与える右手中指。“おとこ気”が裏目に出てしまった。 トレーナーがあわててマウンドに駆け寄り、患部の状態を見る。黒田もしきりに指先を気にし始めた。だが「行ける(まだ投げられる)と思ったし、行か(投げ)ないといけないと思った」。 投球練習を数球繰り返すと、気丈にも続投したが、指先の違和感が制球を乱す。左打者の内角を突くつもりが指に掛かりすぎ、「あんなにボールが引っ掛かるのは今までにない。限界だった」。次打者、左のブラッドリーに死球を与えると、1死後にも四球で満塁としてしまう。続く左のナバに死球を与え、押し出しで失点したところで、ジラルディ監督がベンチを飛び出し、球審に黒田の降板を告げた。 1イニング1/3(先発では渡米後自身最短)を4安打2失点3四死球。チームで最も安定感のあるベテラン右腕の緊急降板で“ひずみ”が生まれた継投策がたどり着いた先は、地元開幕で2連敗という屈辱的な結果だった。 「ずっと調整してきて今日の日を迎えたので、こういう形で早い回に代わるっていうのは本当に悔しいね」と黒田。骨折という最悪の事態だけは回避できたが、次回登板については未定。本人は「投げるつもりでいる」と意欲的だったが、ジラルディ監督は「明日(現地4日)の様子を見てから」と語るにとどまった。 ヤ軍の「野戦病院」化が止まらない。主力が顔をそろえるのは早くて6月というチーム事情の中、厳しい戦いが続く。 PR情報
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