「めがみっくす!」 第一話
めがみっくす! 第一話
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気がつくとボクは無限の暗黒の只中に居た。
時間も空間も超越して闇の宙空に浮かんでいた。
ボクはその闇の圧力に耐えきれなくなり、光を欲した。
闇の中に光の玉がぽつんと浮かんだ。
欲しいものは願えば手に入れることができるらしい。
ボクは頭のなかにたくさんの光の玉をイメージした。
やがて闇の只中は無限の光の玉に包まれた。
でも光の玉をどんなに浮かべてみても、闇の世界が光の世界にかわることはなかった。
どうすればこの闇を、光の世界にかえることができるのだろう。
ボクは闇のなかにひとりぼっち浮かびながら考えた。
考えたところで、そもそも何を考えればいいのかわからない。
闇のなかに浮かぶ星々。
この闇のなかの大宇宙に浮かんでいるものはすべてボクが創りあげたものだ。別に考えなくてもこの大宇宙をすべてボクは把握している。
当たり前だ。
いや。そんなことはないのかもしれない。
そしてやっ
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- 2013/04/08「七つの罪と、四つの終わり」第四話