アルジェリア人質事件:実行犯に20代のカナダ人
毎日新聞 2013年04月04日 22時51分(最終更新 04月05日 00時11分)
【ニューヨーク草野和彦】日本人10人を含む外国人約40人が犠牲になった1月のアルジェリア人質事件で、イスラム武装勢力の実行グループにいた2人のカナダ人は、20代の高校の同窓生だったことが分かった。欧米の若者がイスラム過激主義に走る「ホームグロウン・テロ」の脅威が裏付けられた形だ。カナダのベアード外相は2日、事件への言及は避けつつも、ホームグロウン・テロへの「重大な懸念」を示した。
カナダのCBCテレビや米メディアによると、この2人はカナダ東部オンタリオ州ロンドン市の公立高校に通っていたアリ・メドレッジ容疑者(24)とクリスト・カツルバス容疑者(22)。高校は、中産階級が多く犯罪率も低い地域にあり、2人が事件に関わったことを知った学校関係者は「信じがたいほどの驚きだ」と話している。
メドレッジ容疑者は07年に卒業。カツルバス容疑者は同じころに中退しており、ギリシャ正教からイスラム教に改宗した。両容疑者は一緒のモスク(イスラム礼拝所)に通っていたこともあり、カナダを昨年に出国。その後の足取りは明らかになっていない。
事件の実行グループのうち、日本人の一部を銃撃した男は「北米アクセントの英語」を話していたとの情報もあり、CBCテレビは、この男がカツルバス容疑者の可能性があると伝えている。両容疑者は現場で自爆したとみられる。
また両容疑者と一緒に2人が出国しており、うち1人はやはり同窓の男性という。この男性も高校卒業前にキリスト教カトリックからイスラム教に改宗したが、事件に関与していたかは不明だ。
移民大国であるカナダでは、06年にイスラム圏出身の移民ら18人がビル爆破などを計画したテロ未遂で逮捕される事件が発生。同国の情報機関は昨年4月、最大60人の20代の若者が国際テロ組織アルカイダ関連グループに参加するために出国したか、出国を試みたと報告した。