'13/4/4
広島市長、駅前大橋線に意欲
広島市の松井一実市長は3日、広島電鉄(中区)が構想する路面電車の新路線「駅前大橋線」について「必ず事業化させる」と強い意欲をみせた。JR広島駅(南区)南口の再開発が終わる2015年度までに計画は動きだすとの見通しを明らかにし、広島駅への乗り入れ方式は高架案が有力とする考えをあらためて示した。就任2年を前に、中国新聞のインタビューに答えた。
松井市長は、広島駅南口B、Cブロック再開発の完成を目指す2015年度までに「具体的な動きを出したい」と述べた。「再開発の建物ができても、交通面が整わないと陸の玄関としての機能は完結しない」と説明した。
市は13年度、南口広場のレイアウト改善に向けた再整備基本方針をまとめる。これに連動し、駅前大橋線の乗り入れ方式も決める。有識者の検討委員会が橋上駅になる広島駅と乗り継ぎしやすい「高架」か、他の交通機関への影響が少ない「地下」の2案から選ぶ。
JR西日本広島支社(東区)と広電は、いずれも高架案を支持している。松井市長は「地下より動線が優れている高架でまとまるだろう」との見方を示した。市は今後、検討委の判断を受け、現行ルートとの比較や地元との協議を経て、乗り入れ方式を決定する。