FC東京戦の後半、クロスを上げる名古屋・玉田(右)=3日、味の素スタジアムで(佐伯友章撮影)
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名古屋グランパスのFW玉田圭司(32)が4日、辛くも引き分けに持ち込んだ3日のナビスコカップ・FC東京戦(0−0)の試合内容に不満を明かした。特に前半は自陣で守りに徹したため、ほとんど有効な攻めができなかったことを問題視。次戦のJ5節・柏戦(6日・柏)に向け、専守防衛では勝てないと提言した。
シュート数ではFC東京の15本に対して、グランパスはわずか5本。大きな差がついた事実が玉田の不満顔に直結していた。「前半と比べれば後半はよくなったとはいえ、ウチらしいパス回しはまだまだできていない。課題は残っている」と率直に語った。
攻撃が迫力不足に陥った要因に挙げたのは消極的な守りだ。FC東京戦では相手にかなり自由にボールを持たせ、グランパスは“どん引き”状態で守りを固めた。スペースを消して失点を防ごうという戦術だ。
「前半は自陣に引いて守った。深い位置でボールを取っても相手ゴール前までつなぐのは難しい。前からプレッシャーをかけ、いい形でボールを取らないと」。敵陣でボールを奪取できれば、カウンターからチャンスが生まれやすい。攻撃的守備の必要性を説いた。
次は思い入れのある古巣・柏が相手。エースが訴える攻守一体の攻撃的サッカーが敵地での勝利を呼ぶ。 (木村尚公)
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